日本サンガリアベバレッジカンパニー
株式会社日本サンガリアベバレッジカンパニー(にほんサンガリアベバレッジカンパニー、英語: Japan Sangaria Beverage Co., Ltd.)は、大阪府大阪市東住吉区中野に本社を置く飲料メーカーである。ブランドステートメントは「はてしなく自然飲料を追求するサンガリア」。
本社(2012年時点での外観) | |
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
日本 〒546-0012 大阪府大阪市東住吉区中野4丁目2番13号 |
設立 | 1974年(昭和49年)1月14日(創業:1951年(昭和26年)) |
業種 | 食料品 |
法人番号 | 9120001011513 |
事業内容 | 清涼飲料水・アルコール飲料の製造販売 |
代表者 | 代表取締役社長 石山豊 |
資本金 | 2000万円 |
売上高 | 410億円(2019年度) |
従業員数 | 496名(男子437名・女子59名) |
外部リンク | https://www.sangaria.co.jp/ |
概要
編集創業者の石山正二が、1951年(昭和26年)、大阪にて「石山食品工業社」を設立[1][2]。創業当初より瓶入り清涼飲料・乳酸菌飲料・乳飲料の製造及び販売を専業とする中で、1969年(昭和44年)にUCC上島珈琲が発売し、翌1970年(昭和45年)に開催された日本万国博覧会の会場内での販売が評判となった「UCCミルクコーヒー」に続く形で、1971年(昭和46年)に「サンガリア缶コーヒー」を発売。
「サンガリア」の由来は唐代の詩人・杜甫の代表作『春望』の冒頭「国破れて山河あり」[注 1]。1974年(昭和49年)に社名もサンガリアに改名[2][3]。また、この時期に同社の代表商品ともなる「サンガリアラムネ」を発売し、缶入りラムネとしてロングセラー商品となった。また、加温ができるペットボトル容器の開発(1997年)や、凍らせても大丈夫なペットボトル容器の開発(2003年)を日本で初めて行った。
自社ブランドによる販売地域は当初、本社のある大阪を中心とした近畿地方に限定されていたが、知名度の向上により全国展開するようになった。
同業他社では自動販売機での缶入り飲料の標準販売価格が130円(場所によって異なる)となっているが、現在でも100円で販売されている。自動販売機には「100円売りです」の表示がなされている。また100円ショップやディスカウントストアなど[注 2]での廉価販売用としての卸も行っている。
近年は酒類の製造販売にも乗り出しており、リキュール類の製造免許を持ちチューハイの製造販売を行っているほか、焼酎やビール等の製造試験免許も取得している。加えて炭酸水の製造販売にも力を入れている。
沿革
編集- 1951年(昭和26年)- 瓶入りソフト飲料製造・販売会社として、石山食品工業が発足する。
- 1971年(昭和46年)- サンガリア缶コーヒーを発売する。
- 1974年(昭和49年)- 株式会社日本サンガリアベバレッジカンパニーが設立される。
- 1983年(昭和58年)- 関連会社・サンガリアフーズ設立。ワンウェイ瓶の炭酸飲料「ウィスパー」を発売する。
- 1985年(昭和60年)- 缶入り緑茶、ブレンドコーヒーボトルの発売を開始する。この年、日本で最初に「お茶」と記載された缶入り緑茶を販売となった。以後瓶入り飲料の製造販売に積極的に進出する。
- 1991年(平成3年)- 全商品から合成着色料・保存料を一切排除する。
- 1995年(平成7年)- 清涼飲料水会社として初めて、インターネットサイトを開設する。
- 1997年(平成9年)- 耐熱性ペットボトルの研究開発に着手。業界に先駆け、1999年(平成11年)に「あったかいお茶」で実用化し、以後品揃えを拡大する。
- 1998年(平成10年) - 三重県阿山郡伊賀町(現:伊賀市)に伊賀工場を建設。
- 2001年(平成13年)- 朝日放送で放送されていた番組「ごきげん!ブランニュ」との企画で「みっくちゅじゅーちゅ」を発売し、日本食糧新聞社主催「優秀ヒット賞」を獲得する。
- 2003年(平成15年)- 世界初の冷凍対応ペットボトル飲料シリーズ「氷晶」を発売する。次第に人気となり、後に他社も追随する。
