東北カップ(とうほくカップ)とは、ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ(B.LEAGUE)におけるプレシーズンマッチのひとつ。東北地方に本拠地を置くチームによるカップ戦トーナメント方式)の大会であった。 2017-18シーズンより、リーグ主催のカップ戦「東北アーリーカップ」へ発展解消したが、2020年に同大会がコロナ流行により中止となる。2021年より東北カップのみ単独で復活開催されることとなった。

概要

編集

東北のバスケットボールを盛り上げることを目的に、2012年に初開催[1]。以降、毎年レギュラーシーズン開幕前に実施されている。参加チームは下記の通り。

チーム名 参加年 優勝回数
青森ワッツ 2013年 - 0回
岩手ビッグブルズ 2012年 - 2018年, 2022年, 2024年 1回
秋田ノーザンハピネッツ 2012年 - 7回
仙台89ERS 2012年 - 3回
福島ファイヤーボンズ 2014年 - 1回
山形ワイヴァンズ 2016年 - 0回
東京サンレーヴス 2012年[注 1] 0回
レバンガ北海道 2015年[注 1], 2019年 - 2022年 0回
サンロッカーズ渋谷 2022年[注 1] 0回

大会結果

編集
回(開催年) 優勝 準優勝 3位 4位 5位 6位
第1回(2012年[2] 秋田 (1) 岩手 仙台 東京CR
第2回(2013年[3] 秋田 (2) 岩手 仙台 青森
第3回(2014年[4] 岩手 (1) 仙台 青森 秋田 福島
第4回(2015年[5] 福島 (1) 青森 秋田 仙台 北海道 岩手
第5回(2016年) 秋田 (3) 仙台 福島 山形 岩手 青森
第6回(2017年 秋田 (4) 山形 岩手 仙台 福島 青森
第7回(2018年 仙台 (1) 秋田 青森 岩手 山形 福島
第8回(2019年 秋田 (5) 北海道 仙台 福島 青森 山形
2020年は新型コロナウイルスの影響により中止
第9回(2021年) 秋田 (6) 北海道 仙台 山形 福島 青森
第10回(2022年) 秋田 (7) 渋谷 岩手 北海道 青森[注 2] 山形[注 2] 仙台[注 2] 福島[注 2]
第11回(2023年) 仙台 (2) 秋田 福島 青森 山形
第12回(2024年) 仙台 (3) 秋田 青森 山形 福島 岩手

2012-13シーズン

編集

2012年9月22日・9月23日の2日間、秋田市立体育館(秋田)にて開催。当時日本プロバスケットボールリーグ(bjリーグ)に参加していた秋田ノーザンハピネッツ岩手ビッグブルズ仙台89ERSの在東北3チームに、本シーズンよりbjリーグへ参入となった東京サンレーヴスを加えた4チームが参加し、大会が行われた。秋田ノーザンハピネッツが初優勝。

2013-14シーズン

編集

2013年9月21日・9月22日の2日間、岩手県営体育館(岩手)にて開催。昨シーズン、東北カップに参加した在東北3チームに、本シーズンよりbjリーグへ参入となった青森ワッツを加えた4チームが参加し、大会が行われた。秋田ノーザンハピネッツが2連覇。

2014-15シーズン

編集

2014年9月13日及び20日・21日の3日間、田村市総合体育館(福島)[注 3]仙台市青葉体育館(仙台)[注 4]にて開催。昨シーズン、東北カップに参加した在東北4チームに、本シーズンよりbjリーグへ参入となった福島ファイヤーボンズを加えた5チームが参加し、大会が行われた。岩手ビッグブルズが初優勝[6]

2015-16シーズン

編集

2015年9月19日 - 21日の3日間、五所川原市民体育館(青森)にて開催。昨シーズン、東北カップに参加した在東北5チームに、ゲストチームとしてNBLに所属するレバンガ北海道を加えた6チームが参加。福島ファイヤーボンズが初優勝[7]

2016-17シーズン

編集

2016年9月9日 - 11日の3日間、あいづ総合体育館(福島)にて開催[8]。bjリーグがNBL・NBDLとの統合によりB.LEAGUEに生まれ変わったことに伴い、昨シーズン、東北カップに参加した在東北5チームに、昨シーズンまでNBDLに所属していた山形ワイヴァンズを加えた6チームが参加、東北カップ史上初となる東北6県から参加チームが出揃うことになった。秋田ノーザンハピネッツが3年ぶり3度目の優勝を果たした。

