引田駅

香川県東かがわ市引田にある四国旅客鉄道の駅

引田駅(ひけたえき)は、香川県東かがわ市引田にある四国旅客鉄道(JR四国)高徳線である。駅番号T10。駅表示パネルのコメントは「讃岐和三盆とひな祭りの駅」。

引田駅
駅舎(2022年8月)
ひけた
Hiketa
T11 讃岐白鳥 (4.4 km)
(2.5 km) 讃岐相生 T09
地図
所在地 香川県東かがわ市引田700-2
北緯34度13分28.08秒 東経134度24分7.5秒 / 北緯34.2244667度 東経134.402083度 / 34.2244667; 134.402083座標: 北緯34度13分28.08秒 東経134度24分7.5秒 / 北緯34.2244667度 東経134.402083度 / 34.2244667; 134.402083
駅番号 T10
所属事業者 四国旅客鉄道(JR四国)
所属路線 高徳線
キロ程 45.1 km(高松起点)
電報略号 ヒケ
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線
乗降人員
-統計年度-
516[1]人/日
-2019年-
開業年月日 1928年昭和3年)4月15日[2]
備考 無人駅[3]
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概要

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大半の特急列車が停車する。高松方面から来る大半の普通列車はこの駅で折り返す。県境を跨ぐ板野 - 当駅間の途中駅である讃岐相生駅・阿波大宮駅の停車本数は1ケタ台である。

歴史

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駅構造

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高松駅管理の無人駅である[3]。以前は直営駅だった[5]ホームは相対式、島式2面3線で1番のりばが一線スルーになっている。留置線が1線敷設されている。

以前はJR四国経営の喜多方ラーメン麺小町引田店・キヨスクが駅舎内で営業していた。[要出典]これらが閉店した後は喫茶店(カフェ・ド・カンパーニュ)が営業していた[6]が、老朽化を理由に駅舎を建て替えることにしたJR四国の意向を受けた東かがわ市から退去を求められ、2023年6月末に閉店した[7]。なお、トイレ汲み取り式)は駅舎の正面右側に設置されている。

2024年7月25日、東かがわ市とJR四国で高徳線引田駅待合所・公衆トイレ整備に関する協定が締結され、東かがわ市が公衆トイレや屋根等の整備、JR四国が現駅舎とトイレの撤去、待合所等の整備を行うことになった(2025年3月末完成予定)[8]。同年9月に従来の駅舎は解体された[4]

のりば 路線 方向 行先
1・3 高徳線 下り 板野池谷徳島方面
1・2・3 上り 三本松志度高松方面

利用状況

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1日平均の乗車人員は以下の通り。

乗車人員推移
年度 1日平均人数
2008 320
2009 310
2010 305
2011 296
2012 271
2013 269
2014 257

駅周辺

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駅構内には、市営無料駐輪場、JR四国の車deトレイン用駐車場(3台)、月極契約駐車場(4台)、1日貸し駐車場、接骨院があり、駅周辺には東讃共同タクシーのタクシー待機所、徳島バスの「引田駅前」停留所(2013年4月1日より鳴門市営バスより経営移管)・大川バスの車庫兼停留所、うどん屋、クリーニング店、焼鳥屋、スナック等がある。また国道11号沿いにあり、引田地区内では比較的賑やかな所である。

接続交通機関

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路線バス

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国道11号沿いに「引田」と「引田駅前」の各停留所がある[9]。停留所名は事業者によって異なるため、事業者ごとに解説する。

  • 大川バス
    • 「引田」停留所 - 高松駅へ向かうバスを運行するが、区間運転の便も混在する。
※もともとは鳴門市営バスの路線だったが2012年12月13日の徳島新聞の報道で、2013年3月31日をもって市営バス事業から撤退し、移譲先は徳島バスとすることが発表された。徳島バスは同年4月1日から運行を開始した[10]

高速バス(廃止)

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  • 高徳特急バス(廃止)
    • 2001年3月に高松自動車道高松中央IC - 板野IC間が開通するまで、JR高松駅 - 徳島駅間を、国道11号・JR鳴門駅前経由で結んでいた。大川バス、徳島バス、コトデンバスの共同運行だった(コトデンバスは1998年頃撤退)。引田駅前には、「高徳特急引田停留所」が置かれ、高松駅、徳島駅へどちらも1時間程で結んでいた。2001年3月に高速道路開通と共に廃止され、徳島駅 - 高松駅間を高速道路経由で走行する「高徳エクスプレス」が誕生したが、同時に引田駅前の停留所は廃止され、引田インターチェンジ上に設置された引田BSへの停車となった(※2022年現在は高徳エクスプレスにおける引田BSへの停車も取り止められているため、当駅における高速バスとの接続が出来る状況ではない)。

タクシー

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  • 東讃共同タクシー引田営業所

特急の停車

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特急「うずしお」は、上下列車合わせて1日30本(2022年3月現在)停車する。

引田は香川県の東端に位置し、県庁所在地の高松からは高徳線の距離で約45km離れている。このため、普通列車を利用する場合よりも高松までの所要時間を30分程度短縮出来る。また徳島方面では特急の本数は普通列車(2022年3月現在普通列車7本・特急列車16本)の倍以上である。一部当駅を通過する列車もあるが、2月末から3月3日までの引田ひなまつり期間中は臨時停車する列車がある[12]

国鉄時代には急行「阿波」「むろと」が停車していたが、その本数は少なく、1日6本(1971年3月)であった。

隣の駅

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四国旅客鉄道(JR四国)
高徳線
普通
讃岐白鳥駅 (T11) - 引田駅 (T10) - 讃岐相生駅 (T09)

脚注

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  1. ^ 香川県 駅乗降客数”. 2021年3月11日閲覧。
  2. ^ a b c d e 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、649頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  3. ^ a b c 駅業務体制の見直しについて』(PDF)(プレスリリース)四国旅客鉄道、2022年1月20日。オリジナルの2022年1月20日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20220120034616/https://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/2022%2001%2020.pdf2022年1月20日閲覧 
  4. ^ a b “テツの広場 木造駅舎を忘れないで 地元の75歳、引田駅の思い出描く”. 朝日新聞. (2024年10月23日). https://www.asahi.com/articles/ASSBQ4GXQSBQPLXB00LM.html?iref=pc_photo_gallery_bottom 2024年10月23日閲覧。 
  5. ^ 社会資本整備審議会 道路分科会 国土幹線道路部会 説明資料 四国旅客鉄道 - 国土交通省(2013年4月11日、2019年3月17日閲覧)
  6. ^ カフェ・ド・カンパーニュ”. 食べる > 喫茶・カフェ > カフェ・ド・カンパーニュ. 東かがわ市観光協会. 2022年12月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月18日閲覧。
  7. ^ 築95年木造駅舎のカフェ閉店へ 名物はカレー 建て替えで「退去」 朝日新聞 2023年6月28日
  8. ^ 高徳線引田駅待合所・公衆トイレ整備に関する協定締結について”. 東かがわ市、四国旅客鉄道株式会社. 2024年8月3日閲覧。
  9. ^ おでかけに便利な鉄道・バス情報 | 引田駅”. 四国旅客鉄道. 2022年11月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月18日閲覧。
  10. ^ 徳島バスに事業移譲 鳴門市営バス3路線、来年4月運行”. 徳島新聞. 2012年12月13日閲覧。
  11. ^ “JR四国 引田駅に一部特急臨時停車”. 交通新聞 (交通新聞社). (2016年2月3日) 
  12. ^ 2016年は2月27日から3月3日に1日上下合計3本が臨時停車している[11]

関連項目

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外部リンク

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