三本槍岳(さんぼんやりだけ)は、福島県西白河郡西郷村栃木県那須塩原市との境界にある山である。標高1,916.9m。那須岳の最高峰。一等三角点「三倉山(みくらやま)」設置。日光国立公園に属する。

三本槍岳
西側の流石山方面から
標高 1,916.9 m
所在地 日本の旗 日本
福島県西白河郡西郷村
栃木県那須塩原市
位置 北緯37度09分00.5秒 東経139度57分41.0秒 / 北緯37.150139度 東経139.961389度 / 37.150139; 139.961389座標: 北緯37度09分00.5秒 東経139度57分41.0秒 / 北緯37.150139度 東経139.961389度 / 37.150139; 139.961389
山系 那須火山群
種類 成層火山
三本槍岳の位置(日本内)
三本槍岳
三本槍岳の位置
プロジェクト 山
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山の概要

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奥羽山脈の南端に位置する。朝日岳・茶臼岳・南月山・黒尾谷岳とともに那須五岳を構成しておりその北端である。活動時期は約30万年前(約36〜27万年前)[1]太平洋に流れる阿武隈川那珂川の源流部にあたり、また、山頂から400mほど北のピークは日本の中央分水嶺となっており、日本海側の新潟市に向かって流れる阿賀川(大川)の支流の源流部になっている。

山頂の北西に爆裂火口底に水をたたえた、周囲約450mの鏡ヶ沼があり、クロサンショウウオモリアオガエルが生息している。

山頂からは、南に急峻な容姿の朝日岳、周囲とは雰囲気が違う噴煙をあげる茶臼岳、西に中央分水嶺で栃木県と福島県境の流石山・大倉山・三倉山、北に遠く飯豊山磐梯山吾妻山が見渡せる。

山名の由来

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「三本槍岳」という名の由来として、昔、この山頂の領地がはっきりしないため、会津藩那須藩黒羽藩の3藩が領地を確認するため定期的に集まって槍を立てた故事による[2][3]、という説明がなされることがある。また、当事者を白河藩とする場合もあり、この場合は1627年寛永4年)以降ということになる[4]

明治後期には知られた地名発祥伝承であったようあるが[4]、この説を裏付ける近世の資料は確認されていない[4]。明治初年の地図では「三方槍(さんぼんやり)」と表記するものもある[4]

アプローチ

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栃木県側

  • 那須の峠の茶屋、峰の茶屋、朝日岳、熊見曽根、清水平を経て山頂。

福島県会津側

  • 南会津郡下郷町国道121号の八幡橋の分岐から十文字集落、観音沼森林公園を経由して大峠林道終点手前の駐車場まで、車道を約16.2km。
    • 駐車場から大峠林道終点、鏡ヶ沼分岐、鏡ヶ沼、中央分水嶺の稜線の「尾根上の分岐」を経て山頂まで約4km、約2時間20分。鏡ヶ沼分岐から大峠(旧会津中街道の大峠)を経て山頂までのコースがあり、登山路、下山路として組み合わせることができる。

熊見曽根からの流石山と三本槍岳

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三本槍岳から茶臼岳、大佐飛山地、流石山

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脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ 高橋正樹、中島洋一、安井真也、金丸龍夫、南雲旭「那須茶臼岳火山噴出物の全岩主化学組成―分析データ114個の総括―」」日本大学文理学部自然科学研究所研究紀要No.51 (2016) pp.129- 177
  2. ^ 「下郷町史 第6巻 自然編」、1998年、下郷町。
  3. ^ 三本槍岳[関東地方]”. 角川日本地名大辞典. 2022年10月6日閲覧。
  4. ^ a b c d 栃木県立図書館(回答) (2020年12月1日). “三本槍岳(那須連山最高峰)にまつわる故事の出典を確認したい。”. レファレンス協同データベース. 2022年10月6日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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