4代目 桂 文我(かつら ぶんが、1960年8月15日 - )は三重県松阪市出身の落語家。本名は大東おおひがし 幸浩ゆきひろ出囃子は「せり」。

4代目 かつら 文我ぶんが
4代目 桂(かつら) 文我(ぶんが)
結三柏は、桂米朝一門定紋である。
本名 大東おおひがし 幸浩ゆきひろ
生年月日 (1960-08-15) 1960年8月15日(64歳)
出生地 日本の旗 日本三重県松阪市
師匠 2代目桂枝雀
弟子 桂まん我
名跡 1. 桂雀司(1979年 - 1995年)
2. 4代目桂文我(1995年 - )
出囃子 せり
活動期間 1979年 -
活動内容 上方落語
配偶者 かつら益美
所属 フリー
備考
上方落語協会会員(1979年 - 1994年)

人物

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松阪市立中部中学校から落語が好きで学校に落語の部活がなかったので教師に頼んで部活を創設するほどであった。その後三重県立松阪工業高等学校でも部活を立ち上げる、卒業後、1979年昭和54年)3月2代目桂枝雀に入門。同年7月、茨木市での「雀の会」にて桂雀司として初舞台。1995年平成7年)、4代目桂文我を襲名。現在では東名阪を中心に、全国各地で年間約300回の落語会を開催。また自らの幼少時に落語や浪曲に触れた経験から、とくに1992年(平成4年)ころより、子供を対象にした落語会も多数開いている。珍しい噺の掘り起こしに力を入れるなど、熱心な落語研究家でもある。夫人はお囃子三味線のかつら益美

1994年師匠枝雀と共に一門全員が上方落語協会脱退。2008年、兄弟弟子である桂九雀の呼びかけで一門の大半が復帰したが、文我は思うところがあって、復帰せず現在に至る。従って天満天神繁昌亭には未だかつて出演せず、非協会員でも朝夜席には出演できるにもかかわらず頑なに出演を拒んでいる。また、旧大須演芸場席亭・足立秀夫との親交も深く、名古屋での月例独演会は続けているものの、2015年9月以降の新生・大須演芸場には定席・貸館ともに出演をしていない。

芸風は師・枝雀と違い爆笑派ではなくしっかりじっくり聴かす古典派。

2011年9月現在は出身地の三重県松阪市在住。

受賞歴

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弟子

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直弟子

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その他

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  • 笑福亭里光 - 落語家になろうと考え、最初に文我に弟子入りしようとしたが断られた。後に笑福亭鶴光に入門。
  • 吉田達(落語会プロデューサー)- 文我に入門したが、松阪でホームシックになり名前をもらう前に断念。後に、大阪で東京の落語家を招く落語会「吉田食堂」を立ち上げる[2]

書籍・CD

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絵本

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タイトル 発行年月 出版社 ISBN 備考
おもしろ落語絵本 ごくらくらくご
(たぬきの入学式、おべんとすいと、かっぱのカッパ、おもいたんざく、ざしきわらし、すいかのたねあかし:創作落語
2003年10月 小学館 ISBN 4-09-727165-2 付属資料:CD
おもしろ落語絵本 ごくらくらくご 2
(月とおだんご、本を読んでるもん、5年分のプレゼント、おかしな七福神、雪女のたん生日、くいしんぼうのひなまつり:創作落語)
2003年10月 小学館 ISBN 4-09-727165-2 付属資料:CD
日本傑作絵本シリーズ らくご絵本 ちゃっくりがきぃふ
商売根問
2002年11月 福音館書店 ISBN 4-8340-1896-2
日本傑作絵本シリーズ らくご絵本 えんぎかつぎのだんなさん
米揚げ笊
2004年1月 福音館書店 ISBN 4-8340-0556-9
とくべえとおへそ
月宮殿星の都
2004年5月 童心社 ISBN 4-494-01240-8
絵本・ともだちあつまれ りゅうぐうじょうでさがしもの
(創作落語)
2005年5月 童心社 ISBN 4-494-00828-1
桂文我のでっちえほん おしりつねり(粗忽の使者 2017年12月 BL出版 ISBN 978-4776408376
桂文我のでっちえほん お正月 2018年12月 BL出版 ISBN 9784776408390
桂文我のでっちえほん いちはちじゅうのもぉくもく(平林 2019年6月 BL出版 ISBN 9784776408383

紙芝居

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タイトル 発行年月 出版社 ISBN
紙芝居おおわらい落語劇場 さらやしきのおきく
皿屋敷
2004年3月 童心社 ISBN 4-494-07709-7
紙芝居おおわらい落語劇場 七どぎつね
七度狐
2004年3月 童心社 ISBN 4-494-07708-9
紙芝居おおわらい落語劇場 めがねやとどろぼう
眼鏡屋盗人
2004年3月 童心社 ISBN 4-494-07710-0
紙芝居おおわらい落語劇場 とまがしま
苫ヶ島
2004年3月 童心社 ISBN 4-494-07711-9
紙芝居おおわらい落語劇場 さぎとり
鷺とり
2004年3月 童心社 ISBN 4-494-07712-7
ともだちだいすき うなぎにきいて
素人鰻
2005年6月 童心社 ISBN 4-494-08971-0

