弘中邦佳
弘中 邦佳(ひろなか くによし、1976年6月17日 - )は、日本の男性総合格闘家。山口県岩国市出身。マスタージャパン代表。元修斗世界ライト級王者[1]。元CAGE FORCEライト級王者。
基本情報 | |
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本名 | 弘中 邦佳 |
通称 | 逆輸入メジャーリーガー |
国籍 | 日本 |
生年月日 | 1976年6月17日(48歳) |
出身地 | 山口県岩国市玖珂郡 |
所属 |
SSSアカデミー →アカデミア・アーザ →マスタージャパン |
身長 | 176cm |
体重 | 70kg |
階級 |
ウェルター級 →ライト級 |
バックボーン |
柔道 (黒帯二段) ブラジリアン柔術 (黒帯初段) |
テーマ曲 | Perere (Ivete Sangalo) |
来歴
編集10歳から柔道を始め、鹿屋体育大学卒業後は自衛隊に入隊し、全日本実業団柔道大会で全国ベスト8の成績を残した[2]。
2001年7月29日、第1回東日本アマチュア修斗選手権のミドル級(-76kg)に出場。決勝で菊地昭に判定負けし、準優勝となった。同年9月24日、第8回全日本アマチュア修斗選手権のミドル級トーナメントに出場。またもや決勝で菊地に敗退し、準優勝となった[3]。
2001年10月23日、プロ修斗デビュー。
2002年11月15日、修斗で徳岡靖之に判定勝ちし、ミドル級新人王を獲得した。
2002年12月4日、修斗でニック・ディアスと対戦し、判定勝ち。
2003年2月6日、修斗のメインイベントでジョン・レンケンと対戦予定であったが、レンケンが前日計量で76kg契約を4kgオーバーし、当日体調不良を原因に試合がキャンセルされた[4]。
2004年は、怪我のため総合格闘技の試合に長期間出場できないことから、ブラジル・サンパウロにてブラジリアン柔術の修行を積む。柔術世界王者フェルナンド・テレレに師事し、道場にて当時まだ茶帯であったアンドレ・ガウヴァオンをはじめとするトップ柔術家達とトレーニングに励んだ。滞在中にはリオで開催された世界柔術選手権に出場し、無差別級でベスト8の戦績を残す。
2004年11月28日、COPA reversal 2004で青木真也と柔術マッチで対戦し、跳びつき腕ひしぎ十字固めで一本負け。フィニッシュの腕ひしぎ十字固めで肘を脱臼した。
2005年11月6日、修斗で青木真也と再戦するも、青木に下からの三角絞めで固められ、鉄槌で左眉付近をカットし、TKO負け。
2006年4月21日、ハワイで開催されたRumble on the Rockでヘナート・ヴェリッシモと対戦し、パウンドでTKO勝ち。
2006年5月26日、ロサンゼルスで開催されたグラップリング大会「LA SUB X」でジャン・ジャック・マチャドと対戦し、ポイント判定勝ち。日本人として、唯一ジャン・ジャック・マチャドから勝利を挙げた。
UFC
編集2006年10月14日、UFC初出場となったUFC 64でジョン・フィッチと対戦し、判定負け[5]。
2007年4月5日、UFC Fight Night: Stevenson vs. Guillardでフォレスト・ペッツと対戦し、3-0の判定によりUFC初勝利を挙げた[6]。
2007年9月19日、UFC Fight Night: Thomas vs. Florianでチアゴ・アウベスと対戦し、TKO負け[7]。
2008年4月19日、UFC 83でジョナサン・グレと対戦し、TKO負け[8]。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。
DREAM
編集2008年7月21日、DREAM初出場となったDREAM.5で宮澤元樹と対戦し、宮澤の出血によるドクターストップで1RTKO勝ち。
2008年8月3日、和術慧舟會山口支部主催「グラップリングトーナメント2008 強者III」85kg以下級および無差別級に出場し、どちらも優勝を果たした。
2008年9月23日、DREAM.6で憧れの選手であったという桜井"マッハ"速人と対戦し、3R判定負け。
2009年4月25日、ライト級転向初戦となるCAGE FORCE 10でマーカス・ドナヒューと対戦予定だったが、ドナヒューの体重超過で試合は中止となり、失格勝ちとなった[9]。ライト級への階級変更のため、17kgの減量を行っていた。
2009年5月24日、ZST初出場となったZST.20で小谷直之と対戦し、変形ネックロックで一本勝ちを収めた。
