飛虎将軍廟
(杉浦茂峰から転送)
飛虎将軍廟(ひこしょうぐんびょう、正式名称:鎮安堂飛虎将軍廟)は、中華民国(台湾)台南市安南区同安路127号にある民間信仰の廟で、第二次世界大戦期の日本軍人・杉浦茂峰(すぎうら しげみね、1923年11月9日 - 1944年10月12日)が神として祀られている。
飛虎将軍廟 | |
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鎭安堂飛虎将軍廟の外観 | |
情報 | |
用途 | 廟 |
竣工 | 1971年 |
座標 | 北緯23度2分26.5秒 東経120度11分24.9秒 / 北緯23.040694度 東経120.190250度座標: 北緯23度2分26.5秒 東経120度11分24.9秒 / 北緯23.040694度 東経120.190250度 |
歴史
編集1944年、台湾に配属されていた日本海軍の杉浦茂峰・兵曹長(戦死後に少尉昇進)は零式艦上戦闘機三二型に搭乗して台湾沖航空戦に出撃。10月12日午前、台南上空で米軍機と空中戦になり撃墜される。彼は集落への墜落を避けるため郊外まで操縦してから脱出したが、落下傘で降下中に米軍機の機銃掃射を浴び、20歳で戦死した。軍靴には「杉浦」と書かれていて、その後、第二〇一海軍航空隊分隊長の森山敏夫・大尉の協力で、この飛行士が「杉浦茂峰」と判明した[1]。
死が迫る中で住民の命を守ろうとした杉浦氏を「神」と称え、地元の有志らは1971年にほこらを建てた。現在は毎日管理人が朝夕2回、煙草に点火して神像と写真に捧げて、日本の国歌『君が代』、午後は『海行かば』を祝詞として歌っている[2]。
逸話
編集主祭神
編集アクセス
編集脚注
編集- ^ “鎮安堂飛虎将軍廟縁起”. 鎮安堂飛虎将軍廟. 2014年7月13日閲覧。より
- ^ a b c “台湾で神になった日本兵 夢のお告げで“里帰り””. 『産経新聞』 (2016年9月21日). 2016年9月22日閲覧。
- ^ 飛虎将軍廟内の説明板より。
関連項目
編集外部リンク
編集- 海尾鎮安堂 飛虎將軍
- 零戰之虎的榮耀-府城英雄杉浦茂峰 (上篇)
- 「飛虎將軍」を祀る小廟―鎮安堂 - ウェイバックマシン(2019年11月1日アーカイブ分)
- 飛虎将軍廟パンフレット ダウンロードサイト