時空警察ヴェッカー デッドリーナイトシェード

日本の特撮映画

時空警察ヴェッカー デッドリーナイトシェード』(じくうけいさつヴェッカー デッドリーナイトシェード)は、日本特撮映画2012年10月10日に公開[2][6]時空警察ヴェッカーシリーズ10周年記念作品[1][6]。シリーズ共通の骨子である時間と歴史を守る未来の刑事時空刑事」の活躍を描く作品である。2012年時点でのシリーズ最新作だが、世界観の上ではシリーズ第1作『時空警察ヴェッカー』以前の時間軸に位置しており[7]、すべてのヴェッカーの歴史に繋がる物語として[8]、「時空刑事」の任務を最初に与えられた少女たちの物語として製作されている。略称は『時空警察ヴェッカーDNS』[2]

時空警察ヴェッカー
デッドリーナイトシェード
監督 畑澤和也[1]
脚本 畑澤和也[1]
製作 時空警察ヴェッカー デッドリーナイトシェード製作委員会[2]
出演者 中塚智実松橋ほなみ小坂真郷山沖勇輝[3]
主題歌 「HOME」西内麻衣[4]
撮影 山崎大輔[1]
編集 武田峻彦[5]
公開 日本の旗 2012年10月10日[2]
上映時間 95分[2]
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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ストーリー

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西暦2100年代の未来。時間移動技術が確立されたものの、この技術の危険性はまだ未知のものであったため、時間移動の実験体として「DOLL(ドール)」と呼ばれるバイオロイド(人工生命体)が作り出された。しかしこのDOLLたちが突如、2011年の世界へ逃亡した。歴史を変えかねないこの事態に際し、2131年、時空刑事レンとシオンの2人の少女が、人類史上初めて過去の世界へと派遣され、DOLLたちを追う。

キャスト

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双葉 蓮(ふたば れん) / 時空刑事レン - 中塚智実スーツアクター日野由佳[9]
22世紀の未来から現代へ派遣された時空刑事。屈託のない明るい性格だが、過去に母をDOLLに殺されていることから、DOLLを強く憎んでいる。17歳[10]
一条 紫苑(いちじょう しおん) / 時空刑事シオン - 松橋ほなみ(スーツアクター:大口与枝[9]
22世紀の未来から現代へ派遣された時空刑事。蓮とは対照的に無口で、冷徹に任務を遂行する。夢に時折現れる母(演:かとうみゆき友情出演[9])の姿を唯一の安らぎとしている。19歳[10]
エンジュ - 小坂真郷
時空刑事のサポートおよび監視用の青年型アンドロイド。戦闘用ではなく、DOLLの捜索、時空警察からの伝令などで蓮たちを助力する。
北島 隼人(きたじま はやと) - 山沖勇輝
2011年の現代世界に生きる大学生。刑事部長である父(演:村野武範〈友情出演[9]〉)に反発し、父と距離を置いた生活を送っているが、シオンとの出逢いを機に、自分の使命へ立ち向かってゆく。23歳[10]
沢口 慎也(さわぐち しんや) - 河合龍之介
隼人の大学の先輩にして悪友。現職の刑事でありながら盗撮が趣味という一面を持つ。先輩刑事の島田守(演:渡洋史)らと共に難事件に挑んでいる。30歳[10]
木崎 薫(きざき かおる) - 葉山レイコ
ガールズバー「ベラドンナ」を経営する謎の女性。DOLLたちを現代に逃亡させた張本人で、多くのDOLLを店員に雇い、追っ手から守っている。実はDOLL開発者・木崎信一郎(演:伴大介〈友情出演[9]〉)の娘。37歳[10]
カトレア - 西条美咲
22世紀の未来から現代へ脱走してきたバイオロイド「DOLL」の1人。同様に脱走してきたDOLLたち(演:齊藤夢愛亜矢乃栞菜坂口佳澄、他)のリーダー格であり、ベラドンナでの薫の右腕的存在[10]

