扶桑薬品工業
日本の大阪府大阪市中央区・城東区にある医薬品メーカー
扶桑薬品工業株式会社(ふそうやくひんこうぎょう)は、本社を大阪府大阪市中央区道修町に、本社事務所を、大阪府大阪市城東区に置く医薬品メーカーである。
本社事務所(城東工場) | |
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | |
略称 | 扶桑薬工 |
本社所在地 |
日本 〒536-8523 大阪市城東区森之宮2-3-11 |
本店所在地 |
〒541-0045 大阪市中央区道修町1-7-10 |
設立 |
1937年(昭和12年)3月25日 (大和商会) |
業種 | 医薬品 |
法人番号 | 5120001077541 |
事業内容 | 医薬品製造 |
代表者 | 代表取締役社長 戸田幹雄 |
資本金 | 107億58百万円 |
発行済株式総数 | 9,451,169株 |
売上高 | 469億2百万円 |
営業利益 | 10億10百万円 |
純利益 | 7億7百万円 |
純資産 | 323億2百万円 |
総資産 | 691億53百万円 |
従業員数 | 1,352人 |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 |
ぶどう協和会 6.80% 敷島振興 5.16% 三井住友銀行 4.89% 三井住友信託銀行 4.31% 日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 3.94% 三菱UFJ銀行 3.94% (2022年3月31日現在) |
外部リンク | https://www.fuso-pharm.co.jp/ |
特記事項:経営指標は 2022年3月 第99期 有価証券報告書 |
会社概要
編集医療用医薬品、医療機器、診断薬および研究用試薬(不妊治療関連製品)を取り扱っており、注射液をはじめとする医療用医薬品を主力としている。
日本で初めて透析液を開発した透析剤のトップメーカーであり、日本有数の基礎的医薬品メーカーとして、透析関連製品をはじめ輸液・注射剤などの医療に不可欠な医薬品を多く製造販売するとともに、不妊治療・生殖補助医療(ART)分野にも注力している。
1993年の放送開始より、現在まで続いているよみうりテレビ制作・日本テレビ系番組「ダウンタウンDX」のスポンサーを同番組スタートの同年10月から半年間だけつとめたことがある。また「ダウンタウンDX」の前に放送されていた「所さんのお騒がせデス」のスポンサーも担当していた。ちなみに、同じ扶桑の冠で大阪市中央区に本社があり化学企業である『扶桑化学工業』とは関係ない。
現在まで同社を代表する医薬品の一つとして痔疾用舌下錠「ヘモリンド(東菱薬品工業が製造)」が知られているが、2017年10月に小林製薬に販売権を譲渡した。
事業所
編集本社
編集大阪市中央区道修町1丁目7番10号
本社事務所
編集大阪市城東区森之宮2丁目3番11号
研究所
編集研究開発センター(大阪市城東区)
工場
編集- 茨城工場(茨城県北茨木市)
- 城東工場(大阪市城東区)
- 大東工場(大阪府大東市)
- 岡山工場(岡山県浅口郡)
支店・分室
編集- 札幌支店(北海道札幌市)
- 仙台支店(宮城県仙台市)
- 東京第一支店(東京都中央区)
- 立川分室(東京都立川市)
- 千葉分室(千葉県千葉市)
- 松本分室(長野県松本市)
- 東京第二支店(埼玉県さいたま市)
- 新潟分室(新潟市中央区)
- 東京第三支店(神奈川県横浜市)
- 名古屋支店(愛知県名古屋市)
- 静岡支店(静岡市駿河区)
- 大阪支店(大阪市中央区)
- 金沢分室(石川県金沢市)
