水野富夫
水野 富夫(みずの とみお、1949年〈昭和24年〉10月2日[2] - )は、日本の政治家。愛知県清須市・北名古屋市・西春日井郡豊山町選挙区選出の愛知県議会議員(自由民主党所属、11期)。第81代愛知県議会議長[3]。自由民主党愛知県支部連合会副会長[4]。愛知県議会永年在職者[5]。
水野 富夫 みずの とみお | |
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生年月日 | 1949年10月12日(75歳) |
出生地 | 日本 |
出身校 | 愛知学院大学経済学部[1] |
現職 | 愛知県議会議員 |
所属政党 | 自由民主党 |
愛知県議会議員 | |
選挙区 |
清須市・北名古屋市・ 西春日井郡豊山町選挙区 |
当選回数 | 11回 |
在任期間 | 1983年 - 現職 |
第81代 愛知県議会議長 | |
在任期間 | 2001年5月 - 2002年5月 |
西春町議会議員 | |
当選回数 | 2回 |
在任期間 | 1975年 - 1983年 |
経歴
編集1949年(昭和24年)愛知県生まれ。愛知高等学校を経て、1972年(昭和47年)愛知学院大学経済学部卒業[1][6]。
1975年(昭和50年)西春町議会議員[7]、1983年(昭和58年)愛知県議会議員に初当選[8]。
1995年(平成7年)5月、自民党愛知県議団幹事長に就任[9]。
2013年(平成25年)5月、自民党愛知県議団の団長選挙に立候補したが、田辺克宏に敗れた(田辺31票、水野18票)[10]。大村秀章との歩み寄りを模索する県議らが水野を推した一方、大村と対立する県議らが田辺を支援し、大村との距離感をめぐり団内の温度差が表面化した形となった。同月18日、愛知県議会議員在職30年となり、永年在職者の表彰を受けた[5]。同県議会の永年在職者は水野で16名となった。
2015年愛知県議会議員選挙
編集2015年愛知県議会議員選挙では、自身の元秘書で元西春町長の太田考則(2022年4月より北名古屋市長)が出馬し、「今回は最初の選挙より厳しい」と危機感を強めたが[11]、水野が師弟対決を制して9選を果たした[12]。
候補者名 | 当落 | 年齢 | 所属党派 | 新旧別 | 得票数 |
---|---|---|---|---|---|
水野富夫 | 当 | 65 | 自由民主党 | 現 | 16,775票 |
安藤敏毅 | 当 | 57 | 民主党 | 現 | 14,119票 |
太田考則 | 落 | 47 | 無所属 | 新 | 9,221票 |
中川敦史 | 落 | 43 | 無所属 | 新 | 4,713票 |
2019年(平成31年)3月29日告示、4月7日投票の2019年愛知県議会議員選挙にて、無投票で10期目の当選を果たした[8]。
2023年愛知県議会議員選挙
編集2023年愛知県議会議員選挙では、安藤のほかに北名古屋市議会議員を辞職して阿部武史が参戦し8年ぶりの選挙戦に[14]。水野が自民党の公認を受ける一方、阿部は無所属ながら神田憲次(愛知県第5区)、太田考則(北名古屋市長)、永田純夫(清須市長)などが支援し保守分裂の激戦となった[15]。太田は8年前の県議選(上述)で水野に敗れたが、2022年の北名古屋市長選挙では水野が支援した候補を下して当選した経緯がある。阿部と保守票を奪い合う形となり、多選批判もあったが地力を見せて11回目の当選を果たした[16]。
- 告示日:2023年3月31日
- 定数:2人
- 投票日:2023年4月9日
- 当日有権者数:135,948人
- 投票率:33.09%(前回比: 3.92pts)
候補者名 | 当落 | 年齢 | 所属党派 | 新旧別 | 得票数 |
---|---|---|---|---|---|
阿部武史 | 当 | 45 | 無所属 | 新 | 17,473票 |
水野富夫 | 当 | 73 | 自由民主党 | 現 | 13,769票 |
安藤敏毅 | 落 | 65 | 立憲民主党 | 現 | 12,976票 |
人物
編集愛知のドン
編集- 大村秀章(愛知県知事)の後ろ盾であり、「愛知のドン」として知られている[17]。2022年7月20日には、様々な業界のドンについて特集するTBS放送のテレビ番組「日本のドン」に出演した[18]。番組では「愛知県のフィクサー」などと紹介され、政治評論家の有馬晴海は「知事がやろうとしていることができているのはこの人がキーマンなんだろうなという印象」、VTR出演した河村たかし(名古屋市長)は「ええか悪いか知らんけど、ボスみたいな人」と水野を評した[19]。
水富王国
