早川義夫
早川 義夫(はやかわ よしお、1947年12月15日 - )は、日本のシンガーソングライター、著述家。1960年代後半にロックバンド、ジャックスのメンバーとして活動。解散後はソロとして活動を継続している。東京都千代田区出身。和光学園高校卒業、和光大学中退。血液型はB型。
早川義夫 | |
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生誕 | 1947年12月15日(76歳) |
出身地 | 日本・東京都千代田区 |
学歴 |
和光学園高校卒業 和光大学中退 |
ジャンル |
フォーク サイケデリック・ロック |
職業 | シンガーソングライター |
担当楽器 | ボーカル、ギター、ピアノ |
活動期間 |
1965年 - 1971年 1986年 1994年 - |
レーベル |
URC ソニー CONSIPIO RECORDS ビクター |
共同作業者 |
ジャックス Ces Chiens |
公式サイト | 早川義夫公式サイト |
来歴
編集中学時代、日劇ウエスタンカーニバルで尾藤イサオのステージ(演奏:ジャッキー吉川とブルーコメッツ)を見て、ロックに目覚める。
1965年、高校時代に同級生2人と「ナイチンゲイル」というバンドを結成。この頃、メジャーデビュー前のザ・スパイダースを見て、刺激を受ける。大学進学後、バンド名をジャックスと改め、ライブ活動を始める。1967年にメンバーが交替し、早川義夫、木田高介、水橋春夫、谷野ひとしの4人編成となる。デビュー・アルバムは『ジャックスの世界』。ジャックスはこのデビュー・アルバムとセカンド・アルバム『ジャックスの奇蹟』を残して解散する。当時、商業的に大きな成功を収めることはなかったが、彼らのジャズに影響を受けたオリジナルな音楽性、そして早川の狂気を秘めた歌声と異様で繊細な歌詞は、後に日本のパンク・ロック等のさきがけとして高い評価を受けるようになる。岡林信康、甲斐よしひろ、遠藤ミチロウ、桑田佳祐、佐久間正英など多くのアーティストにリスペクトされている[1]。
ジャックス解散後、URCレコードのディレクターの傍ら、ソロ・アルバム『かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう』を発表する。このアルバムにも収められている「サルビアの花」は後に多くのミュージシャンによってカバーされ、スタンダード・ナンバーとなる。ディレクターとしては岡林信康、加川良らを担当したが、次第に音楽の仕事から離れ、1972年には川崎市中原区に早川書店を開店。1982年には『ぼくは本屋のおやじさん』を出版しているが、1994年に『この世で一番キレイなもの』で復帰するまでの23年間にわたって音楽活動を休止していた。なお書店は1995年に閉店[2]。
2003年、佐久間とCes Chiensを結成。佐久間は、デビュー前のジャックスショウを観て衝撃を受けたという。2014年、佐久間が逝去。以降も音楽活動を続けたが、2018年5月、鎌倉歐林洞でのライブを最後に再び活動を休止する。
2019年3月、公式サイトで妻・静代の逝去を報告[3]。2020年に出版した『女ともだち ――靜代に捧ぐ』で、妻の闘病生活が音楽活動再休止の理由だと記している。
音楽作品
編集ジャックス時代の作品はジャックス_(バンド)#ディスコグラフィを参照
シングル
編集# | 発売日 | No. | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 規格 | 規格品番 | 備考 |
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クロヤマレコード[4] | |||||||||
1st | 1986年2月2日 | 1 | 前口上 | 柏倉秀美 | 早川義夫 | EP | LM-0650 | 五つの赤い風船リサイタルでの演奏。 | |
2 | からっぽの世界 | 早川義夫 | ジャックスショウでの演奏。 | ||||||
Sony Records | |||||||||
2nd | 1994年9月21日 | 1 | 君のために | 早川義夫 | 8cmCD | SRDL-3914 | |||
2 | サルビアの花 | 相沢靖子 | 早川義夫 | ||||||
3rd | 1997年8月21日 | 1 | アメンボの歌 | 桑田佳祐 | 8cmCD | SRCL-4037 | |||
2 | 嵐のキッス | 早川義夫 | 佐久間正英 |
未発表曲
編集発表 | タイトル | 備考 |
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1997年 | オリジナル曲[5] | ドラえもんが出演した日産『ラシーン』CMソング[5]。 作曲は小杉保夫が担当。 未音源化。 |
アルバム
編集オリジナルアルバム