児童書

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タイトル 発行年月 出版社 ISBN
落語ワンダーランド 1 さらやしき
(皿屋敷)
1994年8月 喜迴舎
落語ワンダーランド 3 七度狐
(七度狐)
1995年8月 喜迴舎
きみにもなれる落語の達人 1 まんじゅうこわい
饅頭こわい平林花色木綿
2000年10月 岩崎書店 ISBN 4-265-02761-X
きみにもなれる落語の達人 2 たぬきのサイコロ
狸の賽猪買い
2000年12月 岩崎書店 ISBN 4-265-02762-8
きみにもなれる落語の達人 3 どうぐ屋
道具屋大安売りん廻し
2001年1月 岩崎書店 ISBN 4-265-02763-6
きみにもなれる落語の達人 4 てんぐの酒もり
天狗の酒盛り代脈
2001年2月 岩崎書店 ISBN 4-265-02764-4
きみにもなれる落語の達人 5 サギとり
(鷺とり、酒のかす、苫ヶ島)
2001年3月 岩崎書店 ISBN 4-265-02765-2
楽しく演じる落語 教室でちょいと一席 2007年3月 いかだ社 ISBN 9784870512054

書籍

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タイトル 発行年月 出版社 ISBN 備考
復活珍品 上方落語選集
片袖高宮川天狗酒盛蝋燭喰い長持能狂言後家殺しさじ加減佐野山、月宮殿星の都、しじみ売り団扇芝居芝居風呂昆布巻芝居猫芝居、苫ヶ島、音曲質屋髑髏の仇討ち伊勢松坂屋怪談
2001年7月 燃焼社 ISBN 4-88978-013-0
復活珍品 上方落語選集 続
占い八百屋南海道牛かけしらみ茶屋紺田屋田舎芝居関津富蛸坊主稲川出歯吉井戸の茶碗ほうじの茶箒屋娘応挙の幽霊小間物屋小四郎下女の出かはりシールス来朝死ぬなら今
2002年11月 燃焼社 ISBN 4-88978-027-0 初代から三代目までの速記も収録
復活珍品 上方落語選集 続々
吉野狐おたおたの太助左甚五郎猫餅うんつく酒湯文字誉め貝野村浄瑠璃乞食盆唄五人裁き走り餅網七自来也鍬盗人解けやらぬ下関水
2003年12月 燃焼社 ISBN 4-88978-038-6
落語で広がる笑いの輪 イワサキ・ライブラリー15 ようこそ!おやこ寄席へ 2004年8月 岩崎書店 ISBN 4-265-02745-8
上方寄席囃子大全集 2004年12月 燃焼社 ISBN 4-88978-048-3 付属資料:CD4枚
桂文我上方落語選其の一
寝床餅つき盆唄浮かれの屑より
2005年11月 燃焼社 ISBN 4-88978-058-0 付属資料:CD2枚
メッケもん! 掘り出し珍品図鑑 2006年10月 ポプラ社 ISBN 978-4591094754
桂文我上方落語選其の二
質屋蔵小倉船胴乱の幸助土橋萬歳
2007年1月 燃焼社 ISBN 4-88978-069-6 付属資料:CD2枚
落語「通」入門 2006年10月 集英社(集英社新書) ISBN 978-4087203622
笑福亭松朝の上方演芸百年噺 2019年4月 燃焼社 ISBN 978-4-88978-135-9
桂文我上方落語全集 第一巻

