新 影の軍団シリーズ』(しん かげのぐんだんシリーズ)は、2003年2005年日本映画オリジナルビデオ主演千葉真一。全6作品のシリーズとして封切り公開、販売された。

新 影の軍団シリーズ
監督 宮坂武志・加藤文明
脚本 友松直之・前田茂司
出演者 千葉真一
高野八誠
山口祥行
船木誠勝
金子昇
松方弘樹
音楽 野島健太郎
撮影 宮田伸二
製作会社 シネマパラダイス
配給 シネマパラダイス
公開 日本の旗 2003年3月22日
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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解説

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1980年代テレビドラマで大人気だった『影の軍団シリーズ』の続編として製作され、初代服部半蔵とその配下である『影の軍団』が活躍する作品である。テレビドラマでも三代目服部半蔵など、初代半蔵の子孫または伊賀忍法の継承者であるその時代時代の頭領に扮した千葉真一を主人公に迎えて、時代を更に遡り天正伊賀の乱を経て豊臣秀吉の天下から大坂の陣前後迄が舞台となった。

全6作品のクレジットタイトルの表記は、

DVDパッケージ表記は新 影の軍団 伊賀vs甲賀vs風魔
  • 新 影の軍団II(2003年)カラー・ステレオ、84分。
DVDパッケージ表記は新 影の軍団 第二章
DVDパッケージ表記は新 影の軍団 第三章 地雷火
  • 新 影の軍団IV 地雷火(2003年)カラー、81分。
DVDパッケージ表記は新 影の軍団 地雷火 第四章
DVDパッケージ表記は新・影の軍団 第五章 服部半蔵vs陰陽師
  • 新 影の軍団VI 最終章(2005年2月6日)カラー、87分。
DVDパッケージ表記は新・影の軍団 最終章 服部半蔵最期の戦い

『新 影の軍団』と『II』、『III』と『IV』の組み合わせでストーリーがまとまり、『V』と『最終章』は独立した物語となっており、全作みな誰が敵で誰が味方か探るような展開がされていく。子孫の頭領らは江戸の町に表の稼業を持ち人情味のある一面を見せていたが、初代服部半蔵は戦国時代を生きぬいてきたため、「忍びとは外道そのもの」、「乱世こそ忍びが活躍できる舞台」とする、非情と得体の知れぬ忍者として暗中飛躍していく。軍団員も初代半蔵の教示により、非情を身につけ妥協しない一人前の忍びとして成長していく様や、九字護身法を拠り所としていることも描かれている。

千葉真一と松方弘樹が齢六十を越えているものの切れ味鋭い戦いを披露しているほか、ジャパンアクションクラブJAC)出身の山口祥行吹き替え無しの殺陣やアクションをし、船木誠勝格闘家としての迫力ある戦いを見せるなど、本シリーズの見所である忍者同士の戦いはふんだんに盛り込まれている。これら戦闘には血糊を使用し、リアルさと凄惨なシーンにしている一方で、軍団員のやり取りを一部コミカルにしているなど、コントラストな演出がされている。高野八誠金子昇など特撮作品に出演経験のある若手俳優が多く出演しているのも特徴である[1]

なお、千葉真一・松方弘樹・菅原文太が同じシーンを共演した初めての作品である。

出演

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主要キャスト
新 影の軍団 - II
III 地雷火 - IV 地雷火
V - VI 最終章

スタッフ

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エピソード

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高野八誠は「最終章のラストシーンで千葉さんと殺陣をするんですが、休憩中に千葉さんが後ろ回し蹴りを見せてくれて、すっごい感動しましたね。動きは昔と変わってないなって、改めてビックリさせてもらいました[4]」と、当時64歳の千葉について語っている。高野はオファーを受けたのは撮影の1ヶ月ほど前であったが妖騎役か疾風役か決まっておらず、クランクインの一週間ほど前の衣装合わせで初対面した監督の宮坂武志がその場で決めた[5]。高野は撮影前にアクションシーンに耐えうる体力をつけるため、トレーニングを行い一週間で体重を10キログラム増やしたが撮影中に3キログラムぐらい落ちている[5]

山口祥行靭帯損傷したがそのまま芝居を続け、金子昇は42℃の高熱を出し、吉野きみか女優生命を失いかねない大怪我をしている[6]

脚注

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  1. ^ 宇宙船106 2003, p. 72.
  2. ^ III以降も再出演しているが、役は異なっている。
  3. ^ 最終章にも再出演しているが、役は異なっている。
  4. ^ 「特典映像 - 高野八誠インタビュー」『新・影の軍団 〜最終章〜 服部半蔵最期の戦い』 DVD、シネマパラダイス、2005年。
  5. ^ a b 宇宙船106 2003, p. 74, 「妖騎役高野八誠インタビュー」
  6. ^ 「特典映像 - 劇場初日舞台挨拶」『新・影の軍団 〜最終章〜 服部半蔵最期の戦い』 DVD、シネマパラダイス、2005年。

参考文献

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関連項目

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千葉真一が主演した忍者を題材とした作品

外部リンク

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