広島イースト
広島イースト(ひろしまイースト)は、広島県広島市南区段原南にある、複合商業施設(オフィス棟・ショッピングセンター・シネマコンプレックス)である。広島イーストビルとも呼ばれている。
広島イースト Hiroshima EAST | |
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施設情報 | |
所在地 |
広島市南区段原南1-3-53(オフィス棟) 広島市南区段原南1-3-52(商業棟) |
座標 | 北緯34度23分8.5秒 東経132度28分33.6秒 / 北緯34.385694度 東経132.476000度座標: 北緯34度23分8.5秒 東経132度28分33.6秒 / 北緯34.385694度 東経132.476000度 |
状態 | 完成 |
建設期間 |
1996年8月 - 1998年4月(オフィス棟) 1996年8月 - 1997年10月(商業・駐車場棟)[1] |
用途 | オフィス、商業施設 |
地上高 | |
屋上 | 88m(オフィス棟) |
各種諸元 | |
階数 |
地上19階地下1階(オフィス棟) 地上7階地下1階(商業棟) 地上9階地下1階(駐車場棟)[1] |
関連企業 | |
設計 |
鹿島建設株式会社 設計・エンジニアリング総事業本部 鹿島建設株式会社 広島支店 建築設計部[1] |
施工 | 鹿島建設株式会社 広島支店[1] |
所有者 | 鹿島建設株式会社[1] |
この項目では、広島イースト商業棟に入居していた商業施設、『広島サティ』、後継商業施設『広島段原ショッピングセンター』、商業棟内にあるシネマコンプレックス『イオンシネマ広島』についても合わせて記述する。
概要
高さ88m、地上19階・塔屋2階・地下1階の超高層建築物の『オフィス棟』、地上7階地下1階の『商業棟』、地上9階地下1階の『駐車場棟』で構成される複合商業施設である[1]。
段原再開発の核となる事業として、1989年(平成元年)に安芸郡坂町に移転した『広島女子商業高等学校』[注 1]の跡地に『広島イースト』は建てられた[2]。
『広島イースト』は、家主でもある大手ゼネコンの鹿島建設が1996年(平成9年)8月より建設開始。商業棟は1997年(平成9年)10月に、オフィス棟は1998年(平成10年)4月に竣工した[1]。
建設当時、『広島イースト』は鹿島建設にとっても、『東京イースト21』に次ぐ大規模な再開発事業とされていた[2]。
段原再開発の関連で、前年の1990年(平成2年)に鶴見橋が、1993年(平成5年)に比治山トンネルが完成し平和大通りと直結。
段原を南北に縦断する道路も完成した事で、広島イースト開業の時点で交通の便は改善された[3]。
また商業棟2階には、地域の交流の為に市民ギャラリーが設けられた[3]。
段原東部土地区画整理事業の施行に伴い、段原公民館は2013年11月まで霞団地の一角に設けられた仮設のプレハブ小屋に仮移転していたが、その間は施設の一部としても活用されていた[注 2]。
さらに商業棟3階の一角には緑地スペースが設けられ、抜けた所にある動く歩道の比治山スカイウォークで、比治山と直結している[3]。
スカイウォークは広島イーストと比治山地区の一体化目的の他に、広島市現代美術館や広島市立まんが図書館などの整備で、比治山内の駐車場の不足が懸念され、広島イースト内に整備された駐車場で補完する目的も兼ねて整備された。館内には観光バスも駐車出来るスペースが確保してある[4]。
また商業棟閉館時は、店舗外に設けられた階段からスカイウォークを利用する形になっている。
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比治山スカイウォーク
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緑地スペース
オフィス棟
広島イーストビル オフィス棟 | |
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施設情報 | |
状態 | 完成 |
1998年(平成10年)4月のオフィス棟開業時に、富士通がキーテナントとして進出した[1]。キーテナントの富士通本体及び、富士通関連会社がオフィスを構え、富士通中国システムズの本社にもなっていた。
なお、富士通及び関連会社は広電ビル跡地に建設された広島トランヴェールビルディングに2012年に移転している[5]。
企業以外に診療所・英会話教室などもテナントとして入居している。
商業棟
イオングループ(旧マイカルグループ)がテナントとして入居している。
1997年(平成9年)10月の商業棟開業時に、『広島サティ』や『ワーナー・マイカル・シネマズ広島』が出店した[1]。