製作

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時空警察ヴェッカーシリーズ10周年記念作品として、一連のシリーズ作品の制作を手がけてきたプロデューサー畑澤和也の監督と脚本のもとに制作された。製作は2009年に開始されており[7]、本来はほかの記念作品『時空警察ヴェッカーサイト』などと同じく、10周年にあたる2011年公開を念頭に置かれていたが、同年発生した東日本大震災の影響などで制作が遅れ、翌2012年公開の運びとなった[7][11]。同シリーズでの映画作品としては2009年に『時空警察ハイペリオン』が公開されているが、これは外伝作品にあたり、『時空警察ヴェッカー』のタイトルでの映画作品は本作品が初となった[1]

映画製作にあたっては、オリジナルのヒーローや怪獣のコスチューム製作を手掛ける神戸芸術工科大学の特殊造形サークルが、「東日本大震災の被災地の子供たちの心を支えたい」との思いで、主人公たちのコスチュームや小道具の製作を担当した[11]。また、この大学は撮影にも用いられた[11][12]

人気女性アイドルグループAKB48中塚智実が映画初出演にして主演を務めることや[6][13]、カリスマ装蹄師の西内荘の長女・西内麻衣の本作品主題歌による歌手デビュー[6][14]、特撮テレビドラマ『人造人間キカイダー』で知られる伴大介友情出演なども話題となった[6]

封切り

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2012年7月、本作のコスチュームのデザインを担当した造形師・香西伸介の特集による「昭和のヒーロー展」と連動し、徳島県徳島市ufotable CINEMAで先行上映[15]。同年10月10日、東京都渋谷区渋谷アップリンクで上映された。同月20日からは、日本全国のコロナワールドグループで上映された[16]

DVDリリース・派生作品

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2013年6月28日DVD版が全国発売された。

脚注

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  1. ^ a b c d e 中塚智実(AKB48)主演作品『時空警察ヴェッカー・デッドリーナイトシェード』上映会”. アップリンク (2012年). 2022年8月24日閲覧。
  2. ^ a b c d e 時空警察ヴェッカーDNS”. 日本映画データベース (2012年). 2022年8月24日閲覧。
  3. ^ 時空警察ヴェッカーDNS - KINENOTE
  4. ^ 恵麻”. WEBザテレビジョン. KADOKAWA. 2022年8月24日閲覧。
  5. ^ STAFF”. 時空警察ヴェッカー デッドリーナイトシェード (2012年). 2015年4月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月21日閲覧。
  6. ^ a b c d e 中塚智実(AKB48) / ヴェッカー10周年記念作、上映開始”. ステレオサウンド (2012年10月10日). 2012年10月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年10月16日閲覧。
  7. ^ a b c 映画パンフレットより。
  8. ^ DVDパッケージより。
  9. ^ a b c d e SUNS ENTERTAINMENT NEWS”. サンズエンタテインメント (2012年). 2012年10月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年7月30日閲覧。
  10. ^ a b c d e f キャスト”. 時空警察ヴェッカー デッドリーナイトシェード (2012年). 2015年4月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年2月4日閲覧。
  11. ^ a b c 堀内達成「神戸芸工大学生ら 特撮映画で 被災地元気に マスク製作や大学で撮影 全国で今秋上映」『神戸新聞神戸新聞社、2011年5月7日、夕刊、9面。
  12. ^ オープンキャンパス2011 Vol.1”. 神戸芸術工科大学 (2011年3月13日). 2016年4月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年12月19日閲覧。
  13. ^ 森田真帆 (2012年10月14日). “AKB中塚智実、女優としても活躍している大島優子が憧れ! 最近やっとメルアド交換”. シネマトゥデイ. 株式会社シネマトゥデイ. 2012年10月15日閲覧。
  14. ^ 夢かなった! カリスマ装蹄師の長女、歌手デビュー”. Sponichi Annex. スポーツニッポン新聞社 (2012年10月10日). 2012年10月11日閲覧。
  15. ^ 7月22日(日)、『時空警察ヴェッカーDNS』感謝上映会開催”. ufotable CINEMA (2012年). 2012年10月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年7月30日閲覧。
  16. ^ 中塚智美 他 映画『時空警察ヴェッカーDNS』公開情報”. アイドル誕生! TV. ぶんか社 (2012年10月). 2012年11月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年8月1日閲覧。

外部リンク

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