2009年9月、自らが代表を務める格闘技ジム「マスタージャパン」を東京・水道橋にオープン。
2009年9月12日、CAGE FORCEで行われたCAGE FORCEライト級王座決定戦で児山佳宏と対戦し、左フックでKO勝ちを収め王座獲得に成功した。
2009年10月25日、DREAM.12でパーキーと対戦。1R終了時にパーキーが左目の視界不良を訴えタオルを投入し、TKO勝ちとなった。
2010年2月13日、初参戦となったシュートボクシングで黒木信一郎と対戦し、KO勝ちを収めた。
2010年3月22日、DREAM.13で菊野克紀と対戦し、右フックでKO負けを喫した。
2010年10月3日、初出場となったパンクラスのメインイベントで北岡悟と対戦し、フロントチョークで一本負けを喫した[10]。
2010年11月21日、地元・山口県で開催されたDEMOLITION WEST II in YAMAGUCHIのメインイベントで西方清信と対戦し、チョークスリーパーで一本勝ちを収めた[11]。
2011年2月19日、2度目の参戦となったシュートボクシング「SHOOT BOXING 2011 act.1 -SB166-」で元プロボクシング日本ミドル級王者鈴木悟と対戦し、1Rに右フックで2度目のダウンを奪われたところでレフェリーストップによるTKO負けを喫した[12]。
2011年4月29日、修斗で中蔵隆志と対戦し、2-0の判定勝ち。試合後「今日は引退を掛けて戦った」と告白し号泣した。
2011年7月18日、修斗世界ウェルター級(-70kg)王座決定戦で朴光哲と対戦し、終始グラウンドでコントロールし、3-0の判定勝ちを収め王座獲得に成功した。
2012年5月18日、修斗世界ウェルター級タイトルマッチで挑戦者のジョヴァニ・ジニスと対戦し、パウンドでKO勝ちを収め初防衛に成功した。
2012年12月24日、VTJ 1stでカーロ・プラターと対戦し、3-0の判定勝ちを収めた。
2013年9月29日、修斗世界ウェルター級タイトルマッチで挑戦者の児山佳宏と対戦し、腕ひしぎ十字固めで一本勝ちを収め2度目の防衛に成功した。
2013年11月16日、シュートボクシングでボーウィー・ソーウドムソンと対戦し、右ストレートでKO勝ちを収めた。
2014年3月30日、PANCRASE 257でライト級キング・オブ・パンクラシストのISAOと対戦し、3RTKO負け。
2015年11月29日、修斗世界ウェルター級王座を返上。
戦績
編集プロ総合格闘技
編集総合格闘技 戦績 | ||||||
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33 試合 | (T)KO | 一本 | 判定 | その他 | 引き分け | 無効試合 |
24 勝 | 7 | 8 | 8 | 1 | 0 | 0 |
9 敗 | 6 | 1 | 2 | 0 |
勝敗 | 対戦相手 | 試合結果 | 大会名 | 開催年月日 |
○ | キム・ドンヒョン | 2R 2:33 肩固め | VTJ 6th | 2014年10月4日 |
× | ISAO | 3R 3:58 TKO(サッカーボールキック) | PANCRASE 257 | 2014年3月30日 |
○ | 児山佳宏 | 4R 3:42 腕ひしぎ十字固め | 修斗 2013年第4戦 【修斗世界ウェルター級タイトルマッチ】 |
2013年9月29日 |
○ | カーロ・プラター | 5分3R終了 判定3-0 | VTJ 1st | 2012年12月24日 |
○ | ジョヴァニ・ジニス | 1R 4:05 KO(パウンド) | 修斗 【修斗世界ウェルター級タイトルマッチ】 |
2012年5月18日 |
○ | 朴光哲 | 5分3R終了 判定3-0 | 修斗 SHOOTOR'S LEGACY 03 【修斗世界ウェルター級王座決定戦】 |
2011年7月18日 |
○ | 中蔵隆志 | 5分3R終了 判定2-0 | 修斗伝承 2011 | 2011年4月29日 |
○ | 西方清信 | 1R 1:52 チョークスリーパー | DEMOLITION WEST II in YAMAGUCHI | 2010年11月21日 |
× | 北岡悟 | 2R 4:22 フロントチョーク | パンクラス PANCRASE 2010 PASSION TOUR | 2010年10月3日 |
× | 菊野克紀 | 1R 1:26 KO(右フック) | DREAM.13 | 2010年3月22日 |
○ | パーキー | 1R終了時 TKO(タオル投入:左目負傷) | DREAM.12 | 2009年10月25日 |