- 京都分室(京都市中京区)
- 神戸分室(兵庫県神戸市)
- 岡山支店(岡山市北区)
- 広島支店(広島市中区)
- 福岡支店(福岡市博多区)
- 鹿児島分室(鹿児島県鹿児島市)
- 沖縄分室(沖縄県沖縄市)
沿革
編集- 1937年(昭和12年)3月 - 国産ブドウ糖の専門商社として、大阪市南区に大和商会設立。
- 1942年(昭和17年)12月 - 時局の進展に伴いブドウ糖が一元的配給統制になったため、ブドウ糖を原料とする注射液の製造へ転換を企図、商号を扶桑産業株式会社に変更。
- 1943年(昭和18年)6月 - 大阪市東成区に今里工場を設置し、ブドウ糖注射液、リンゲル液、生理食塩液などの注射液の製造販売を開始。
- 1949年(昭和24年)3月 - 商号を扶桑薬品工業株式会社に変更。
- 1953年(昭和28年)7月 - 本店を大阪府大阪市東区道修町(現・大阪府大阪市中央区)に移転。
- 1957年(昭和32年)3月 - 大阪市城東区に城東工場設置、今里工場は廃止。
- 1963年(昭和38年)4月 - 痔疾治療用舌下錠「ヘモリンド」発売。ヒット商品となる。
- 1964年(昭和39年)
- 4月 - 大阪市城東区に京橋工場設置、内用剤分野の拡張強化。
- 8月 - 日本で最初の透析液として「人工腎臓灌流原液“フソー”」を開発し供給開始。
- 1966年(昭和41年)4月 - 人工腎臓用透析液「キンダリー液1号」、同「2号」発売。
- 1970年(昭和45年)
- 10月 - 大阪証券取引所市場第二部に株式を上場。
- 10月 - 扶桑興発株式会社を設立。
- 1973年(昭和48年)
- 2月 - 大阪市城東区(京橋駅付近)に文化・スポーツセンター扶桑会館竣工、扶桑興発株式会社に賃貸し経営委託。
- 11月 - 小型ディスポーザブル血液透析器開発、医療用機器分野へ進出。
- 1979年(昭和54年)12月 - 大阪府大東市平野屋新町に大東工場設置、内用剤生産工場として操業開始、これに伴い京橋工場は閉鎖。
- 1981年(昭和56年)3月 - 大阪市城東区(城東工場近接地)に新研究開発センター(地上5階)竣工。
- 1983年(昭和58年)9月 - 大阪証券取引所市場第一部に株式を上場。
- 1985年(昭和60年)5月 - 岡山県浅口郡里庄町に岡山工場(地上6階)設置。
- 1989年(平成元年)12月 - 東京証券取引所市場第一部に株式を上場。
- 1993年(平成5年)2月 - ポータブル血液分析器およびヒト精子機能検出用試薬を発売、臨床検査分野へ進出。
- 1994年(平成6年)4月 - 本社所在地に扶桑道修町ビル(地下2階・地上10階)竣工。
- 1995年(平成7年)5月 - 茨城県北茨城市に茨城工場(地上6階)設置。
- 2001年(平成13年)1月 - 東京都中央区に扶桑日本橋ビル(地下1階・地上8階)完成。
- 2007年(平成19年)1月 - 扶桑興発株式会社のスポーツ事業(ボウリング等)を廃止[1]。
- 2013年(平成25年)3月 - 扶桑興発株式会社を清算結了。
- 2017年(平成29年)10月 - 唯一の一般向け医薬品であった「ヘモリンド」の販売権を小林製薬に譲渡[2]。
主な商品
編集医療用医薬品
編集- 人工腎臓用透析用剤「キンダリー」
- 前立腺疾患治療剤「セルニルトン」
- 痔疾用舌下錠「ヘモリンガル」
- 新生児点眼剤「ボンハッピー」
- ブドウ糖製剤「グルノン」
- 生理食塩液「フィシザルツ」
- 注射用水「ワッサー"フソー"」
- 抗プラスミン剤「ニコルダ」
一般向け医薬品
編集- 痔疾治療用舌下錠「ヘモリンド」(2017年10月以降、販売権をもつ小林製薬と提携)