武州原谷駅
武州原谷駅(ぶしゅうはらやえき)は、埼玉県秩父市大野原にある秩父鉄道秩父本線の貨物駅である。かつては頻繁に貨物入換作業が行われ、私鉄有数の貨物取扱量を誇る秩父鉄道を象徴する駅でもあった。
武州原谷駅 | |
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武州原谷駅(2010年6月) | |
ぶしゅうはらや Bushū-Haraya | |
◄和銅黒谷 (2.1 km) (1.1 km) 大野原► | |
所在地 | 埼玉県秩父市大野原 |
所属事業者 | 秩父鉄道 |
所属路線 | ■秩父本線 |
キロ程 | 55.5 km(羽生起点) |
電報略号 | ラヤ |
駅構造 | 地上駅 |
開業年月日 | 1956年(昭和31年)2月5日 |
備考 | 貨物専用駅 |
駅概要
編集秩父太平洋セメント(太平洋セメントグループ)秩父工場の東側に位置する地上駅で、同工場の専用線が接続している。
群馬県多野郡神流町にある叶山鉱山から総延長23キロメートルのベルトコンベアー(叶山鉱山石灰石長距離輸送トンネルベルトコンベヤ、略称KLT)で輸送された石灰石は当駅で貨車に積み替えられ、三ヶ尻駅(太平洋セメント熊谷工場)へ輸送されている。駅構内の入換用に、2両のディーゼル機関車(D203、D304)が常駐している。石灰石を満載した貨物列車を出発線に移す際には、かつて入替で使用されていた大野原駅側の勾配およそ10パーミルのハンプを登坂するために、D304型ディーゼル機関車が補機として貨物列車を押し、電気機関車を突放するシーンが見られる。また、扇町駅 - 三ヶ尻駅間で石炭輸送列車が運行されていた頃は、熊谷工場の休業時期のみ当駅発着となっていた。なお、石炭はクリンカー焼成の際に燃料として使用されるものである。
かつては隅田川駅など関東各地へ向けたセメント輸送が行われていたが、自動車輸送への代替で徐々に縮小された後、2006年(平成18年)3月18日のダイヤ改正を以て全廃された。
駅周辺
編集- 秩父太平洋セメント秩父工場
- 荒川
歴史
編集1985年時の常備貨車
編集- 秩父セメント所有
「昭和60年版私有貨車番号表」『トワイライトゾーンMANUAL13』ネコ・パブリッシング、2004年
利用状況
編集年度 | 発送貨物(トン) | 到着貨物(トン) |
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1962 | 568,964 | 173,626 |
1963 | 550,723 | 924,57 |
1966 | 7109,55 | 143,252 |
1973 | 920,274 | 319,521 |
1979 | 1,343,327 | 290,954 |
1983 | 889,340 | 96,056 |
1989 | 875,868 | 87,554 |
1994 | 1,506,518 | 73,497 |
1999 | 1,652,107 | 145,874 |
2009 | 962,160 | 6,120 |
- 埼玉県統計年鑑各年度版