工藤昭雄
工藤 昭雄(くどう あきお、1930年12月3日 - 2010年12月17日[1])は、日本の英文学者、旧・東京都立大学名誉教授。
略歴
編集青森県北津軽郡板柳町生まれ。東京大学文学部英文科卒業。東京都立大学助教授、教授、1994年に定年退官、名誉教授、学習院大学教授を務め、2001年退任。
当初英国の現代文学を研究、翻訳し、のちV・S・ナイポールなど植民地文学に移った。
著書
編集記念論集
編集- 『静かなる中心 イギリス文学をよむ』(南雲堂) 2001.4
翻訳
編集- 『静かなる中心 詩集』(S.スペンダー、田中清太郎共訳、国文社) 1958
- 『ポウ詩論集 第1 詩の原理』(ポウ、前川祐一共訳、国文社) 1959
- 『芸術をもたぬ人々 ヘミングウェイ、フォークナー、エリオット、ウルフ論』(ウインダム・ルイス、南雲堂) 1959、のち新版
- 『肌の色を越えて』(K・タントリ、新潮社) 1961
- 『独身者』(ミュリエル・スパーク、新潮社) 1962
- 『切られた首』(アイリス・マードック、新潮社) 1963
- 『新しい人間たち』(C.P.スノウ、白水社) 1963
- 『愚者の船』(キャサリン・アン・ポーター、河出書房新社、人間の文学) 1965 - 1966
- 「終りよければすべてよし」(シェイクスピア、筑摩書房、世界古典文学全集) 1966
- 「嵐が丘、詩」(エミリ・ブロンテ、講談社、世界文学全集) 1968、講談社文庫 1978
- 『悪い仲間』(アンガス・ウィルソン、鈴木寧共訳、白水社) 1968、のち新版
- 『動物農場』(オーウェル、筑摩書房、世界文学全集) 1969
- 『虜囚の恋』(スティヴンソン、小沼孝志共訳、筑摩書房、世界ロマン文庫) 1970
- 『緋文字』(ホーソン、中央公論社、世界の文学)1971
- 『インド - 傷ついた文明』(V.S.ナイポール、岩波書店、岩波現代選書) 1978、 新版 2002
- 『ガリヴァ旅行記』(スウィフト、学習研究社、世界文学全集) 1979.5
- 『コリオレーナス / あらし』(集英社、シェイクスピア世界文学全集) 1981.3
- 『ロモラ』(ジョージ・エリオット、集英社、世界文学全集) 1981
- 復刻版「ジョージ・エリオット著作集3」(文泉堂出版) 1994
- 『エバ・ペロンの帰還』(V・S・ナイポール、TBSブリタニカ) 1982.1
- 『イスラム紀行』上・下(V・S・ナイポール、TBSブリタニカ) 1983.3、のち岩波書店 2002
- 『終わらなかった旅』(シヴァ・ナイポール、晶文社、双書・20世紀紀行) 1991
脚注
編集- ^ a b 工藤昭雄氏死去 東京都立大名誉教授 - 47NEWS(よんななニュース) - archive.today(2013年4月30日アーカイブ分)
- ^ 『官報』平成23年1月21日