編集- 選挙区である清須市・北名古屋市・西春日井郡豊山町選挙区で10期40年の地盤を維持していることから、この選挙区は「水富王国」と呼ばれている[20]。「日本のドン」出演時には、自ら軽トラックを運転してこの地域を案内し、二子公民館、豊山町役場、北名古屋市健康ドーム、北名古屋市総合運動広場、豊山グランド、北名古屋市ソフトボール球場、あいち航空ミュージアム、あいち朝日遺跡ミュージアム、北名古屋市ジャンボプール、豊山スカイプール、北名古屋市立師勝東小学校、名古屋芸術大学、愛知医療学院短期大学、愛知県立西春高等学校、愛知県立新川高等学校、北名古屋市立鴨田小学校、クリエ幼稚園、西春幼稚園、師勝はなの樹幼稚園、九之坪保育園について「あれは僕が作った」「補助金取ってきて、僕がみんな作った」、名古屋空港については「駐車場が足らんで立体にした」「全部用地買収したんだよ」「僕がみんな作った」、「道路もみんな僕が作ったやつだよ」として愛知県道161号名古屋豊山稲沢線、愛知県道163号一場中小田井線、愛知県道62号春日井稲沢線、愛知県道448号名古屋空港中央線、名古屋高速11号小牧線、さらには清須城についても「僕が作ったから」「絡んどる」と紹介した[19]。現在建設中の北名古屋市民プールは、建設費の8割を名古屋市、残り2割の相当分もスポーツ庁が負担しており、北名古屋市の支出はほぼゼロだという。名古屋市が建設費を負担する理由については、隣接する焼却場で名古屋市のゴミを受け入れるためだと説明した。
その他
編集栄典
編集出演
編集テレビ番組
編集脚注
編集- ^ a b [1] (PDF)
- ^ “水野富夫”. 自由民主党 愛知県連. 2021年12月9日閲覧。
- ^ 歴代正副議長一覧 (PDF)
- ^ “執行部役員一覧”. 自由民主党 愛知県連. 2021年12月9日閲覧。
- ^ a b c 『中日新聞』2013年5月18日付朝刊県内版24頁、「直江、水野県議 在職30年で顕彰 県議会」
- ^ “イベントのご案内”. aikoukai.aichi-gakuin.ac.jp. 2022年7月21日閲覧。
- ^ 『中日新聞』2015年4月9日付朝刊尾張版20頁、「2015 見極める県議選 あいち 候補者はこんな人」
- ^ a b 『中日新聞』2019年4月4日付朝刊近郊版16頁、「統一地方選2019 あいち 清須市・北名古屋市西春日井郡選挙区 当選者の横顔」
- ^ a b 『中日新聞』2001年05月08日付朝刊1面1頁、「新議長に水野氏 愛知県議会」
- ^ 『中日新聞』2013年05月09日付朝刊県内版18頁、「自民県議団長に田辺氏 2010年以来の選挙戦 知事への温度差表面化」
- ^ 『中日新聞』2015年4月4日付朝刊尾張版18頁、「県議選告示 第一声 3選挙区 舌戦火ぶた」
- ^ 『中日新聞』2015年04月13日付朝刊近郊版10頁、「15年統一地方選 県議選 あいち 水野さん9選 元秘書との対決制す 清須市・北名古屋市・西春日井郡」
- ^ a b “平成27年4月12日執行 愛知県議会議員一般選挙 投票状況速報” (PDF). 愛知県選挙管理委員会 (2015年4月12日). 2019年4月7日閲覧。
- ^ 『中日新聞』2023年04月04日朝刊県内版12頁 、「統一地方選2023 激戦区ルポ 県議選 尾張」
- ^ 『中日新聞』2023年04月08日朝刊近郊版16頁 、「統一地方選2023 保守系分裂8年ぶり選挙戦 県議選 清須市・北名古屋市・西春日井郡選挙区」
- ^ 『中日新聞』2023年04月10日朝刊県内版8頁 、「自民・水野さん 激戦制し11選」
- ^ a b ““地方政界のドン”になる条件は「知事の後ろ盾になる」こと”. NEWSポストセブン. (2019年3月28日) 2021年12月9日閲覧。
- ^ “角川春樹氏、水野富夫氏がゲスト! 千鳥&松岡茉優MC『日本のドン』、ゴールデンで放送決定”. クランクイン. (2022年7月13日) 2022年7月27日閲覧。
- ^ a b “松岡茉優、鳥山明伝説の真相に仰天 空港から自宅まで続く「鳥山ロード」は…” (2022年7月21日). 2022年7月27日閲覧。
- ^ 『中日新聞』2015年04月14日付朝刊尾張版22頁、「県議選を振り返って 低かった有権者の関心」
- ^ “千鳥MC番組、出演の県議会議長に「パワハラ」視聴者が不快感 ノーマスクの至近距離会話も物議”. niftyニュース. (2022年7月22日) 2022年7月27日閲覧。
- ^ 『中日新聞』2015年10月7日付夕刊10頁、「資産1億円超10人 東海3県県議 トップは4億9700万円」
- ^ “日本のドン[字『出版映画界のドン』&『愛知のドン』登場!MC千鳥&松岡茉優ド緊張]”. TBS (2022年7月20日). 2022年7月27日閲覧。
外部リンク
編集議会 | ||
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愛知県議会議長 第81代:2001年 - 2002年 |
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