引田駅
引田駅(ひけたえき)は、香川県東かがわ市引田にある四国旅客鉄道(JR四国)高徳線の駅である。駅番号はT10。駅表示パネルのコメントは「讃岐和三盆とひな祭りの駅」。
引田駅 | |
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駅舎(2022年8月) | |
ひけた Hiketa | |
◄T11 讃岐白鳥 (4.4 km) (2.5 km) 讃岐相生 T09► | |
所在地 | 香川県東かがわ市引田700-2 |
駅番号 | ○T10 |
所属事業者 | 四国旅客鉄道(JR四国) |
所属路線 | ■高徳線 |
キロ程 | 45.1 km(高松起点) |
電報略号 | ヒケ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線 |
乗降人員 -統計年度- |
516[1]人/日 -2019年- |
開業年月日 | 1928年(昭和3年)4月15日[2] |
備考 | 無人駅[3] |
概要
編集大半の特急列車が停車する。高松方面から来る大半の普通列車はこの駅で折り返す。県境を跨ぐ板野 - 当駅間の途中駅である讃岐相生駅・阿波大宮駅の停車本数は1ケタ台である。
歴史
編集- 1928年(昭和3年)4月15日:鉄道省高徳線の駅として開業[2]。
- 1972年(昭和47年)10月1日:貨物取扱廃止[2]。
- 1985年(昭和60年)3月14日:荷物扱い廃止[2]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により四国旅客鉄道(JR四国)の駅となる[2]。
- 2000年(平成12年):カフェ・ド・カンパーニュ開店。
- 2005年(平成17年)10月:駅舎の改修工事を実施。[要出典]
- 2022年(令和4年)3月12日:この日より終日無人駅となる[3]。
- 2023年(令和5年)6月30日:カフェ・ド・カンパーニュ閉店。
- 2024年(令和6年)9月:建替に向けて駅舎が解体される[4]。
- 2025年(令和7年)駅舎建て替え。公衆トイレ、待合室が整備される。(予定)
駅構造
編集高松駅管理の無人駅である[3]。以前は直営駅だった[5]。ホームは相対式、島式2面3線で1番のりばが一線スルーになっている。留置線が1線敷設されている。
以前はJR四国経営の喜多方ラーメン麺小町引田店・キヨスクが駅舎内で営業していた。[要出典]これらが閉店した後は喫茶店(カフェ・ド・カンパーニュ)が営業していた[6]が、老朽化を理由に駅舎を建て替えることにしたJR四国の意向を受けた東かがわ市から退去を求められ、2023年6月末に閉店した[7]。なお、トイレ(汲み取り式)は駅舎の正面右側に設置されている。
2024年7月25日、東かがわ市とJR四国で高徳線引田駅待合所・公衆トイレ整備に関する協定が締結され、東かがわ市が公衆トイレや屋根等の整備、JR四国が現駅舎とトイレの撤去、待合所等の整備を行うことになった(2025年3月末完成予定)[8]。同年9月に従来の駅舎は解体された[4]。
のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
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1・3 | ■高徳線 | 下り | 板野・池谷・徳島方面 |
1・2・3 | 上り | 三本松・志度・高松方面 |
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窓口・改札口(2007年10月)
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窓口の向かいにある喫茶店(2007年10月)
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ホーム(2007年10月、1番のりばより)
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ホーム(2022年8月、跨線橋より)
利用状況
編集1日平均の乗車人員は以下の通り。
乗車人員推移 | |
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年度 | 1日平均人数 |
2008 | 320 |
2009 | 310 |
2010 | 305 |
2011 | 296 |
2012 | 271 |
2013 | 269 |
2014 | 257 |
駅周辺
編集駅構内には、市営無料駐輪場、JR四国の車deトレイン用駐車場(3台)、月極契約駐車場(4台)、1日貸し駐車場、接骨院があり、駅周辺には東讃共同タクシーのタクシー待機所、徳島バスの「引田駅前」停留所(2013年4月1日より鳴門市営バスより経営移管)・大川バスの車庫兼停留所、うどん屋、クリーニング店、焼鳥屋、スナック等がある。また国道11号沿いにあり、引田地区内では比較的賑やかな所である。