○ | 児山佳宏 | 1R 4:27 KO(左フック→パウンド) | CAGE FORCE 【CAGE FORCEライト級王座決定戦】 |
2009年9月12日 |
○ | 永田克彦 | 1R 3:41 TKO(左フック→パウンド) | CAGE FORCE | 2009年6月27日 |
○ | 小谷直之 | 2R 1:43 変形ネックロック | ZST.20 | 2009年5月24日 |
○ | マーカス・ドナヒュー | 失格(体重超過) | CAGE FORCE 10 | 2009年4月25日 |
× | 桜井"マッハ"速人 | 2R(10分/5分)終了 判定0-3 | DREAM.6 ミドル級グランプリ2008 決勝戦 | 2008年9月23日 |
○ | 宮澤元樹 | 1R 8:57 TKO(出血によるドクターストップ) | DREAM.5 ライト級グランプリ2008 決勝戦 | 2008年7月21日 |
× | ジョナサン・グレ | 2R 2:07 TKO(スタンドパンチ連打) | UFC 83: Serra vs. St-Pierre 2 | 2008年4月19日 |
× | チアゴ・アウベス | 2R 4:04 TKO(膝蹴り) | UFC Fight Night: Thomas vs. Florian | 2007年9月19日 |
○ | フォレスト・ペッツ | 5分3R終了 判定3-0 | UFC Fight Night: Stevenson vs. Guillard | 2007年4月5日 |
× | ジョン・フィッチ | 5分3R終了 判定0-3 | UFC 64: Unstoppable | 2006年10月14日 |
○ | ヘナート・ヴェリッシモ | 2R 3:03 TKO(パウンド) | Rumble on the Rock 9 | 2006年4月21日 |
○ | ライアン・シュルツ | 2R 1:40 腕ひしぎ十字固め | MARS in 有明 | 2006年2月4日 |
○ | 和田拓也 | 1R 4:29 三角絞め | D.O.G IV | 2005年12月11日 |
× | 青木真也 | 1R 2:10 TKO(左眉カット) | 修斗 | 2005年11月6日 |
○ | ラミュナス・コマス | 5分2R終了 判定 | Shooto Lithuania: Bushido | 2004年11月20日 |
○ | マーク・モレノ | 1R 2:50 ネッククランク | SuperBrawl 29 | 2003年5月9日 |
○ | ニック・ディアス | 5分3R終了 判定2-1 | 修斗 | 2002年12月4日 |
○ | 徳岡靖之 | 5分2R終了 判定3-0 | 修斗 【新人王トーナメント ミドル級 決勝】 |
2002年11月15日 |
○ | 楠勇次 | 2R 3:47 TKO(左眼負傷) | 修斗 SHOOTO GIG EAST 10 【新人王トーナメント ミドル級 準決勝】 |
2002年8月27日 |
× | 原弘文 | 1R 4:34 TKO(パンチ) | 修斗 SHOOTO GIG EAST 09 | 2002年5月28日 |
○ | 中山徹 | 1R 3:10 三角絞め | 修斗 TREASURE HUNT 02 | 2002年3月13日 |
○ | 大河内貴之 | 5分2R終了 判定3-0 | 修斗 SHOOTO GIG EAST 2001-06 | 2001年10月23日 |
グラップリング
編集勝敗 | 対戦相手 | 試合結果 | 大会名 | 開催年月日 |
× | マルコス・ソウザ | ポイント4-10 | 大阪夏の陣 '06 | 2006年6月4日 |
○ | ジャン・ジャック・マチャド | ポイント3-0 | LA SUB X | 2006年5月26日 |
○ | 時任拓磨 | 8分終了 ポイント | Ground Impact 05 | 2004年9月19日 |
○ | 杉江"アマゾン"大輔 | 8分終了 ポイント5-0 | Ground Impact 03 | 2004年3月7日 |
△ | 和田拓也 | 5分2R終了 判定40-40 | The CONTENDERS 8 INFINITY | 2003年5月25日 |
アマチュア総合格闘技
編集勝敗 | 対戦相手 | 試合結果 | 大会名 | 開催年月日 |
× | 菊地昭 | 3分2R終了 判定41-44 | 第8回全日本アマチュア修斗選手権 【ミドル級 決勝】 |
2001年9月24日 |