商業棟に入店する店舗は、1997年(平成9年)10月から2011年(平成23年)7月までは『広島サティ』が、2011年(平成23年)10月から、イオンモールが運営する『広島段原ショッピングセンター』が出店。
また、『マックスバリュ西日本本社』及び『イオンリテール中四国カンパニーオフィス』が入居している。
なお、『ワーナー・マイカル・シネマズ広島』に関しては、サティ閉鎖後に行われている商業棟の改装工事施工中にも営業を続け、後継商業施設でも営業している(現在は『イオンシネマ広島』に改称済。詳しくは後記)。
広島サティ
広島サティ Hiroshima SATY | |
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サティ最末期時代の画像 | |
店舗概要 | |
所在地 |
〒732-0814 広島県広島市南区段原南1丁目3-52 |
開業日 | 1997年10月1日 |
閉業日 | 2011年7月18日 |
施設所有者 | 鹿島建設株式会社 |
施設管理者 |
株式会社マイカル → イオンリテール株式会社 |
敷地面積 | 17,053 m² |
延床面積 | 76,077 m² |
商業施設面積 | 24,773 m² |
中核店舗 | サティ |
店舗数 | SATYと58の専門店 |
営業時間 |
9時 - 21時 食品売場は9時 - 23時 ※レストラン街は店舗により異なる |
駐車台数 | 1,128台 |
前身 | 広島女子商業学校 |
後身 | 広島段原ショッピングセンター |
外部リンク | 広島サティ |
広島サティ(ひろしまサティ)は、広島イーストの商業棟に出店していたショッピングセンターである。
マイカルにより比治山の東側に1997年(平成9年)10月1日午前9時に『広島サティ』がオープンした[6]。開店時は、『広島サティ』のほか『段原サティ』や『広島段原サティ』の呼び方もされていた。
運営会社は、開業時から2011年(平成23年)3月1日の運営会社統合までは、マイカルによる運営。その後はイオンリテールが運営を行った。
店舗棟は地上7階、地下1階で、核テナントのサティが1階から5階の中央部に売り場があり、1階に食品売り場を設けていた。
その外周部に58の専門店、6階シネマコンプレックスのワーナー・マイカル・シネマズ広島と飲食街、7階にアミューズメントスペース『ダイナレックス』で構成ていた。
マイカルの更生手続き中の2004年(平成16年)3月に、大規模なリニューアルを行った。
2010年(平成22年)12月25日付の中国新聞に、2011年(平成23年)7月18日に建物の75%を占めるサティ直営部分は閉鎖する予定であると、2010年(平成22年)12月22日にテナントに対し文書で通知したと報道された。2000年代に入り、同じグループになったイオンや、同業のゆめタウンなどの競合店が増加。売上高がピーク時より半減し、駐車場スペースが少ないことが閉店理由になったとしていた。
ただし、『ワーナー・マイカル・シネマズ広島』は存続方向で検討していると報道され、テナントの一部は継続についての意思確認を行うとも報じられた。報道の中でマイカルのコメントも掲載されていた[7]。
そして、2011年(平成23年)7月18日に広島サティは閉店[8]。14年半以上の歴史に幕を閉じた。
閉店することが決定していたため、2011年3月にジャスコ・サティ店舗のブランド統一後も唯一『広島サティ』の店名のまま営業を継続し、当店の閉店で『サティ』ブランドは名実共に27年間の歴史に幕を下ろした。
広島サティの跡地については、イオンは撤退せず、2011年10月にイオンモールにマネジメント会社を変更し、総合小売店ではなくスーパーマーケットを核店舗にした、広島段原ショッピングセンターとして再開した。
シネマコンプレックスは、その店舗の一部として継続営業している。
広島段原ショッピングセンター
広島段原ショッピングセンター HIROSHIMA DANBARA SHOPPING CENTER | |
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店舗概要 | |
開業日 |
2011年9月21日(食品スーパープレオープン) 2011年11月11日(全面オープン) |
施設所有者 | 鹿島建設株式会社 |
施設管理者 | イオンモール株式会社 |
敷地面積 | 約17,000 m2 |
延床面積 | 約82,000 m2 |
商業施設面積 | 約29,000 m2 |
中核店舗 | マックスバリュ段原店 |
店舗数 | Maxvaluと約50の専門店 |
前身 | 広島サティ |