- 引田の街並み
- 引田港
- ばいこう堂本店 - 和三盆
- 東かがわ市引田庁舎
- 東かがわ市引田保健センター
- 東かがわ警察署引田交番
- 東かがわ市立小海保育園
- 東かがわ市立引田幼稚園
- 東かがわ市立引田小学校
- 東かがわ市立引田中学校
- 引田愛育園
- 日本郵便引田郵便局
- 百十四銀行引田クイックスクエア - 旧引田支店。2020年7月3日(営業最終日)をもって白鳥支店にブランチインブランチ、同月6日からは個人客の入出金・税金等の収納などに窓口業務を絞った「引田クイックスクエア」となった。
- 香川県農業協同組合(JA香川県)引田支店
- 安戸池(マーレリッコ、ワーサン、野網和三郎銅像がある)
- 田ノ浦海水浴場
- 大池オートキャンプ場
- 城山
- 翼山
- 翼山温泉
- 東かがわ市歴史民俗資料館
- 国道11号
- 香川県道122号津田引田線
接続交通機関
編集路線バス
編集国道11号沿いに「引田」と「引田駅前」の各停留所がある[9]。停留所名は事業者によって異なるため、事業者ごとに解説する。
高速バス(廃止)
編集- 高徳特急バス(廃止)
- 2001年3月に高松自動車道高松中央IC - 板野IC間が開通するまで、JR高松駅 - 徳島駅間を、国道11号・JR鳴門駅前経由で結んでいた。大川バス、徳島バス、コトデンバスの共同運行だった(コトデンバスは1998年頃撤退)。引田駅前には、「高徳特急引田停留所」が置かれ、高松駅、徳島駅へどちらも1時間程で結んでいた。2001年3月に高速道路開通と共に廃止され、徳島駅 - 高松駅間を高速道路経由で走行する「高徳エクスプレス」が誕生したが、同時に引田駅前の停留所は廃止され、引田インターチェンジ上に設置された引田BSへの停車となった(※2022年現在は高徳エクスプレスにおける引田BSへの停車も取り止められているため、当駅における高速バスとの接続が出来る状況ではない)。
タクシー
編集- 東讃共同タクシー引田営業所
特急の停車
編集特急「うずしお」は、上下列車合わせて1日30本(2022年3月現在)停車する。
引田は香川県の東端に位置し、県庁所在地の高松からは高徳線の距離で約45km離れている。このため、普通列車を利用する場合よりも高松までの所要時間を30分程度短縮出来る。また徳島方面では特急の本数は普通列車(2022年3月現在普通列車7本・特急列車16本)の倍以上である。一部当駅を通過する列車もあるが、2月末から3月3日までの引田ひなまつり期間中は臨時停車する列車がある[12]。
国鉄時代には急行「阿波」「むろと」が停車していたが、その本数は少なく、1日6本(1971年3月)であった。
隣の駅
編集脚注
編集- ^ “香川県 駅乗降客数”. 2021年3月11日閲覧。
- ^ a b c d e 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、649頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ a b c 『駅業務体制の見直しについて』(PDF)(プレスリリース)四国旅客鉄道、2022年1月20日。オリジナルの2022年1月20日時点におけるアーカイブ 。2022年1月20日閲覧。
- ^ a b “テツの広場 木造駅舎を忘れないで 地元の75歳、引田駅の思い出描く”. 朝日新聞. (2024年10月23日) 2024年10月23日閲覧。
- ^ 社会資本整備審議会 道路分科会 国土幹線道路部会 説明資料 四国旅客鉄道 - 国土交通省(2013年4月11日、2019年3月17日閲覧)
- ^ “カフェ・ド・カンパーニュ”. 食べる > 喫茶・カフェ > カフェ・ド・カンパーニュ. 東かがわ市観光協会. 2022年12月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月18日閲覧。
- ^ 築95年木造駅舎のカフェ閉店へ 名物はカレー 建て替えで「退去」 朝日新聞 2023年6月28日
- ^ “高徳線引田駅待合所・公衆トイレ整備に関する協定締結について”. 東かがわ市、四国旅客鉄道株式会社. 2024年8月3日閲覧。
- ^ “おでかけに便利な鉄道・バス情報 | 引田駅”. 四国旅客鉄道. 2022年11月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月18日閲覧。
- ^ “徳島バスに事業移譲 鳴門市営バス3路線、来年4月運行”. 徳島新聞. 2012年12月13日閲覧。
- ^ “JR四国 引田駅に一部特急臨時停車”. 交通新聞 (交通新聞社). (2016年2月3日)
- ^ 2016年は2月27日から3月3日に1日上下合計3本が臨時停車している[11]。