- 2005年(平成17年) - 子ども向け泡だち飲料「こどもののみもの」を発売、CMが話題になり、人気商品に。
- 2008年(平成20年)
- 2009年(平成21年)
- 2010年(平成22年)- 伊賀第3工場増設、「あなたのお茶500mlPET」を発売。
事業所
編集- 本社
- 大阪府大阪市東住吉区中野4-2-13
- 中央研究所
- 大阪府大阪市東住吉区中野4-3-24
- 東京支店
- 東京都品川区西五反田1-23-9 りそな銀行五反田ビル8階
- 名古屋営業所
- 愛知県名古屋市中区錦2-4-3 錦パークビル4階
- 広島営業所
- 広島県広島市東区光町1-13-20 ディア光町ビル5階
- 福岡営業所
- 福岡県福岡市博多区博多駅南1-2-2 博多1091ビル6階
- 高松営業所
- 香川県高松市観光通2-2-15 ダイヤビル5階
- 仙台営業所
- 宮城県仙台市宮城野区榴岡4-6-30 第6税経ビル7階
- 本社工場
- 大阪府大阪市東住吉区中野4-2-10
- 今川工場
- 大阪府大阪市東住吉区今川6-3-12
- 伊賀工場
- 三重県伊賀市中柘植1221
- 上野工場
- 三重県伊賀市依那具844-1
- 柘植工場
- 三重県伊賀市柘植町1583
- 壬生野工場 / 壬生野センター
- 三重県伊賀市円徳院747
- 一之宮工場
- 三重県伊賀市千歳138
- 南港物流センター
- 大阪府大阪市住之江区南港中6-6-23
- 伊賀物流センター
- 三重県伊賀市中柘植1266-1
関連会社
編集- サンガリアフーズ株式会社
- サンガリア物流株式会社
- SANGARIA U.S.A.,INC.
- ハレーインク株式会社
商品
編集最新の商品情報は公式サイトの製品情報を参照[5]。
清涼飲料
編集- 「氷晶」シリーズ(冷凍対応ペットボトル飲料。「シャーペット」の名前が付されている物は、半解凍してシャーベットとして食べる(飲む)方法も提案している)
- 一休茶屋 お茶
- ポストニックアミノ
- シャーペットグレープ
- レモンウォーター
- みっくちゅじゅーちゅシャーペット
- つぶみシリーズ
- つぶみ 白ぶどう
- つぶつぶナタデココ入り 白ぶどう
- サンガリアオリジナルコーヒー(石山食品工業時代の1971年に発売した初代の「サンガリア缶コーヒー」の歴史を引き継いだ商品)
- まろやか カフェラテ 微糖(コーヒー飲料)
- サンガリアラムネ
- ラムネくん
- ラムボトル(ボトル缶)
- ラムペット(ペットボトル)
- ラムネオー
- 日本の味ラムネ
- ミラクルボディV (ビタミン、アミノ酸等を配合した、オロナミンCの系統に属する機能性炭酸飲料。タウリンが配合されているが、ごく少量のため医薬部外品ではない)
- 天然水の炭酸水シリーズ
- ひやしあめ・あめゆ
- こどもののみもの(2006年)
- 湘南飲料(神奈川県の放送局・FMヨコハマとサークルKサンクスとのタイアップによって、関東地方のサークルKサンクスおよびスリーエフで毎年夏季限定で発売していた)
- ちゅう(みかん果汁入り清涼飲料/K-MIXとサークルKサンクスのタイアップで、静岡県内のサークルKサンクスにて2001年から毎年夏季限定で発売していた)
- グランシリーズ
- グランティーレモンティー
- グランティーミルクティー
- グランコーヒーブラック
- グランコーヒー微糖
- グランコーヒーカフェオレ
- ベジライフ野菜
- ベジライフトマト
- まろやかココア
- 紅茶姫ロイヤルミルクティー
- サンガリア天然水
- マイサポ濃いお茶[6]
- 杜仲茶
- 一休茶屋シリーズ
- みどりのお茶
- おいしいお茶
- やすらぐ抹茶入り緑茶
- あなたのお茶
- あなたの濃いお茶
- あなたの香ばし麦茶
- あなたの烏龍茶
- あなたの抹茶入りお茶
- あなたの抹茶入り玄米茶
- あなたのルイボスティー
- あなたのジャスミン茶
- あなたのはと麦ブレンド茶
- すばらしいシリーズ(あなたのシリーズ廉価版。公式HPには掲載がない)
- すばらしいお茶
- すばらしい濃いお茶
- すばらしい抹茶入りお茶
- すばらしい烏龍茶
- すばらしい麦茶
- ポストニックウォーター
- ポストニックウォーターレモン