外部リンク | 広島段原ショッピングセンター |
広島段原ショッピングセンター(ひろしまだんばらショッピングセンター)は、イオンモールが広島サティの跡地(広島イーストの商業棟)に出店したショッピングセンターである。
2011年(平成23年)6月9日付の中国新聞に、イオンがマックスバリュ西日本(兵庫県姫路市)の本社を広島サティ建物内に移す方針を固めたと報じた。記事では、ワーナー・マイカル・シネマズ及び一部専門店などの継続出店、マックスバリュ西日本の店舗出店も報じている[9]。
2011年(平成23年)7月16日に、マックスバリュ西日本の取締役会で、本社を広島イーストビル5階(広島サティ)[注 3]に、同年10月上旬に移転する計画を承認した[10]。また地元新聞の報道で、イオンリテール中四国カンパニーの事務所も移転すると報じている[11]。ただ、その報道時点では、マックスバリュ西日本本社以外の詳細は不明だった。
その後、2011年(平成23年)8月1日のイオンモールのプレスリリースで、以前報道されていた『マックスバリュ西日本本社』以外の詳細な利用法について発表された。5階に『マックスバリュ西日本本社』及び『イオンリテール中四国カンパニーオフィス』の事務所設置(その後、イオン銀行広島法人営業部も、旧日本振興銀行広島店跡地から同フロアに移設)。5階以外は『広島段原ショッピングセンター』として1階にマックスバリュ、それ以外の階には、継続営業となる6階のシネマ(後述)をはじめとする、テナントが約50店舗入居する事が明らかにされた[6]。
2011年(平成23年)9月16日のイオンモールとマックスバリュ西日本の共同プレスリリースで、『マックスバリュ段原店』の先行オープンを発表し、同年9月21日に食品スーパー部分が先行オープンした[12][13]。
2011年(平成23年)10月3日のマックスバリュ西日本のプレスリリースで、移転先所在地を『広島イーストビル5階』から『広島段原ショッピングセンター5階』に修正した。また、正式な移転日時も同月11日にすることを発表した[14]。
2011年(平成23年)11月11日のイオンモールのプレスリリースで第2期オープンを発表し、同年11月18日に2階-4階・6階に専門店20店舗が新たにオープン(1階と4階の一部店舗は12月に順次開業予定)[15]。併せて、1階・2階・6階の専門店の一部はフロア内で移転を行った。
2023年(令和5年)10月11日、2024年(令和6年)3月1日に株式会社フジがフジ・リテイリング、マックスバリュ西日本を合併する事に伴い、同日に本社機能を当ビル内に移転することが発表された(フジの本店は同社の創業地の愛媛県松山市に残される)[16][17]。
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「第一種大規模小売店舗」の表示板とイオンモールのロゴが入った看板
イオンシネマ広島(旧ワーナー・マイカル・シネマズ広島)
イオンシネマ広島 AEON CINEMA HIROSHIMA | |
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情報 | |
正式名称 | イオンシネマ広島 |
旧名称 | ワーナー・マイカル・シネマズ広島 |
完成 | 1997年 |
開館 | 1997年10月1日 |
開館公演 |
アナコンダ 恋におぼれて コンタクト スクリーム チェンバー 凍った絆 バットマン & ロビン Mr.フリーズの逆襲 フィフス・エレメント[18] |
収容人員 | (7スクリーン)1,311人 |
設備 | ドルビーデジタル、DTS、SDDS |
用途 | 映画上映 |
運営 | イオンエンターテイメント株式会社 |
所在地 |
〒732-0814 広島県広島市南区段原南1丁目3-52 広島サティ→ 広島段原ショッピングセンター6F |
アクセス | 当該項目参照 |
外部リンク | イオンシネマ広島 |
イオンシネマ広島(イオンシネマひろしま)は、イオンエンターテイメント(旧ワーナー・マイカル)が経営している、広島段原ショッピングセンター6Fにある映画館(シネマコンプレックス)である。
広島サティのオープンに合わせて、『マルチプレックスシネマ出た。』のキャッチコピーで1997年(平成9年)10月1日にワーナー・マイカル・シネマズ広島としてオープンした[18]。広島県初のシネマコンプレックスになる。
7スクリーンあり、一番入場人数が多いシアター1が422人収容で、7スクリーン合計1,311人収容できる。
イオンモールの広島段原ショッピングセンター(先述)への改装後は、その施設のシネマコンプレックスとして位置づけられることとなっている。
