平ノ戸千代蔵
平ノ戸 千代蔵(ひらのと ちよぞう、1921年12月10日 - 2009年1月2日[要出典])は、長崎県佐世保市東浜町出身で出羽海部屋に所属した元大相撲力士。本名は磯本 千代一(いそもと ちよいち)。最高位は東前頭17枚目(1955年3月場所)。現役時代の体格は174cm、97kg。得意手は右四つ、寄り。
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基礎情報 | ||||
四股名 | 磯本 → 磯ノ海 → 大湊 三之助 → 平ノ戸 三之助 → 平ノ戸 千代藏 | |||
本名 | 磯本 千代一 | |||
生年月日 | 1921年12月10日 | |||
没年月日 | 2009年1月2日(87歳没) | |||
出身 | 長崎県佐世保市東浜町 | |||
身長 | 174cm | |||
体重 | 97kg | |||
BMI | 32.04 | |||
所属部屋 | 出羽海部屋 | |||
得意技 | 右四つ、寄り | |||
成績 | ||||
現在の番付 | 引退 | |||
最高位 | 東前頭17枚目 | |||
生涯戦歴 | 334勝340敗8休(51場所) | |||
幕内戦歴 | 30勝45敗(5場所) | |||
データ | ||||
初土俵 | 1940年5月場所 | |||
入幕 | 1950年9月場所 | |||
引退 | 1959年5月場所 | |||
備考 | ||||
2019年7月24日現在 |
来歴・人物
編集1940年に上京し、同じ佐世保市出身の肥州山の伝で、出羽海部屋へ入門。同年5月場所で初土俵を踏んだ。
当初の四股名は本名と同じ「磯本」だったが、「磯ノ海」「大湊」を経て、1951年1月より故郷に程近い北松浦郡平戸町(現在の平戸市)と同郷の先輩でもある「平ノ戸三之助」に因んだ「平ノ戸」に改名。
三段目時代の1943年5月、応召され、1946年11月場所の直前まで復帰が叶わなかった。この長い兵役さえ無ければ、もっと早くに十両へ昇進していた筈である。
その後、1950年1月場所で新十両に昇進し、翌年9月場所にて新入幕を遂げた。初土俵から11年4ヵ月を経ており、もうすぐ30歳になろうという年齢で果たした幕内昇進であった。
体格には余り恵まれていなかったものの、右四つからの寄りという正攻法を得意とした。
幕内生活は通算5場所に留まり、幕内での勝ち越しも1場所のみに終わったが、十両では永く活躍した(在位33場所)。
その後は住友金属工業に勤務する傍ら、同社の相撲部の指導にも当たったという。
主な戦績
編集- 通算成績:334勝340敗8休 勝率.496
- 幕内成績:30勝45敗 勝率.400
- 現役在位:51場所
- 幕内在位:5場所
場所別成績
編集一月場所 初場所(東京) |
三月場所 春場所(大阪) |
五月場所 夏場所(東京) |
七月場所 名古屋場所(愛知) |
九月場所 秋場所(東京) |
十一月場所 九州場所(福岡) |
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1940年 (昭和15年) |
x | x | (前相撲) | x | x | x |
1941年 (昭和16年) |
(前相撲) | x | 西序ノ口25枚目 5–3 |
x | x | x |
1942年 (昭和17年) |
東序二段49枚目 5–3 |
x | 西三段目47枚目 2–6 |
x | x | x |
1943年 (昭和18年) |
西三段目63枚目 6–2 |
x | x | x | x | x |
1944年 (昭和19年) |
x | x | x | x | x | x |
1945年 (昭和20年) |
x | x | x | x | x | x |
1946年 (昭和21年) |
x | x | x | x | x | 三段目 3–4 |
1947年 (昭和22年) |
x | x | 西三段目21枚目 4–1 |
x | x | 東幕下28枚目 4–2 |
1948年 (昭和23年) |
x | x | 西幕下13枚目 3–3 |
x | 東幕下14枚目 4–2 |
x |
1949年 (昭和24年) |
