木村裕一
1948-, 絵本作家。
木村 裕一(きむら ゆういち、男性、1948年4月14日 - )は、日本の絵本作家。漢字での表記の他、ひらがなで表記されることも多い。
来歴
編集東京都生まれ。多摩美術大学卒業。造形教育の指導、テレビ幼児番組のアイディアブレーンなどを経て、絵本・童話作家となる[1]。
絵本・童話創作に加え、戯曲やコミックの原作、小説など多方面で活動。500冊以上の著書を持ち、海外で翻訳出版されているものも多い。中でも『ごあいさつあそび』に始まる「あかちゃんのあそびえほん」シリーズは累計1300万部を突破する大ロングセラーとなっている[2]。
代表作『あらしのよるに』(講談社)で、講談社出版文化賞絵本賞、産経児童出版文化賞、JR賞受賞。舞台脚本「あらしのよるに」で斎田喬戯曲賞、松尾芸能財団研修奨励賞、厚生大臣賞、東京都優秀児童演劇優秀賞を受賞、同作は2005年には映画化もされた(こちらの脚本も自身が担当)。
2005年度より東京純心女子大学客員教授。
2007年、創作絵本の教室「ゆうゆう絵本講座」を開講。顧問を務める。
2013年3月、木村みゆきと中目黒のゲストハウスで挙式。出会いは2011年7月の沖縄の講演会の手伝いとして、みゆきの恩師が紹介したこと。38歳の年の差があり話題となった。木村にとっては再婚[4]。
絵本『あらしのよるに』シリーズ
編集講談社から発行。絵はすべてあべ弘士が担当。
- あらしのよるに
- あるはれたひに
- くものきれまに
- きりのなかで
- どしゃぶりのひに
- ふぶきのあした
- まんげつのよるに
- 特別編 しろいやみのはてで
- あらしのよるにスペシャル ひとりぼっちのガブ
- あらしのよるにスペシャル メイはなんにもこわくない
その他の主な絵本・児童書
編集- あかちゃんのあそびえほんシリーズ(偕成社,1988年- )
- 『風切る翼』(絵:黒田征太郎,講談社,1994年)
- 『にんげんごっこ』長新太絵 講談社 1997
- 『オオカミのごちそう』(絵:田島征三,偕成社,1999年)
- 『もしもあのとき』(絵:MAYA MAXX,金の星社,2001年)
- 『シチューはさめたけど・・・』黒田征太郎絵 フレーベル館 2001
- 『こぞうのパウのものがたり』あべ弘士絵 金の星社 2001
- 『もしもあのとき』Maya Maxx 絵 金の星社 2001
- 『手をつなげば…』Maya Maxx 絵 金の星社 2002
- 「おおかみゴンノスケの腹ペコ日記」シリーズ(絵:山下ケンジ 講談社 2003-2011年)
- 『オオカミのひみつ』田島征三絵 偕成社 2003
- 『キミへの手紙』かとうようこ絵 PHP研究所 2003
- 『そのままのキミがすき』西村香英絵 PHP研究所 2003
- 「事件ハンターマリモ」シリーズ 三村久美子画 金の星社 2003 フォア文庫版も
- 『オオカミのあっかんべー―きむらゆういちの絵本エッセイ〈1〉』(絵:あべ弘士 ソニー・マガジンズ,2004年)
- 『ねぇ、おぼえてる?』Maya Maxx 絵 金の星社 2004
- 『はみがきごっこ』長野ヒデ子絵 佼成出版社 2005
- 『あしたのねこ』エムナマエ絵 金の星社 2006
- 『オオカミのおうさま』(絵:田島征三 偕成社 2009年)日本絵本賞受賞
- 『たんじょうびはきのうえで』講談社 2009
- 「12支キッズのしかけえほん」シリーズ(全12冊 ポプラ社 ふくざわゆみこ・絵)2010-14
- 「たれ耳おおかみのジョン」(絵:高畠那生 主婦の友社 2010年)
- 『ボクは山ねこシューはじめまして人間たち』角川学芸出版 カドカワ学芸児童名作 2010
- 『おもいのたけ』田島征三絵 えほんの杜 2012
- 『ボクのじてんしゃ』平澤重信絵 芸術新聞社 とぴか 2014
- 『土曜日は、だんご虫』木村裕一,礒みゆき作 礒みゆき絵 岩崎書店 1995
- 『日曜日は,なっちゃんちの犬』 岩崎書店 1996
- 『ぼくだけ知ってるザリベエのひみつ』 井上洋介 絵 ポプラ社 1996
- 『月曜日は,原始人』岩崎書店 1997
- 『水曜日は、スーパースター』岩崎書店 1998
- 『火曜日は、木村みゆき先生』木村裕一, 礒みゆき 作・絵 岩崎書店 2000
- 「きむらゆういち・みやもとえつよしのガラクタ工作」全12巻 チャイルド本社 2011
絵本以外の主な著書
編集- 『簡単おもしろ10分シアターアイデア集』世界文化社 1994
- 『きむら式童話のつくり方』(講談社現代新書,2004年)
- 『きむらゆういち式・絵本の読み方』宝島社 2004
- 『あらしのよるに 恋愛論』講談社 2005
- 『きむらゆういちの「ミリオンセラーのつくり方」 売れるものと売れないものとの差はほんのちょっとの違いだ』(ビジネス社,2006年)
ラフやメモを初公開し、「あらしのよるに」「あかちゃん絵本」絵本創作についてや、原ゆたか、宮西達也、エムナマエ、高橋克典、早見優との対談をまとめたもの。
- 『きむらゆういち式絵本の読み方 2 恋愛に効く絵本』宝島社 2006
- 『きむらゆういちの『ひみつの箱』』講談社 2007(名言集)
- 『幸せな嘘』小学館 2007 のち文庫(小説)
- 『子ども、あなどるべからず』岩波ブックレット 2008
- 『たいせつなことはみんな子どもたちが教えてくれた』主婦の友社 2009
- 共著
- 『憲法を変えて戦争に行こう―という世の中にしないための18人の発言』(岩波ブックレット,2005年)
井筒和幸・井上ひさし・香山リカ・姜尚中・黒柳徹子・猿谷要・品川正治・辛酸なめ子・田島征三・中村哲・半藤一利・ピーコ・松本侑子・美輪明宏・森永卓郎・吉永小百合・渡辺えり子との共著
アニメーション作品
編集- パッコロリン(総作画監督、キャラクターデザイン、2011 - )
出演
編集- あらしのよるに - ひみつのともだち(2013年9月26日、テレビ東京系)- サル2 役※原作者としてのゲスト出演、また、「きむらゆういち」名義での出演。
脚注
編集- ^ “プロフィール”. きむらゆういちオフィシャルホームページ (2019年6月23日). 2020年12月25日閲覧。
- ^ きむらゆういち先生ミニトーク付おはなし会イベント、偕成社、2018年3月14日。
- ^ マガジン9とは?
- ^ “38歳下の妻が「口説き上手」という『あらしの夜に』きむらゆういちの作戦とは? 〈週刊朝日〉”. AERA dot. (アエラドット) (20170326T070000+0900). 2020年12月25日閲覧。