乳性飲料
編集- みっくちゅじゅーちゅ
- ミルクセーキ
- バナナ&ミルク
- ラクトナタデココ
- イチゴ・オレ
- フルーツ・オレ
- ウィスパー(2010年に復活したが、2020年時点で販売を終えた)
- ホップの香り(ノンアルコール)
- まろやかいちご&ミルク
- まろやかメロン&ミルク
アルコール飲料
編集広告宣伝
編集1980年代には阪神タイガースの現役選手(岡田彰布・川藤幸三・池田親興ら)をテレビCMに起用し、素人丸出しでペーソス溢れる演技が評判を呼んだ。独特のお笑い・お色気感覚のCMは、ローカルCMを紹介する全国ネットのバラエティ番組に「関西代表」としてしばしば取り上げられ、同社の名前を広めることにも貢献した。また、テレビアニメではテレビ大阪制作のテレビアニメ「トミカ絆合体 アースグランナー」と「マジカパーティ」の7月放送分に提供した。
提供番組
編集CM出演者
編集過去の者を含む。
- 稲川淳二(サンガリアコーヒー、一休茶屋 二十一茶) - 二十一茶のCMはネスカフェ缶コーヒー(明石家さんま出演)のパロディだった。
- 岡田彰布(サンガリアコーヒー)
- 川藤幸三(同上)
- 池田親興(同上)
- 山田雅人(同上)
- 小林克也(ウィスパー)
- 千秋(緑茶)
- 矢部美穂(デリシャスウォーター)
- 志茂田景樹(杜仲茶)
- 月亭八光(みっくちゅじゅーちゅ)
- 赤井英和(同上)※同商品の考案者
- 久松郁実(同上)
- 山口もえ
- パイレーツ
- 小島よしお(氷晶)
- はんにゃ(氷晶)
- SUPER☆GiRLS(氷晶)
- 桜 稲垣早希(チューハイタイムラムネ、炭酸水)
- IMALU(あなたのお茶)
- 芹那(伊賀の天然水 炭酸水)
- 陣内孝則(天然水チューハイ名人)
- 小泉孝太郎(伊賀の天然水 強炭酸水)
キャッチフレーズ、スローガン
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- いち、にい、サンガリア、にい、にい、サンガリア(1970年代)
- ありがとサンガリア、あんたもガンバリア(1970年代)
- ありがとサンガリア、ハァ〜サンガリア(時期不明)
- サンガリア〜に、決めたりや〜(1980年代)
- いち、にい、サンガリア(現在)
スローガンは、「はてしなく自然飲料を追求するサンガリア」。商品のラベルにも小さく記載されている。(甘味料や着色料を使用した商品など、一部にはない)
「1、2、サンガリア」の歌の作詞・作曲は、社長の石山豊。
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ トップメッセージ(サンガリア公式サイト)
- ^ a b c “サンガリアの歩み 1951年〜1999年”. サンガリア. 沿革. 日本サンガリアベバレッジカンパニー. 2024年7月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月24日閲覧。
- ^ “企業情報”. サンガリア. 日本サンガリアベバレッジカンパニー. 2024年7月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月25日閲覧。
- ^ “サンガリアの歩み 2000年〜”. サンガリア. 沿革. 日本サンガリアベバレッジカンパニー. 2023年12月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月24日閲覧。
- ^ “製品情報”. サンガリア. 日本サンガリアベバレッジカンパニー. 2024年8月25日閲覧。
- ^ マイサポ濃いお茶(G771)
- ^ 「【注目商品】氷いっぱいに注いで飲もう!アルコール度数12%のチューハイがいよいよ登場!」『ローソン』2018年7月24日。オリジナルの2023年5月18日時点におけるアーカイブ。
- ^ 「時短酔い♪話題のアルコール度数12%のチューハイ第2弾!グレープフルーツ味が新登場!」『ローソン』2018年11月29日。オリジナルの2019年3月26日時点におけるアーカイブ。
関連項目
編集外部リンク
編集- サンガリア - 公式サイト
- Sangaria USA