○ | 岡田廣明 | 4分1R終了 判定22-19 | 第8回全日本アマチュア修斗選手権 【ミドル級 準決勝】 |
2001年9月24日 |
○ | カール・タイラー | 4分1R終了 判定27-13 | 第8回全日本アマチュア修斗選手権 【ミドル級 2回戦】 |
2001年9月24日 |
○ | ティモシー・ジャマティー | 3:48 ヒールホールド | 第8回全日本アマチュア修斗選手権 【ミドル級 1回戦】 |
2001年9月24日 |
柔術
編集勝敗 | 対戦相手 | 試合結果 | 大会名 | 開催年月日 |
× | 青木真也 | 3:17 跳びつき腕ひしぎ十字固め | COPA reversal 2004 〜FESTA DO JIU-JITSU〜 | 2004年11月28日 |
キックボクシング
編集勝敗 | 対戦相手 | 試合結果 | 大会名 | 開催年月日 |
× | アンディ・サワー | 3R終了 判定0-3 | SHOOT BOXING 30th ANNIVERSARY GROUND ZERO TOKYO 2015 | 2015年12月1日 |
× | アンディ・サワー | 3R 0:32 TKO(タオル投入) | SHOOT BOXING S-cup世界トーナメント2014 | 2014年11月30日 |
○ | ボーウィー・ソーウドムソン | 2R 2:14 KO(右ストレート) | SHOOT BOXING GROUND ZERO TOKYO 2013 | 2013年11月16日 |
× | 鈴木悟 | 1R 1:55 TKO(右フック) | SHOOT BOXING 2011 act.1 -SB166- | 2011年2月19日 |
○ | 黒木信一郎 | 2R 2:24 KO(3ダウン:パンチ連打) | SHOOT BOXING 25TH ANNIVERSARY SERIES 開幕戦 維新-ISHIN- 其の壱 | 2010年2月13日 |
獲得タイトル
編集- 全日本アマチュア修斗選手権 ミドル級 準優勝(2001年)
- 修斗ミドル級新人王(2002年)
- 第3代CAGE FORCEライト級王座(2009年)
- 第11代修斗世界ウェルター級王座(2011年)
脚注
編集- ^ 当時はウェルター級(-70kg)王座
- ^ 設立趣意書 弘中邦佳後援会 2009年10月12日
- ^ 第8回全日本アマチュア修斗選手権大会 公式結果 日本修斗協会広報誌 BLOG版 2001年9月24日
- ^ [修斗] 2.6 北沢:元キックボクサー風田、クラスA入り BoutReview 2003年2月6日
- ^ 【UFC64】弘中邦佳、初めてのUFCで完敗 MMAPLANET 2006年10月15日
- ^ 【UFN9】弘中、闘いに進化!嬉しいUFC初勝利! MMAPLANET 2007年4月6日
- ^ 【UFN11】弘中邦佳、チアゴ・アウベスに完敗TKO負け MMAPLANET 2007年9月20日
- ^ 【UFC83】弘中、グーレーの反撃を許し、無念のKO負け MMAPLANET 2008年4月20日
- ^ 【ケージフォース】メイン中止も宮澤が一本勝ちで大会を締める!秋山軍団は2勝1分 格闘技ウェブマガジンGBR 2009年4月25日
- ^ 【パンクラス】衝撃のメインイベント!北岡悟が一本勝ち後にパンクラス退団を発表(1) 格闘技ウェブマガジンGBR 2010年10月3日
- ^ 弘中が地元・山口で再起の一歩/DEMOLITION WEST FIGHTISLANDS 2010年12月16日
- ^ 【シュートボクシング】宍戸がボーウィーに執念のリベンジ!弘中、大澤は共に敗れる 格闘技ウェブマガジンGBR 2011年2月19日
関連項目
編集外部リンク
編集- 弘中邦佳 (@hironaka9244) - X(旧Twitter)
- 公式ブログ
- マスタージャパン - 総合格闘技/ブラジリアン柔術ジム
- マスタージャパン 選手データ
- DREAM 選手データ
- 修斗 選手データ
- パンクラス 選手データ
- MMAjunkie 選手データ
- eFight 選手名鑑
- 弘中邦佳の戦績 - SHERDOG
空位 前タイトル保持者 廣田瑞人 |
第3代CAGE FORCEライト級王者 2009年9月12日 - 現在 |
次王者 N/A |
空位 前タイトル保持者 ヴィラミー・シケリム |
第11代修斗世界ライト級王者 2011年7月18日 - 2015年11月29日(返上) |
空位 次タイトル獲得者 松本光史 |