日本キリスト者医科連盟
日本キリスト者医科連盟(にほんキリストしゃいかれんめい、英語: The Japan Christian Medical Association, JCMA)は、キリスト教の信仰と医療の団体である。
略称 | JCMA |
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設立 | 1949年 |
本部 | 東京都新宿区西早稲田2-3-18-51 |
関連組織 | 日本キリスト教海外医療協力会 |
ウェブサイト | japan-cma.net |
概要
編集1939年に日野原重明、神谷栄一により、京都帝国大学YMCAにおいて設立された日本キリスト教青年会医科連盟が前身[1]。日中戦争中は中国難民のために医療班を編成し、1941年には、親日勢力の中華民国南京国民政府が統治していた南京市に朝天病院を開設。医療活動を通じた伝道という形で、中国で病苦に悩む人々の救済に従事していた。しかし1945年に終戦を迎え、戦勝国となった中華民国国民党政権の命により一時活動を停止する。
戦後、1949年に衣笠病院で「福音と医療」をテーマとする総会を開き再結成する。日本キリスト教海外医療協力会、いのちの電話などの諸団体の活動を支えている。
設立趣意書
編集1949年の設立に際しての趣意書は、下記の通りである。
原文(文語) | 口語訳 | |
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一段落目 |
「神は御心をなさん為、汝らの中に働き、汝らをして志を以て、業を行わしめ給へばなり[3]。汝ら呟かず、疑はずして凡ての事を行へ[4]」 |
「あなたがたの内に働いて、御心のままに望ませ、行わせておられるのは神であるからです[5]。何事も、不平や理屈を言わずに行いなさい[6]。」 |
二段落目 |
ここに我等は学閥を越え、教派を越え、主のみ名によりて連盟を結成し、神国実現の為、一致協力、学問の研鑚と社会への奉仕に挺身せんとす。全国のキリストに生きる医療関係者よ、若き情熱を傾けて来れ。我等此世に倣はず己が身を神の悦び給う潔き活ける供物として捧げん。 |
ここに私たちは学閥を越え、教派を越え、主のみ名によりて連盟を結成し、神国実現の為(ため)、一致協力、学問の研鑚と社会への奉仕に挺身することを決意する。全国のキリストに生きる医療関係者よ、若い情熱を傾けて来なさい。私たちはこの世に従うのではなく、己が身を、神が悦(よろこ)んで下さる潔(きよ)い活ける供物として捧げようではないか。 |
脚注
編集- ^ 『日本キリスト者医科連盟』pp.1049-1950
- ^ 日本キリスト者医科連盟設立趣意書 | 日本キリスト者医科連盟 - 1949年1月
- ^ 『新約聖書』「フィリピの信徒への手紙」2:13 文語
- ^ 『新約』「フィリピ」2:14 文語
- ^ 『新約』「フィリピ」2:13 新共同
- ^ 『新約』「フィリピ」2:14 新共同
参考文献
編集- 『日本キリスト教歴史大事典』教文館、1986年
- 『日本キリスト教史年表』