編集# | 発売日 | タイトル | 規格 | 規格品番 | 備考 |
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URC | |||||
1st | 1969年11月10日 | かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう | LP | URL-1011 | |
Sony Records | |||||
2nd | 1994年10月21日 | この世で一番キレイなもの | CD | SRCL-3011 | |
3rd | 1995年10月21日 | ひまわりの花 | CD | SRCL-3357 | |
4th | 1997年11月21日 | 恥ずかしい僕の人生 | CD | SRCL-4136 | |
Sony Music Associated Records | |||||
5th | 2000年1月21日 | 歌は歌のないところから聴こえてくる | CD | AICT-1172 |
ミニアルバム
編集# | 発売日 | タイトル | 規格品番 |
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Sony Records | |||
1st | 1995年10月21日 | 花のような一瞬 | SRCL-3741 |
ライブアルバム
編集# | 発売日 | タイトル | 規格品番 |
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CONSIPIO RECORDS | |||
1st | 2002年7月24日 | 言う者は知らず、知る者は言わず | AGCA-1004/5 |
ビクターエンタテインメント 早川義夫+佐久間正英+HONZI 名義 | |||
2nd | 2008年09月27日 | I LOVE HONZI | VICL-63003 |
映像作品
編集# | 発売日 | タイトル | 規格 | 規格品番 |
---|---|---|---|---|
Sony Records | ||||
1st | 1995年4月1日 | 早川義夫ライヴ | VHS | SRVM-448 |
ROOTS MUSIC 早川義夫・佐久間正英 名義 | ||||
2nd | 2005年3月16日 | いい人はいいね、Ces Chiens Live | DVD | DVDK-100 |
タイアップ
編集曲名 | タイアップ | 収録作品 |
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アメンボの唄 | テレビ朝日系『人気者でいこう!』エンディングテーマ | シングル「アメンボの唄」 |
著書
編集- 『ラブ・ゼネレーション』(自由国民社、1972年/シンコーミュージック、1992年2月、ISBN 4401613996/文遊社、2011年12月、ISBN 978-4892570711)
- 『ぼくは本屋のおやじさん』(晶文社、1982年5月/ちくま文庫、2013年12月、ISBN 978-4480431196)
- 『たましいの場所』(晶文社、2002年7月、ISBN 4794965397/ちくま文庫、2012年12月、ISBN 978-4480430052)
- 『日常で歌うことが何よりステキ』(アイノア、2010年9月、ISBN 978-4881691854)
- 『いやらしさは美しさ』(アイノア、2011年9月、ISBN 978-4881691861)
- 『女ともだち ――靜代に捧ぐ』(筑摩書房、2020年9月、ISBN 978-4480815552/ちくま文庫、2024年3月、ISBN 978-4480439376)
- 『海の見える風景』(文遊社、2023年12月、ISBN 978-4892570797)
出演
編集- 映画 自己表出史「早川義夫」編(1970年)
- テレビ
- NHK総合「おやすみ日本 眠いいね!」(2013年1月7日)
脚注
編集- ^ 早川 義夫 の歌を聞いたことがありますかAWA
- ^ 早川義夫『たましいのこと—— 本屋から歌手にもどって』Web版 有鄰 平成15年2月10日 第423号 P4
- ^ “日記179 3月28日(木)”. 早川義夫公式サイト (2019年). 2023年10月19日閲覧。
- ^ 黒澤進による自主製作盤。
- ^ a b “ラシーン(1994/12~2000/08・RB14型) CMについて教えて。”. 日産自動車. 2022年3月19日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 早川義夫公式サイト
- 早川義夫 (@yoshiohayakawa) - X(旧Twitter)
- 早川義夫- 記憶の記録LIBRARY