栗谷李珥 (駆逐艦)
栗谷李珥(ユルゴク・イ・イ、日本語読み:りっこく り じ、朝鮮語:율곡이이、ラテン文字:Yulgok Yi I, DDG-992)は、大韓民国海軍の駆逐艦。世宗大王級駆逐艦の2番艦。艦名は李氏朝鮮14代国王宣祖に十万養兵を説いた儒学者の李珥に由来する。この艦名は海軍兵らの意見をまとめ決定された[2]。
栗谷李珥 | |
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基本情報 | |
建造所 |
大宇造船海洋 玉浦造船所 |
運用者 | 大韓民国海軍 |
艦種 | ミサイル駆逐艦 |
級名 | 世宗大王級 |
艦歴 | |
進水 | 2008年11月14日 |
就役 | 2010年9月1日[1] |
要目 | |
基準排水量 | 7,650トン |
満載排水量 | 10,290トン |
全長 | 165.9m |
最大幅 | 21.4m |
吃水 | 6.25m |
機関 | COGAG方式 |
主機 | LM2500 ガスタービン × 4基 |
推進 | スクリュープロペラ×2軸 |
出力 | 75MW |
速力 | 最大速 30ノット |
乗員 | 387名 |
兵装 |
Mk-45 127mm砲 × 1基 ゴールキーパー 30mmCIWS × 1基 SSM4連装発射筒 × 4基 RAM近SAM21連装発射機 × 1基 Mk 32短魚雷3連装発射管 × 2基 Mk41VLS 80セル 国産VLS 48セル |
搭載機 | リンクス × 2機 |
C4ISTAR |
KNTDS/リンク 11 + JTIDS/リンク 16 Mk 7 AWS+ASWCS-K+SLQ-200 |
レーダー | SPY-1D(V) 多機能(4面) × 1基 |
ソナー |
DSQS-21 BZ-M 艦首 CAPTAS 曳航式 |
電子戦・ 対抗手段 |
SLQ-200 ソナタ統合電子戦システム SLQ-261K デコイ・システム |
艦歴
編集「栗谷李珥」は、KDX-IIIイージスシステム搭載型7,600トン級駆逐艦として大宇造船海洋玉浦造船所で建造され、2008年11月14日進水、2010年9月1日に就役した。
2008年11月14日、慶尚南道巨済市にある玉浦造船所にて挙行された進水式は国防部長官李相熹(イ・サンヒ)、海軍参謀総長丁玉根(チョン・オククン)らが臨席のもとで実施された。
2010年9月から戦闘力総合評価を開始し、9ヶ月後の2011年6月1日に実戦配備された[3]。
2012年に「DDH-981 崔瑩」、「SS-069 羅大用」と共にリムパックに参加する。
2012年12月、北朝鮮によるミサイル発射実験に対応して韓国海軍保有の全イージス艦が出動し不測の事態に備える。同月12日、ミサイルは発射され「DDG-991 世宗大王」と共に黄海上空を飛翔するミサイルの軌跡を探知した[4]。
脚注
編集- ^ 国防日報(2010年9月1日) 이지스 율곡이이함 오늘 취역
- ^ 韓国2隻目のイージス艦「栗谷李珥」、海軍に引渡
- ^ “韓国2隻目のイージス艦「栗谷李珥」が実戦配備”. 聯合ニュース. (2011年6月3日)
- ^ “北朝鮮ミサイル発射 韓米当局の情報判断に問題点”. 中央日報. (2012年12月12日)