武田信玄 (アーケードゲーム)

1988年のジャレコのビデオゲーム

武田信玄』(たけだしんげん)は、1988年ジャレコから稼働されたアーケードベルトスクロールアクションゲーム

武田信玄
ジャンル ベルトスクロールアクション
対応機種 アーケード (AC)
開発元 ジャレコ
発売元 ジャレコ
音楽 多和田吏
人数 1 - 2人(同時プレイ)
メディア 業務用基板
(2.06メガバイト
稼働時期 日本 1988081988年8月
対象年齢 CEROB(12才以上対象)
デバイス 8方向レバー
3ボタン
システム基板 メガシステム1
CPU MC68000 (@ 12 MHz)
サウンド MC68000 (@ 7 MHz)
YM2151 (@ 3.5 MHz)
OKI6295 (@ 30.303 kHz)×2
ディスプレイ ラスタースキャン
横モニター
256×224 ピクセル
60.00Hz
パレット1024色
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家庭用版は1989年エイコムよりPCエンジン版が発売。2021年PlayStation 4版とNintendo Switch版がアーケードアーカイブスの1作品として配信。

日本国外でも稼働しており、タイトルは「SHINGEN SAMURAIFighter」(PCエンジン版はTAKEDA)。

概要

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全4ステージ1周エンドで構成されたアクションゲームとなっており、2人同時プレイが可能。追加クレジットを投入すれば途中参加やコンティニュープレイも出来る。

1P側のプレイヤーは武田信玄を、2P側は武田信廉を操作し、敵兵を倒しながらアイテムを集めパワーアップや体力回復などを行いつつステージを進み、宿敵上杉謙信を倒せばゲームクリアとなる。なお信玄は赤の鎧信廉は青の鎧を身につけ、それぞれカラーリングや刀の構え方が異なるが性能差は無い。

ボタン操作は1レバー+3ボタン。3つのボタンはそれぞれ左攻撃・右攻撃・ジャンプとなっており、これにより、後退しながら前方の敵を攻撃することが可能となっている。なお、反転攻撃は通常の攻撃モーションとは異なる挙動を取り、たとえば左向きで右攻撃を行うと攻撃速度が速くリーチも長い後ろ突きを繰り出す。

ゲーム内容

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システム

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次々と登場する敵兵・僧兵などを倒し、全滅させればクリアとなる任意スクロール型のアクション面、流鏑馬で的や敵兵・鳥・忍者などを撃ち落とすボーナス面、各面のボス武将と1対1で対決するボス面の3種類があり、「アクション面→ボーナス面→アクション面→ボス面」の流れで1面が構成される(ゲーム中では「第○戦」と表記される)。

アイテム

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特定の敵を倒すと文字アイテムが出現、時間の経過で「風」→「林」→「火」→「山」→「風」と文字が変化する。「風」「林」「火」「山」全てのアイテムを集めると飛び道具が使用可能となり、離れていても攻撃ができる。ただし、この状態はその面のみ有効で、次の面に移ると全てのアイテムが無くなり、最初から集め直しとなる。なお風林火山のアイテムはプレイヤーアウトやコンティニューでも無くならず、そのまま持ち越される。

  • - 移動速度が上がる(一段階のみ)
  • - 手に軍配を持ち、防御力が上がる(一段階のみ)
  • - 刀が光り、攻撃力が上がる(一段階のみ)
  • - 体力ゲージの最大値が上がる
  • 武田菱 - 体力回復アイテム。青と赤の2種類が存在する。
  • 銭・兜 - 得点アイテム
  • P - 一定時間体が点滅し無敵状態となる。この間に斬り付けた敵は一撃必殺となり、真っ二つになって画面外に吹き飛ぶ。
  • ジャレコマーク - 1UP
  • - 面の各所に配置され、斬ると爆弾が転げだし爆風で敵を倒すことができる。

