日本木管コンクール
日本木管コンクールは、兵庫県加東市で行われる音楽コンクール。1990年からフルート部門とクラリネット部門を毎年交互に行っている。 国内若手演奏家の登竜門として知られている[1]が、国籍に制限はなく、国外からも参加可能。
日本木管コンクール Japan Woodwind Competition | |
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イベントの種類 | コンテスト |
開催時期 | 毎年 |
初回開催 | 1990年 |
会場 | 東条文化会館・コスミックホール |
主催 | 加東市、日本木管コンクール理事会、NPO法人新しい風かとう、加東市教育委員会 |
最寄駅 | 東条バスストップ |
駐車場 | 東条文化会館駐車場 |
公式サイト |
歴史
編集1990年、旧東条町(兵庫県加東郡)が東条文化会館 (コスミックホール) を建設した際に、同ホールの目玉イベントとして第1回日本木管コンクール(フルート部門)を開催した。
2006年に加東郡の合併により加東市が誕生し、コンクールの運営は加東市および加東文化振興財団に引き継がれる。
2016年、NPO法人新しい風かとうが新たな東条文化会館の指定管理業者となったことに伴い、2016年以降の日本木管コンクールは加東市およびNPO法人新しい風かとうにより運営される[2]。
会場
編集全日程が兵庫県加東市の東条文化会館(コスミックホール)で行われる。
コスミックホールは残響時間2.25秒のシューボックス型のコンサートホールで、優れた音響効果のため参加者からの評判が良い。全日程が一般に公開されている(入場料あり)。
日程
編集毎年10月〜11月に行われる。
例年5月〜6月に募集が開始され、募集締め切りは8月〜9月。
予選・本選
編集楽器により、予選の回数が異なる。
課題曲は、古典から近・現代まで幅広く網羅されている。
全日程にわたって、伴奏はピアノ伴奏のみ。伴奏者は原則同伴となっているが、公式伴奏者を頼むことも可能。
表彰
編集年によってばらつきがある。1位から3位は毎年設置されている(ただし、1位、2位はなしの年もある)[3]。
本選出場者の1〜3位以外の出場者を入選とする年が多い。
また、本選出場者の中から聴衆がもっとも良いと思う演奏を選ぶ「コスモス賞」が第5回(1994年)より毎年設置されている。上位入賞者以外がコスモス賞を受賞することも少なくない。
第5回および第25回には、課題曲賞として保科賞が設置された。
一例として、2016年の表彰および賞金は以下の通り。
第1位 賞金100万円、賞状、メダル 第2位 賞金50万円、賞状、メダル 第3位 賞金20万円、賞状、メダル 第4位 賞金5万円、賞状、メダル 第5位 賞金5万円、賞状、メダル コスモス賞 賞金5万円、賞状
過去の入賞者
編集現在の肩書きについては日本木管コンクール公式ページに公表されている。
*…コスモス賞受賞
★…保科賞受賞
第1回 フルート (1990)
第2回 クラリネット (1991)
第3回 フルート (1992)
第4回 クラリネット (1993)
- 1位 - サトーミチヨ(佐藤路世)
- 2位 - 黒井理恵
- 3位 - 伊藤寛隆
- 入選 - 亀井良信
- 入選 - 杉本亜矢
第5回 フルート (1994)
第6回 クラリネット (1995)
第7回 フルート (1996)
第8回 クラリネット (1997)
第9回 フルート (1998)
第10回 クラリネット (1999)
第11回 フルート (2000)
第12回 クラリネット (2001)
第13回 フルート (2002)
第14回 クラリネット (2003)
第15回 フルート (2004)
第16回 クラリネット (2005)
第17回 フルート (2006)
第18回 クラリネット (2007)
第19回 フルート (2008)
第20回 クラリネット (2009)
第21回 フルート (2010)
第22回 クラリネット (2011)
第23回 フルート (2012)
第24回 クラリネット (2013)
第25回 フルート (2014)
第26回 クラリネット (2015)
- 1位 - *コハーン・イシュトヴァ—ン
- 2位 - ヘルバシオ・タラゴナ・ヴァリ
- 3位 - 須東裕基
- 入選 - 篠塚友里江
第27回 フルート (2016)
参考文献
編集外部リンク
編集- 日本木管コンクール - 公式サイト
- 東条文化会館コスミックホール
- NPO法人新しい風かとう