網船、小倉船、小間物屋小四郎田舎芝居猫芝居子ほめ素麺喰い、魔風、寝床外科本道米揚げ笊不動坊尿瓶の花括け辻八卦船弁慶

2020年1月 パンローリング ISBN 978-4-7759-9160-2
桂文我の落語版「古事記」 2020年9月 燃焼社 ISBN 978-4889781458
タイトル 発売年月 発売元 備考
桂文我上方落語選 その1
(芝居風呂、しじみ売り、昆布巻芝居)
1997年6月 東芝EMI
桂文我上方落語選 その2
地獄八景亡者戯子はかすがい
1998年6月 東芝EMI
桂文我上方落語選 その3
(ほうじの茶、時うどん三十石の通い路
2000年8月 東芝EMI
珍品+定番たっぷり二席 四代目桂文我 第一集
らくご癪の合薬
2001年10月 APPカンパニー
珍品+定番たっぷり二席 四代目桂文我 第二集
住吉駕籠、能狂言)
2001年10月 APPカンパニー
珍品+定番たっぷり二席 四代目桂文我 第三集
替り目、月宮殿星の都)
2001年10月 APPカンパニー
珍品+定番たっぷり二席 四代目桂文我 第四集
ねずみ、佐野山)
2002年10月 APPカンパニー
珍品+定番たっぷり二席 四代目桂文我 第五集
(地獄八景亡者戯、猫芝居)
2002年10月 APPカンパニー
珍品+定番たっぷり二席 四代目桂文我 第六集
掛け取り、占い八百屋)
2002年10月 APPカンパニー
珍品+定番たっぷり二席 四代目桂文我 第七集
舟弁慶小間物屋小四郎
2002年10月 APPカンパニー
おやこ寄席ライブCD 1
まんじゅうこわい、大安売り、だいみゃく
(饅頭こわい、大安売り、代脈)
2001年4月 APPカンパニー
おやこ寄席ライブCD 2
たぬきのサイコロ、ろくろっくび、とまがしま
(狸の賽、ろくろ首、苫ヶ島)
2001年4月 APPカンパニー
おやこ寄席ライブCD 3
どうぐ屋、しし買い、んまわし
(道具屋、猪買い、ん廻し)
2001年4月 APPカンパニー
おやこ寄席ライブCD 4
てんぐの酒もり、たいらばやし、時うどん
(天狗の酒盛り、平林、時うどん)
2001年4月 APPカンパニー
おやこ寄席ライブCD 5
サギとり、おやこ酒、どうぎり
(鷺とり、親子酒胴切り
2001年4月 APPカンパニー
おやこ寄席ライブCD 6
つる、はつてんじん、えんようはく
つる初天神延陽伯
2002年8月 APPカンパニー
おやこ寄席ライブCD 7
皿やしき、ぶすけ馬、うなぎ屋
(皿屋敷、武助馬鰻屋
2002年8月 APPカンパニー
おやこ寄席ライブCD 8
七度ぎつね、八五郎ぼうず、もと犬
(七度狐、八五郎坊主元犬
2002年8月 APPカンパニー
おやこ寄席ライブCD 9
犬の目、くしゃみこうしゃく、牛ほめ
犬の目くしゃみ講釈牛ほめ
2002年8月 APPカンパニー
おやこ寄席ライブCD 10
じゅげむ、夏の医者、花色もめん
寿限無夏の医者花色木綿
2002年8月 APPカンパニー
ごくらくらくごライブ
(たぬきの入学式、おべんとすいと、かっぱのカッパ、おもいたんざく、ざしきわらし、すいかのたねあかし、ももたろう:桃太郎以外は創作落語)
(文我オリジナル) 小学館の絵本「ごくらくらくご」のライブ盤
上方落語 桂文我 ベスト ライブシリーズ (1)

(そうめん喰い、紺田屋、古事記)

2018年1月 パンローリング
上方落語 桂文我 ベストライブシリーズ(2)

(能狂言、船弁慶、高台寺)

2018年3月 パンローリング
桂文我上方落語全集 第一巻(上)

網風、魔風、小倉船、小間物屋小四郎田舎芝居尿瓶の花活け

2020年1月 パンローリング 2枚組
桂文我上方落語全集 第一巻(下)

素麺喰い猫芝居外科本道不動坊船弁慶辻八卦子ほめ米揚げ笊

2020年1月 パンローリング 2枚組
SPレコード落語特選 初代桂春團治編(CD)(一)

馬の田楽(一)・(二)・(三))

2020年8月 パンローリング 監修:桂文我
SPレコード落語特選 初代桂春團治編(CD)(二)

裏むき丁稚ゑびす小判お玉牛

2020年8月 パンローリング 監修:桂文我
SPレコード落語特選 初代桂春團治編(CD)(三)

赤子茶屋阿弥陀池

2020年8月 パンローリング 監修:桂文我
SPレコード落語特選 初代桂春團治編(CD)(四)

牛ほめ

2020年8月 パンローリング 監修:桂文我
SPレコード落語特選 初代桂春團治編(CD)(五)

いかけや

2020年8月 パンローリング 監修:桂文我
SPレコード落語特選 初代桂春團治編(CD)(六)

(お伊勢参り、伊勢参宮、あんま炬燵)

2020年8月 パンローリング 監修:桂文我

出演

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連載

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  • 「桂文我蒐集行脚 こんなもんメッケ」 月刊誌『中州通信』リンドバーグ
  • 「おやこで楽しもう落語の世界」 月刊誌『新世』社団法人倫理研究所

出典

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脚注

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  1. ^ 第11回 水木十五堂賞の受賞者が「四代目 桂 文我 氏」に決まりました”. 大和郡山市 (2022年11月30日). 2022年12月5日閲覧。
  2. ^ デイリースポーツ・石川 美佳 (2020年2月5日). “東京の旬の落語家を大阪に…話題の落語会「吉田食堂」10周年でますます好調 チケット取れない噺家も登場”. まいどなニュース. 2023年9月24日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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