ステージ構成

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移植版

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No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 備考
1 武田信玄   198907281989年7月28日
PCエンジン エイコム エイコム 2メガビットロムカセット[1] AC89002
2 武田信玄   2021年6月24日[2][3][4]
PlayStation 4
Nintendo Switch
ジャレコ ハムスター ダウンロード
アーケードアーカイブス
アーケード版の移植
PCエンジン版

1989年にエイコムから発売。「上杉謙信を倒すアクションゲーム」という骨子は変わらないが、業務用の難易度を緩和し、全体的に大幅なアレンジが施された。

  • 変更点
    • 一人プレイ専用となり、武田信玄のみで出撃する。
    • 2ボタンのPCエンジン純正パッドを考慮され、左右攻撃が廃止。キャラが向いた方向に攻撃する仕様となる。
    • 流鏑馬面が無くなり、ステージを進み、最後にいるボスを倒すと次の面に進むという流れに変わった。
    • 業務用のBGMがそのまま使われているが、業務用のボス戦BGMが1面BGMに使われるなど、演奏箇所の変更がなされた。また4面で使われるBGMの殆どがオリジナルのものに差し替えられた。
    • スコアの概念を撤廃。残機制と体力制の併用から体力制のみとなり、体力が尽きるとその場でゲームオーバーとなる。
    • コンテュニューは標準装備されていないが隠しコマンドで使用可能。但し3回が限度で増やすことは出来ない。
    • 敵を倒すとお金と経験値が増え、経験値を積むと風林火山の技を順に会得する。体力回復や武器のパワーアップはステージクリア後に登場する商人からアイテムを買うことで行う。
    • 新たにしびれ薬がアイテムとして登場、取ると一定時間敵の動きを止めることができる。それ以外の登場アイテムは体力回復と爆弾のみになった。
    • キャラのスピードアップは出来ない。ただし山の技の性能を利用しダッシュで移動することができる。
    • 最終ボスである上杉謙信に敗れた場合、コンティニューできずそのままバッドエンドとなる。
    • 風の技 - ジャンプすると自動的に発動。ジャンプしながら敵を斬る兜割りの技。
    • 林の技 - 左or右+IIボタン短めの同時押し。剣をのようにして突き刺す。攻撃を武器で防ぐ敵に対して有効。
    • 火の技 - I+IIボタン同時押し。振り向き様に背後の敵を斬る。連続して入力することで、その場で剣を水平方向に360度振り回し死角が無くなる。
    • 山の技 - 左or右+IIボタン長めの同時押し。ダッシュしながら複数の敵をまとめて斬る胴斬りの技。耐久力のある敵に対して使うとノックバックしながら連続でダメージ判定が入り、大ダメージを与えることができる。

評価

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評価
レビュー結果
媒体結果
ファミ通18/40点 (PCE)[5]
月刊PCエンジン67/100点 (PCE)
マル勝PCエンジン21/40点 (PCE)
PC Engine FAN17.18/30点 (PCE)[1]
(総合468位)
PCエンジン版

ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では5・4・6・3の合計18点[5]、『月刊PCエンジン』では60・75・70・65・65の平均67点、『マル勝PCエンジン』では4・5・5・7の合計21点(満40点)、『PC Engine FAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、17.18(満30点)点となっている[1]。また、この得点はPCエンジン全ソフトの中で468位(485本中、1993年時点)となっている[1]。同雑誌1993年10月号特別付録の「PCエンジンオールカタログ'93」では、「宿敵、上杉謙信を倒すために、武田信玄が単身敵地に乗り込むという大胆な設定。敵も味方も剣で斬りあうというチャンバラのノリがユニーク」と設定に関して肯定的な意見を述べつつも、「キャラが大きく、動きがわりと大ざっぱ」とゲーム性に関しては否定的なコメントで紹介されている[1]

項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 3.08 2.82 2.75 3.02 2.63 2.89 17.18

脚注

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外部リンク

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