樋渡 宏一(ひわたし こういち、1921年2月11日 - 2009年3月7日) は、日本細胞生物学者、遺伝学者。東北大学名誉教授。元日本学士院会員。日本における、ゾウリムシを用いた生物学研究の先駆者とされる[1]

人物・経歴

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宮城県仙台市生まれ[1]。旧制盛岡中学校(現・岩手県立盛岡第一高等学校)、盛岡高等農林学校(現・岩手大学農学部)を経て、東北帝国大学理学部を卒業後、東北帝国大学大学院特別研究生となる[1]

山形大学講師に赴任後、東北大学教育学部で教授に就任、宮城教育大学教授を経て、1968年に東北大学理学部教授となる[1]。東北大学理学部教授時の1971年に日本動物学会賞を受賞した[1]

1984年に定年退職し、東北大学名誉教授となる[1]。1989年に石巻専修大学教授に就任し、1995年に定年退職した[2][1]。同年、勲三等旭日中綬章を受章する。

1997年、日本学士院会員(第2部第4分科)となる[3]。このほか、ミュンスター大学客員教授、ハルビン師範大学顧問教授、華東師範大学名誉教授、日本遺伝学会日本動物学会日本基礎老化学会の各名誉会員といった名誉称号を得た[1]。また、ドイツ原生動物学会からはエドアルド・ライヘナウ メダルを贈られている[1]

2009年、肺炎のため仙台厚生病院で死去[1]

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j 高橋三保子「追悼 樋渡宏一先生」(PDF)『原生動物学雑誌』第42巻第1号、日本原生生物学会、2009年、2022年4月20日閲覧 
  2. ^ 樋渡宏一」『デジタル版 日本人名大辞典+Plus』https://kotobank.jp/word/%E6%A8%8B%E6%B8%A1%E5%AE%8F%E4%B8%80コトバンクより2022年4月20日閲覧 
  3. ^ 物故会員個人情報 - 日本学士院