日光国立公園
日光国立公園(にっこうこくりつこうえん)は、日光市を中心とする栃木県に、隣接する群馬県、福島県の3県にまたがる国立公園である。日光地域、鬼怒川・栗山地域、那須甲子・塩原地域の三地域に分けられる。
日光国立公園 Nikkō National Park | |
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指定区域 | 北緯36度58分43秒 東経139度23分42秒 / 北緯36.97861度 東経139.39500度座標: 北緯36度58分43秒 東経139度23分42秒 / 北緯36.97861度 東経139.39500度 |
分類 | 国立公園 |
面積 | 114,908ha[2] |
指定日 | 1934年12月4日 |
運営者 | 環境省 |
年来園者数 | 1,770万人(2010年)[3] |
事務所 | 関東地方環境事務所 |
事務所所在地 |
〒330-6018 埼玉県さいたま市中央区新都心11-2 明治安田生命さいたま新都心ビル18階 |
公式サイト | 日光国立公園(環境省) |
概要
編集1934年12月4日に大雪山国立公園、阿寒摩周国立公園、中部山岳国立公園、阿蘇くじゅう国立公園とともに指定された。当初は日光、尾瀬、奥鬼怒の三地域が指定されていたが、1950年に那須甲子・塩原、藤原、栗山、足尾の四地域が追加された。2007年に尾瀬地域が尾瀬国立公園に分離されたため、現在は日光地域、鬼怒川・栗山地域、那須甲子・塩原地域の三地域から成る。
面積
編集- 総面積は114,908ha
自然
編集那須火山帯に属する山岳地帯で、日光地域には男体山、女峰山、赤薙山といった成層火山が在るほか、溶岩ドームである大真名子山、小真名子山、太郎山や日光白根山や根名草山、鬼怒沼山、錫ヶ岳、皇海山などが、那須甲子地域には現在も噴煙をあげている茶臼岳を中心とする那須連山などがある。またこの山岳地域(奥日光)には中禅寺湖(1,162ha)、湯ノ湖、西ノ湖などの湖沼、華厳滝や竜頭滝、湯滝、霧降ノ滝などの瀑布といった名勝が数多く存在する。
温泉
編集鬼怒川、塩原、那須、日光湯元、湯西川、川治、奥鬼怒、女夫渕など多くの温泉が湧出し、公園利用の拠点となっている。
動植物
編集シラネアオイやオゼソウ、シブツアサツキ、コウシンソウなどの貴重な高山植物やホンドキツネ、ホンドテン、ニホンイタチ、ホンドオコジョ、ニホンジカ、ニホンカモシカ、ツキノワグマ、ホンドタヌキ、ニホンアナグマ、ニホンザルといった野生動物も多い。日光市ではサルの餌付け禁止条例も出している。イノシシは明治期の豚コレラでいろは坂以上の奥日光から絶滅したとされていた[4]が、近年再確認されている[5]。西ノ湖にてニホンカワウソが1950年に確認されており、関東地方における最後の記録とされている[6]。フクロウなどの野鳥も豊富で、中禅寺湖周辺は本州でオオワシ[7]やオジロワシ[8]が毎冬現れる[9]数少ない地域の一つである。
火山
編集関係市町村
編集- 栃木県
- 群馬県
- 福島県
歴史
編集- 1934年(昭和9年)12月4日 「日光国立公園」指定(日光、尾瀬及び奥鬼怒地区)
- 1938年(昭和13年)5月13日 特別地域を指定
- 1950年(昭和25年)9月22日 那須、甲子、塩原、藤原、栗山及び足尾地区を区域に加える
- 1953年(昭和28年)12月22日 特別保護地区を指定
- 1957年(昭和32年)4月5日 那須地域の区域を変更
- 1957年(昭和32年)7月8日 旧皇室用地を区域に加える
- 1965年(昭和40年)4月15日 光徳地区及び戦場ヶ原の一部を特別地域に指定
- 1967年(昭和42年)12月5日 尾瀬の一部を特別地域に指定
- 1985年(昭和60年)9月5日 那須甲子、塩原地域の公園区域及び公園計画を全般的に見直し
- 1992年(平成4年)7月14日 那須甲子、塩原地域の公園区域及び公園計画を変更
- 1997年(平成9年)9月18日 日光地域の公園区域及び公園計画を全般的に見直し
- 2007年(平成19年)8月30日 尾瀬地域を尾瀬国立公園として分離
おもな景勝地
編集- 日光地区
- 鬼怒川地区
- 那須・甲子地区
- 塩原・八方ヶ原地区
ビジターセンター
編集利用者数は2008年(平成20年)[10]。
センター名 | 設置者 | 所在地 | 利用者数(人) |
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日光湯元ビジターセンター | 環境省 | 栃木県日光市湯元 | 77,111 |
塩原温泉ビジターセンター | 栃木県 | 栃木県那須塩原市塩原前山国有林 | 72,763 |
栃木県立日光自然博物館 | 栃木県日光市中宮祠2480-1 | 64,879 | |
赤沼自然情報センター | 53,662 |
画像
編集日光国立公園の風景
編集切手
編集-
4銭切手
-
10銭切手
脚注
編集- ^ “日光国立公園の区域図” (PDF). 環境省. 2012年10月6日閲覧。
- ^ “日光国立公園の公園紹介”. 環境省. 2012年10月6日閲覧。
- ^ “国立公園の利用者数(公園、年次別)” (PDF). 環境省. 2012年10月6日閲覧。
- ^ 東照宮, 1936年, 日光の植物と動物
- ^ 奥日光小西ホテル, 2019年, 今週のおすすめスポット 2019年01月12日
- ^ 佐々木浩「日本のカワウソはなぜ絶滅したのか」『筑紫女学園大学人間文化研究所年報』第27号、筑紫女学園大学人間文化研究所、2016年、95-111頁、CRID 1520290883520624000、ISSN 24334227、NAID 40020985363。 p.98 より
- ^ 奥日光の野鳥 - オオワシ
- ^ 奥日光の野鳥 - オオワシ
- ^ 日光自然博物館, 2020年, 毎冬、オオワシやオジロワシが海を越えてやってきます。中禅寺湖に生息しているマス類などの魚が狙いです。, Twitter
- ^ 環境省自然ふれあい推進室"表II-9 国立公園内ビジターセンター等利用者数"自然公園等利用者数調(2013年3月18日閲覧。)