東幕下6枚目 6–6 |
x | 西幕下10枚目 10–5 |
x | 西幕下筆頭 11–4 |
x |
1950年 (昭和25年) |
東十両11枚目 8–7 |
x | 東十両5枚目 9–6 |
x | 東十両筆頭 7–8 |
x |
1951年 (昭和26年) |
東十両2枚目 6–9 |
x | 東十両6枚目 10–5 |
x | 西前頭20枚目 4–11 |
x |
1952年 (昭和27年) |
東十両3枚目 5–10 |
x | 西十両8枚目 6–9 |
x | 東十両11枚目 7–8 |
x |
1953年 (昭和28年) |
西十両12枚目 9–6 |
東十両9枚目 7–8 |
西十両11枚目 7–8 |
x | 東十両12枚目 11–4 |
x |
1954年 (昭和29年) |
東十両6枚目 8–7 |
東十両3枚目 8–7 |
西十両筆頭 7–8 |
x | 東十両2枚目 8–7 |
x |
1955年 (昭和30年) |
西前頭20枚目 8–7 |
東前頭17枚目 6–9 |
西前頭19枚目 7–8 |
x | 西前頭20枚目 5–10 |
x |
1956年 (昭和31年) |
西十両2枚目 4–11 |
西十両7枚目 7–8 |
東十両10枚目 9–6 |
x | 東十両7枚目 6–9 |
x |
1957年 (昭和32年) |
西十両10枚目 6–9 |
東十両13枚目 9–6 |
東十両8枚目 8–7 |
x | 西十両7枚目 9–6 |
西十両3枚目 6–9 |
1958年 (昭和33年) |
西十両8枚目 6–9 |
東十両12枚目 10–5 |
東十両6枚目 6–9 |
西十両8枚目 7–8 |
東十両9枚目 7–8 |
西十両11枚目 7–8 |
1959年 (昭和34年) |
西十両12枚目 6–9 |
西十両16枚目 5–10 |
西幕下2枚目 引退 0–0–8 |
x | x | x |
各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。 優勝 引退 休場 十両 幕下 三賞:敢=敢闘賞、殊=殊勲賞、技=技能賞 その他:★=金星 番付階級:幕内 - 十両 - 幕下 - 三段目 - 序二段 - 序ノ口 幕内序列:横綱 - 大関 - 関脇 - 小結 - 前頭(「#数字」は各位内の序列) |
幕内対戦成績
編集力士名 | 勝数 | 負数 | 力士名 | 勝数 | 負数 | 力士名 | 勝数 | 負数 | 力士名 | 勝数 | 負数 | |||
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泉洋 | 2 | 2 | 大岩山 | 0 | 1 | 大瀬川 | 1 | 2 | 大蛇潟 | 0 | 3 | |||
甲斐ノ山 | 0 | 1 | 神錦 | 0 | 5 | 北ノ洋 | 0 | 1 | 清恵波 | 1 | 2 | |||
九州錦 | 0 | 1 | 国登 | 1 | 1 | 櫻國 | 0 | 3 | 潮錦 | 1 | 0 | |||
清水川 | 2 | 0 | 楯甲 | 1 | 0 | 白龍山 | 2 | 1 | 緋縅 | 2 | 0 | |||
広瀬川 | 2 | 0 | 福ノ里 | 1 | 0 | 二瀬山 | 1 | 1 | 不動岩 | 1 | 0 | |||
星甲 | 0 | 2 | 前ノ山(佐田岬) | 1 | 0 | 宮錦 | 0 | 1 | 吉田川 | 0 | 1 | |||
芳野嶺 | 0 | 2 | 若ノ海 | 0 | 1 | 若羽黒 | 1 | 2 | 若前田 | 0 | 2 |
改名歴
編集- 磯本(いそもと、1941年5月場所-1946年11月場所)
- 磯ノ海(いそのうみ、1947年6月場所-1949年5月場所)
- 大湊 三之助(おおみなと さんのすけ、1949年10月場所-1950年9月場所)
- 平ノ戸 三之助(ひらのと さんのすけ、1951年1月場所-1954年9月場所)
- 平ノ戸 千代蔵(千代藏)(ひらのと ちよぞう、1955年1月場所-1959年5月場所)
関連項目
編集参考文献
編集- 『戦後新入幕力士物語 第1巻』(著者:佐竹義惇、ベースボール・マガジン社刊)