日本映画撮影監督協会

日本撮影監督協会から転送)

協同組合日本映画撮影監督協会(にほんえいがさつえいかんとくきょうかい、: Japanese Society of Cinematographers)は、劇場用映画や映像作品を手がける撮影監督撮影技師、映像作品の撮影および収録業務の従事者で構成する日本の職能団体事業協同組合である。

協同組合日本映画撮影監督協会
Japanese Society of Cinematographers
略称 J.S.C.
前身 日本映画撮影者倶楽部
設立 1969年
種類 中小企業等協同組合
法人番号 5011105001423 ウィキデータを編集
法的地位 中小企業等協同組合法
目的 撮影技術の向上、所属会員の社会的・経済的地位の向上
本部 東京都世田谷区成城1-4-1東宝スタジオ オフィスセンター2F
座標 北緯35度41分4.1884秒 東経139度36分15.819秒 / 北緯35.684496778度 東経139.60439417度 / 35.684496778; 139.60439417座標: 北緯35度41分4.1884秒 東経139度36分15.819秒 / 北緯35.684496778度 東経139.60439417度 / 35.684496778; 139.60439417
理事長 浜田毅
ウェブサイト https://www.thejsc.net/
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概要

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目的は、撮影技術の向上と所属会員の社会的・経済的地位の向上としている。主たる事務所の所在地は東京都世田谷区成城。映画のクレジットには会員名の後にJ.S.C.と表記する。

日本映画監督協会日本映画テレビ照明協会日本映画・テレビ録音協会日本映画・テレビ美術監督協会日本映画テレビ編集協会日本映画・テレビスクリプター協会とともに日本映像職能連合を構成、団体加盟し、これとは別に日本映画監督協会以外のこれら5団体とで日本映画メインスタッフ連合会を構成、これに加盟する。さらに著作者団体協議会映像関連団体連絡会にも加盟団体として加盟する。

略歴

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  • 1954年(昭和29年) - 前身の日本映画撮影者倶楽部創立、長井信一幹事長とする(1969年まで)
  • 1956年(昭和31年) - 三浦賞設置
  • 1960年(昭和35年) - 日本映画撮影監督協会に改称
  • 1962年(昭和37年) - 機関誌『映画撮影』創刊
  • 1969年(昭和44年) - 協同組合に改編
  • 1992年(平成 4年) - J.S.C.賞設置
  • 1999年(平成11年) - 青年部設置
  • 2004年(平成16年) - 撮影助手育成塾開設

歴代理事長

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理事長 在任期間
1 三村明 1961年 - 1978年
2 楠田浩之 1978年 - 1981年
3 高村倉太郎 1981年 - 2002年
4 兼松熈太郎 2002年 - 2019年
5 浜田毅 2019年 - 現任

三浦賞

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三浦賞
受賞対象新人撮影監督
  日本
主催日本映画撮影監督協会
初回1957年
最新回2020年
最新受賞者伊藤麻樹
公式サイトhttps://www.thejsc.net/aword