2013年7月1日にワーナー・マイカルとイオンシネマズの合併による劇場名統一に伴って、「ワーナー・マイカル・シネマズ広島」から「イオンシネマ広島」に改称された。
シアター名 | 一般座席数 (車いす席含む) |
車いす席数 | 備考 |
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1スクリーン | 422席 | 3席 | 3D対応 |
2スクリーン | 163席 | 1席 | |
3スクリーン | 134席 | 3席 | |
4スクリーン | 168席 | 3席 | 3D対応 |
5スクリーン | 134席 | 3席 | |
6スクリーン | 147席 | 3席 | |
7スクリーン | 143席 | 3席 | |
合計 | 1,311席 | 19席 |
交通アクセス
駐車・駐輪場
駐車場棟は店舗棟に合築され、1,128台駐車する事が出来る。駐車場は商業棟のみではなく、比治山利用時の駐車スペースとしても活用されている。エレベーターは3台あるが、うち1台は本館5階専用のため関係者以外使用禁止。
商業施設利用時の、駐車代金は最初の30分が無料。買い物をした場合は2時間無料になる。
また、地階や地上部に駐輪スペースを設けている。
脚注・出典
脚注
出典
- ^ a b c d e f g h i 特集:生まれ変わった街広島・段原(広島市の新しいシンボル誕生) - 鹿島建設
- ^ a b 特集:生まれ変わった街広島・段原(段原地区の再生) - 鹿島建設
- ^ a b c 特集:生まれ変わった街広島・段原(広島イースト周辺環境の変貌) - 鹿島建設
- ^ 現場から9705 - 鹿島建設
- ^ “中国支社移転について”. 株式会社富士通システムズ・ウエスト. 富士通株式会社 (2012年5月17日). 2022年7月4日閲覧。
- ^ a b 「広島イーストビル」への出店について イオンモール株式会社 2011年8月1日
- ^ 広島サティのスーパー撤退へ 中国新聞(サイト) 2010年12月25日 Archived 2010年12月30日, at the Wayback Machine.
中国新聞 12月25日付 日刊 第1面(17版)『広島サティ核テナント撤退 来年7月スーパー部分 映画館などは未定 広島市南区』(紙面)
中国新聞 12月25日付 日刊 第7面(17版)『広島サティ核店舗撤退 大型店の競争激化背景 関係者「寝耳に水」』(紙面) - ^ 広島サティ:閉店 SC競争激化直撃 営業14年“感謝” 毎日新聞 2011年7月19日付
- ^ 『マックスバリュ西が今秋にも移転 来月閉店の「広島サティ」に本社と店舗』 中国新聞 2011年6月9日付
- ^ 本社機能移転に関するお知らせ (PDF) マックスバリュ西日本 2011年7月16日付プレスリリース
- ^ Mバリュ西が本社移転発表 中国新聞 2011年7月17日
- ^ 広島段原ショッピングセンター 9月21日(水)マックスバリュ段原店オープン!! (PDF) マックスバリュ西日本 2011年9月16日
- ^ 「広島段原ショッピングセンター」第1弾「マックスバリュ段原店」9月21日(水)9:00オープン (PDF) イオンモール・マックスバリュ西日本 2011年9月16日
- ^ 本社機能移転先に関するお知らせの一部変更について (PDF) マックスバリュ西日本 2011年10月3日
- ^ 「広島段原ショッピングセンター」11月18日(金)10:00第2期オープン (PDF) イオンモール 2011年11月18日(2011年12月7日閲覧)
- ^ “統合新会社の本社所在地に関するお知らせ” (PDF). 株式会社フジ (2023年10月11日). 2024年1月1日閲覧。
- ^ “フジ、本社の広島市南区移転を発表 現マックスバリュ西日本の本社ビル、2024年3月に新会社”. 中國新聞. (2023年10月11日) 2024年1月1日閲覧。
- ^ a b 『ワーナー・マイカル・シネマズ広島 開館時広告』 中国新聞 1997年10月1日朝刊 30ページ
- ^ 広島段原ショッピングセンター公式ホームページ :: アクセスガイド
- ^ 路線名から調べる 広島バス
関連項目
外部リンク
- 広島イーストビル HIROSHIMA EAST BUILDING
- 鹿島 国内不動産情報:主要賃貸ビル:中国地方:広島イーストビル
- 特集:生まれ変わった街広島・段原
- 鹿島:実績紹介:地域別:中国
- 現場から9705
- 広島サティ - 閉店に伴い公式サイトは閉鎖された。2011年6月8日分のアーカイブ。
- 広島段原ショッピングセンター
- イオンシネマ広島
- マックスバリュ西日本