2017-18シーズン以降

編集

2017-18シーズンより3シーズンは、Bリーグが主催するアーリーカップへ移行。引き続き、東北6県各チームによるトーナメント方式でリーグ戦開幕前の前哨戦として開催された。2020-21シーズンは、新型コロナウイルスの拡大により中止。2021-22年シーズンより、再び東北カップに移行した。

2021-22シーズン

編集

岩手を除く東北5県に北海道を加えて復活。東日本大震災復興10年 第9回 TOHOKU CUP 2021として山形市総合スポーツセンターにて開催された。キャッチフレーズは、「バスケットの熱量で未来を拓く」。秋田が4回目、アーリーカップを含めると6回目の優勝を飾った。

2022-23シーズン

編集

東北6県に北海道、さらには2023年に忠犬ハチ公が生誕100年を迎える事から忠犬ハチ公像がシンボルとなっている渋谷駅にちなんでサンロッカーズ渋谷が初参戦して大会史上最多となる8チームが参加。DOWAグループ presents 第10回 TOHOKU CUPとしてCNAアリーナ☆あきた(秋田市)[注 5]ならびにタクミアリーナ(大館市[注 6][注 7]にて開催。前年に引き続き秋田が5回目、アーリーカップを含めると7回目の優勝を飾った。

2023-24シーズン

編集

岩手を除く東北5県の各チームが参加[注 8][9] 。東北のチームのみで開催されるのは東北アーリーカップ時代の2018-19シーズン以来4大会ぶり。郡山市・金田建設サポーティングマッチ 第11回 TOHOKU CUP 2023 in FUKUSHIMAとして宝来屋郡山総合体育館(郡山市)にて開催。仙台がアーリーカップ時代の2018-19シーズン以来となる5年ぶり2回目の優勝を飾った。

2024-25シーズン

編集

東北6県の各チームが参加。第12回 TOHOKU CUP 2024 in AOMORIとしてカクヒログループスーパーアリーナ(青森市)にて開催。仙台が前年に続いて2年連続3回目の優勝を飾った。

脚注

編集

注釈

編集
  1. ^ a b c ゲストチームとして参加。
  2. ^ a b c d 一律で5位扱い。
  3. ^ 1回戦となる福島ファイヤーボンズ岩手ビッグブルズの1ゲームを開催。
  4. ^ 2回戦、3位決定戦、決勝戦を開催。
  5. ^ 1回戦ならびに1回戦を敗退したチーム同士による練習試合(非公開)を開催。
  6. ^ 忠犬ハチ公の出身地。
  7. ^ 準決勝、3位決定戦、決勝戦を開催。
  8. ^ 当初は岩手も参加予定であったが複数選手のコンディション不良によりエントリー7人で参加する予定だった事に加え、大会直前になってスタッフの1人が新型コロナウイルスの陽性になりその影響で大会当日に選手1人が発熱してエントリー不可となりエントリー要件を満たさなくなってしまった為、大会当日になって大会への参戦を断念。初戦で岩手と対戦予定だった青森は不戦勝となった。

出典

編集
  1. ^ 東北カップ開催概要 bjリーグ公式ブログ(2012年9月7日)
  2. ^ プレシーズンゲーム日程&結果(9月23日) bjリーグ公式ブログ(2012年9月24日)
  3. ^ プレシーズンゲーム結果(9月27日時点) bjリーグ公式ブログ(2013年9月27日)
  4. ^ bjリーグ プレシーズンゲーム結果(9月26日) bjリーグ公式ブログ(2014年9月26日)
  5. ^ ターキッシュ エアラインズ bjリーグ プレシーズンゲーム結果と日程(9月25日) bjリーグ公式ブログ(2015年9月25日)
  6. ^ 岩手ブルズが初優勝 bjリーグ東北カップ 岩手日報(2014年9月22日)
  7. ^ ボンズが初タイトル、青森に92-66で快勝 bj東北カップ 福島民友新聞(2015年9月22日)
  8. ^ B.LEAGUE 2016-17 プレシーズン 東北カップ福島開催のお知らせ 福島ファイヤーボンズ 2016年7月15日
  9. ^ 【重要】東北カップ不参加のお知らせ”. 岩手ビッグブルズ (2023年9月16日). 2023年9月16日閲覧。

関連項目

編集