1956年に亡くなった三浦光雄の功績をして同年に制定。三浦が新人育成に注力していたことから、毎年優れた撮影技術を示した劇場用映画の新人撮影監督を顕彰する。

年度 受賞作品 受賞者 備考
第1回 1957年 四十八歳の抵抗 中川芳久
第2回 1958年 巨人と玩具 村井博
第3回 1959年 野火 小林節雄
第4回 1960年 太陽の墓場 川又昂
第5回 1961年 黒い画集・ある遭難 黒田徳三
第6回 1962年 秋津温泉 成島東一郎
第7回 1963年 該当作品なし
第8回 1964年 該当作品なし
第9回 1965年 霧の旗 高羽哲夫
第10回 1966年 大魔神 森田富士郎
第11回 1967年 惜春 竹村博
第12回 1968年 さらばモスクワ愚連隊 福沢康道
第13回 1969年 栄光への5000キロ 金宇満司
第14回 1970年 該当作品なし
第15回 1971年 誰のために愛するか 原一民
第16回 1972年 約束 坂本典隆
第17回 1973年 該当作品なし
第18回 1974年 該当作品なし
第19回 1975年 該当作品なし
第20回 1976年 該当作品なし
第21回 1977年 八甲田山 木村大作
第22回 1978年 該当作品なし
第23回 1979年 四季・奈津子 川上皓市
第24回 1980年 該当作品なし
第25回 1981年 該当作品なし
第26回 1982年 蒲田行進曲 北坂清
第27回 1983年 該当作品なし
第28回 1984年 おはん 五十畑幸勇
第29回 1985年 花いちもんめ 井口勇
第30回 1986年 該当作品なし
第31回 1987年 瀬戸内少年野球団・最後の楽園 羽方義昌
第32回 1988年 嵐ヶ丘 林淳一郎 奨励賞
帝都物語 中堀正夫 奨励賞
第33回 1989年 モダーンズ 栗田豊通
第34回 1990年 さらば愛しのやくざ 東原三郎
第35回 1991年 該当作品なし
第36回 1992年 該当作品なし
第37回 1993年 クレープ 石井浩一
第38回 1994年 毎日が夏休み 柴崎幸三
第39回 1995年 該当作品なし
第40回 1996年 絵の中の僕の村 清水良雄
第41回 1997年 私たちが好きだったこと 石井勲
第42回 1998年 HANA-BI 山本英夫
第43回 1999年 M/OTHER 猪本雅三
第44回 2000年 該当作品なし
第45回 2001年 いちばん美しい夏 早野嘉伸
第46回 2002年 該当作品なし
第47回 2003年 ドッペルゲンガー 水口智之
第48回 2004年 ジョゼと虎と魚たち 蔦井孝洋
第49回 2005年 該当作品なし
第50回 2006年 天使の卵 中澤正行
第51回 2007年 該当作品なし
第52回 2008年 実録・連合赤軍 あさま山荘への道程 辻智彦
第54回 2010年 パーマネント野ばら 近藤龍人
第55回 2011年 冷たい熱帯魚 木村信也
第56回 2012年 終の信託 寺田緑郎
第57回 2013年 共喰い 今井孝博
第58回 2014年 神様のカルテ2 山田康介
第59回 2015年 0.5ミリ 灰原隆裕
第60回 2016年 劇場版 MOZU 江崎朋生
第61回 2017年 ママ、ごはんまだ? 向後光徳
第62回 2018年 花筐/HANAGATAMI 三本木久城
第63回 2019年 生きてるだけで、愛。 重森豊太郎
第64回 2020年 ミッドナイトスワン 伊藤麻樹

J.S.C.賞

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J.S.C.賞
受賞対象撮影監督
  日本
主催日本映画撮影監督協会
初回1992年
最新回2020年
最新受賞者阿部崇人
公式サイトhttps://www.thejsc.net/aword

1992年に制定。三浦賞と異なり、劇場用映画以外の文化(短編作品や記録、テレビ番組、ドキュメンタリー、PRなど)で、成果をあげた撮影監督を顕彰する。社会的貢献度や業績をもとに選定される。

年度 受賞作品 受賞者 備考
第1回 1992年 AURORA 荒木泰
にんぎょう 小林治
阿賀に生きる 小林茂
第2回 1993年 世界の車窓から 河村正敏
小さな羽音 原正
第3回 1994年 田代啓史
音のない時を刻んで 高橋秀志 特別審査委員賞
第4回 1995年 書かれた顔 ビスタレナード・ベルタ
奈緒ちゃん 瀬川順一 JSC特別賞
第5回 1996年 SAWADA 堀田泰寛
私の中の他人 服部康夫
おばんざい歳時記 奥村祐治 技能賞
生き物地球紀行 森信幸 技能賞
須永寿行
第6回 1997年 ナージャの村 一之瀬正史
シシリムカのほとりで 澤幡正範 スピリット賞
第7回 1998年 ニホンザル モズ 加藤孝 スピリット賞
大海原の突きん棒漁 日昔吉邦 スピリット賞
第8回 1999年 長江 吉村隆
白神山地 -いのち輝く森- 水上正夫 奨励賞
第9回 2000年 移住・31年目の乗船名簿 益子広司
告別 稲垣涌三
第10回 2001年 初めての狩り-鷹匠の親子 鈴木亘 奨励賞
第11回 2002年 ムツばあさん花物語 百崎満晴
日本心中 辻智彦 審査員特別賞
第12回 2003年 堀田泰寛 特別賞
第13回 2004年 こんばんは 川越道彦
第14回 2005年 心の杖として、鏡として 高橋愼二 努力賞
Little birds イラク戦火の家族達 錦井健陽 特別賞
第15回 2006年 該当作品なし
第16回 2007年 該当作品なし
第17回 2008年 該当作品なし
第18回 2009年 バオバブの記憶 一之瀬正史
第19回 2010年 祝(ほうり)の島 大久保千津
第20回 2011年 仁淀川〜知られざる青の世界 世宮大輔
第21回 2012年 オロ 津村和比古
第22回 2013年 標的の村 寺田俊樹
第23回 2014年 魂のリアリズム 画家 野田弘志 清水良雄
第24回 2015年 風の波紋 松根広隆
第25回 2016年 3人のヤマトナデシコ〜ただ勝利のためでなく〜 樋口耕平
第26回 2017年 生きとし生けるもの 今津秀邦
第27回 2018年 カキと森と長靴と 上泉美雄
第28回 2019年 該当作品なし
第29回 2020年 餅ばあちゃんの物語 阿部崇人

外部リンク

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