森下くるみ
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略歴・人物
編集1998年9月にソフト・オン・デマンドにてデビューし、当時としては異例であった12本の出演契約を結ぶ[2]。インディーズAVメーカー初の専属女優であり、ロリータ系AV女優としてAVに加え、写真集を含むグラビアでも活動した。2002年にはソフト・オン・デマンドを離れ、TOHJIROが設立したドグマの専属女優となった[3]。
10年ほど人気を博す[2][4]ものの、要求される内容がどんどんハードになってきたことから、2008年にAV女優を引退[2][4]。 AV女優引退後は主に文筆家として活動している[5][4]。
2011年に映画、2014年には舞台に出演する[6]。
その後、2018年11月に「今後の活動のためにひと区切りつけたい」との理由からAV人権倫理機構に「作品販売等停止申請」を行い、AV女優としての全出演作品の販売・インターネット配信の停止がなされたことを明らかにした[7]。これらは業界に嫌悪したり、自身の過去の否定ではなく、むしろソフト・オン・デマンドでデビューしているからこそ日本的なポルノの文化的特性を理解しており、資料的な意味合いで残すという意味においては賛同している[3]。
AVが原因となる偏見問題は女優側でなく、本来「版元であるメーカーや所属事務所が対応すべき」という意見を持つ[8]。
趣味
編集公式ブログを通じて自身の趣味を公表している[9]。それによれば、好みの映画監督は小津安二郎、成瀬巳喜男、川島雄三、伊丹十三、森崎東、チャップリン、スティーヴン・スピルバーグ、アンドレイ・タルコフスキー、ボリス・バルネット、ヴィットリオ・デ・シーカ、フェデリコ・フェリーニ、マルコ・ベロッキオ、アルフレッド・ヒッチコック、ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ、ラウル・セルヴェ、ジョン・ウォーターズなど。ミュージシャンではキング・クリムゾン、ZABADAK、GAUZE、平沢進などを挙げている。
また旅行も趣味であり、これまでにカナダ・イタリア・フランス・ベルギー・オランダ・ドイツ・チェコ・スペイン・インド・タイ・ベトナム・ラオス・マレーシア・シンガポール・インドネシア・台湾・香港・韓国・チベット・中国(北京、上海、杭州、紹興、黄山、南京、景徳鎮、泰山、成都)などを訪れている。
作品
編集著書等
編集アダルト写真集
編集- 『milk―森下くるみ写真集』(1998年12月発行、英知出版)ISBN 9784754212131
- 『森下くるみ (TENNYO (3))』 (2000年08月発行、英知出版)ISBN 9784754212667
- 『森下くるみ (SANWA MOOK)』 (2001年11月発行、三和出版)ISBN 9784883568734
エッセイ
編集- 『すべては「裸になる」から始まって』(2007年3月30日発行、英知出版 ISBN 9784754220778
- 『すべては「裸になる」から始まって』(2008年・講談社文庫 ISBN 9784062760300
- 『36』(フォトエッセイ 写真・金子山 2016年・ポンプラボ)ISBN 9784908824005
対談集
編集- 『らふ』(2010年10月14日発行、青志社)ISBN 9784905042037
小説
編集- 『硫化水銀』(小説現代 2008年2月号掲載)
- 『ダリア』(エソラ〔小説現代増刊〕 VOL.5掲載)
- 『ヴィオラ』(小説現代 2011.4月号掲載)
- 『バニラ』(ソニー・デジタルエンタテインメント 2011年11月発売)
- 『MOSAIC』(綜合図書 2012年)
- 『川反』(季刊誌「東京荒野」第2号 2015年8月27日発売)
電子書籍
編集連載
編集- 季刊誌「東京荒野」第6号~15号 『中国回遊録』 ISBN 9784909798015
- 季刊誌「東京荒野」第18号~連載中 『ちったい、にゅうにゅう』ISBN 9784909798046
- 『未明02 (ポエジィとアートを連絡する叢書) 』「食べびと。」ISBN 9784990990213
- 『聖なる悪女の覚え書き』[12]
寄稿
編集- 『伝説のAV女優』(著・寺井広樹 2021年・彩図社)ISBN 9784801305595
出演
編集映画
編集- 劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ(2011年、入江悠監督)[13]
- すべては「裸になる」から始まって(2012年、中町サク監督)原作
- トテチータ・チキチータ(2012年、古勝敦監督)[14]
- インターミッション(2013年、樋口尚文監督)[15]
- ユートピアサウンズ(2013年、三間旭浩監督)[16]
- 死んでもいいの 百年恋して(2013年12月) - 主演・主婦祐加役[5]
- リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年)[17]
舞台
編集脚注
編集出典
編集- ^ 「【プロフィール】」『森下くるみの間』2015年6月9日 。
- ^ a b c 「伝説AV嬢 1本のギャラは「小さな国産車程度しか買えない」」『週刊ポスト』2011年10月28日、小学館、2011年10月21日 。
- ^ a b 拡, 構成=松島 (2019年5月26日). “AVにおけるエンタメ性とは…文筆家・森下くるみと考える「健全化されたあとのAV業界」”. ビジネスジャーナル/Business Journal | ビジネスの本音に迫る. 2022年1月29日閲覧。
- ^ a b c 『森下くるみが見たAV界の“今”』2012年11月16日、2頁。オリジナルの2012年11月20日時点におけるアーカイブ 。
- ^ a b 『死んでもいいの 百年恋して』東映ビデオ株式会社 。
- ^ “森下くるみとしての活動が今年で丸々20年になったので。|森下くるみ|note” (2018年12月31日). 2019年2月5日閲覧。
- ^ “AV人権倫理機構へ「作品販売等停止依頼」をしました。”. note. 2019年1月30日閲覧。
- ^ “バブルから平成、伝説のAV女優は今 消せない過去も「後悔したくはない」“女神”たちが語る未来” (Japanese). 神戸新聞NEXT (2021年10月31日). 2022年1月29日閲覧。
- ^ “MyFavourite”. 2018年12月12日閲覧。
- ^ 虫食いの家(うち) - Amazon.co.jp
- ^ すべては「裸になる」から始まって - Amazon.co.jp
- ^ 森下くるみ「聖なる悪女」『森下くるみの間』2017年10月29日 。
- ^ 壬生智裕「「神聖かまってちゃん」伝説のセクシーアイドル森下くるみ、映画初出演もこの先女優を続けるかは不明」『シネマトゥデイ』2011年8月27日 。
- ^ 「トテチータ・チキチータ (2011)」『シネマトゥデイ』2012年4月7日 。
- ^ 「インターミッション (2012)」『シネマトゥデイ』2013年2月23日 。
- ^ 高橋アツシ「奇妙な味を聞いた夜−−『ユートピアサウンズ』」『映画エンタメ情報 Cinema Colors』、シネマカラーズ、2013年3月8日 。
- ^ 「リップヴァンウィンクルの花嫁(2016)」『allcinema』、Stingray 。
- ^ 「06年の伝説のホラー舞台「山犬」が、オフィス鹿プロデュース公演第2弾として上演中」『Walker+』、KADOKAWA 。
- ^ 「「ファンドとリス」始動しました!」『勝田演劇事務所ブログ』2015年8月30日 。
関連項目
編集外部リンク
編集- 森下くるみの間 森下くるみの日常雑記。(2004年04月22日~2019年1月2日)
- 森下くるみ (kurumimorishita) - note(2018年12月31日~)
- 森下くるみ (@morikuru_info) - X(旧Twitter)
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