徳野貞雄
日本の社会学者
徳野 貞雄(とくの さだお、1949年 - )は、日本の社会学者、熊本大学名誉教授、一般社団法人トクノスクール・農村研究所代表理事[1]。農村社会学[2]、あるいは「農と食」を専門とし、おもにフィールドワークを踏まえた研究活動を展開しており、「道の駅」の命名者としても知られる[1]。
経歴
編集1972年、山口大学文理学部を卒業後[1]、山一證券や北九州保育専門学校での勤務を経て[3]、1981年に九州大学大学院文学研究科博士課程に入学し、在学中に福岡県農業協同組合中央会嘱託などを務めた[1]。
1987年に大学院を修了して、山口大学人文学部助手となり[1]、1988年頃から「道の駅」を発案し提唱していった[4][5]。
次いで、1989年に広島県立大学経営学部助教授を経て、1997年に熊本大学文学部[1]助教授に転じ[3]、1999年に文学部総合人間学科地域社会学教授となった。熊本大学在職中には、シェフィールド大学客員研究員にも派遣された[2]。
2015年に熊本大学を定年退職して名誉教授の称号を受け、一般社団法人トクノスクール・農村研究所を立ち上げ、代表理事となった[1]。その後も、熊本大学、久留米大学で、非常勤講師として教鞭を執った[1]。
西日本村落学会会長、西日本社会学会会長、日本村落研究学会会長などを歴任し、熊本震災中間支援組織「ふるさと発 復興志民会議」代表理事も務めた[1]。
おもな著書
編集単著
編集- ムラの解体新書、全国林業改良普及協会、1997年
- 農村の幸せ、都会の幸せ 家族・食・暮らし、NHK出版、2007年
- 生活農業論 現代日本のヒトと「食と農」、学文社、2011年
共著
編集共編著
編集脚注
編集- ^ a b c d e f g h i j “理事長 徳野貞雄プロフィール”. トクノスクール・農村研究所. 2024年4月3日閲覧。
- ^ a b 「熊大群像「文学部の農学者、現代社会を斬る」 熊本大学文学部教授 徳野貞雄」『熊大通信』(PDF)、第7号、熊本大学、2003年1月、8-9面。2024年4月3日閲覧。
- ^ a b “徳野貞雄 プロフィール”. Lawson Entertainment, Inc.. 2024年4月3日閲覧。
- ^ 徳野貞雄「九州・中四国地区における実践的農村社会学の系譜とその覚書」『村落社会研究ジャーナル』第23巻第1号、2016年、46頁。
- ^ “「道の駅」は、 農業・農村の活性化に 本当に寄与しているのか ?”. 公益社団法人えひめ地域活力創造センター. 2024年4月3日閲覧。 - 初出は、「たうん」2010年7月号
外部リンク
編集- ツーリズムは功罪を超えるか - ミツカン 水の文化センター