工藤 勇一(くどう ゆういち、1960年 - )は、日本教育者横浜創英中学・高等学校元校長。

くどう ゆういち

工藤 勇一
2019年 撮影
生誕 1960年(63 - 64歳)
日本の旗 日本 山形県鶴岡市
国籍 日本の旗 日本
出身校 東京理科大学理学部応用数学科卒業
職業 教育者
肩書き 横浜創英中学校・高等学校元校長
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教育再生実行会議委員、経済産業省「EdTech」委員、文部科学省「教育長・校長プラットフォーム」発起人などの公職も務める[1]

経歴

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山形県鶴岡市生まれ[2]山形県立鶴岡南高等学校卒業。東京理科大学理学部応用数学科卒業[2]

1984年より山形県飽海郡松山町(現・酒田市)で数学の中学教諭を5年務めた後、東京都の教員採用試験を受け直し、1989年に台東区の中学校に赴任。その後、東京都や目黒区の教育委員会、新宿区教育委員会教育指導課長などを歴任[2][3]

2014年に千代田区立麹町中学校の校長に就任すると、子どもの自律を重視した教育改革に取り組み、宿題廃止、定期テスト廃止、固定担任制廃止など、従来「当たり前」とされてきたことを覆した[4]。宿題については「すでに分かっている生徒には無駄であり、分からない生徒には重荷である」として[5]、定期テストについては「ある時点での学力を切り取って評価することに意味はない」として[6]、固定担任制については「学級担任が生徒に対して責任を持ち過ぎてしまい、生徒の自律を妨げる」として[7]、それぞれ廃止した理由を述べている。また、制服の改定や、私服を一部導入するなど数多くの改革に取り組んでいた。

エピソード

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アドウェイズCEOを務める岡村陽久は工藤の教え子である[3]

テレビ番組

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  • 日経スペシャル カンブリア宮殿 宿題・定期テストは廃止! 教育の常識を打ち破った 驚き公立中学の秘密(2019年9月26日、テレビ東京)- 千代田区立麹町中学校 校長として出演[8]

書籍

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単著

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  • 『学校の「当たり前」をやめた。生徒も教師も変わる!公立名門中学校長の改革』(2018年12月4日、時事通信出版局)ISBN 978-4-7887-1594-3
  • 『麹町中学校の型破り校長 非常識な教え』(2019年9月9日、SBクリエイティブ〈SB新書〉)ISBN 978-4-8156-0131-7
  • 『麹町中校長が教える 子どもが生きる力をつけるために親ができること』(2019年10月17日、かんき出版)ISBN 978-4-7612-7449-8
  • 『きみを強くする50のことば これからの未来、どう考えて、どう生きていく?』(2020年6月24日、かんき出版)ISBN 978-4-7612-7498-6
  • 『自律と尊重を育む学校』(2022年5月30日、時事通信社)ISBN 9784788717527
  • 『15歳からのリーダー養成講座 改革のカリスマ直伝!』(2022年10月25日、幻冬舎)ISBN 9784344040229
  • 『考える。動く。自由になる。 15歳からの人生戦略』(2023年3月3日、実務教育出版)ISBN 9784788903111
  • 『校長の力 学校が変わらない理由、変わる秘訣』(2024年2月9日、中央公論新社 中公新書ラクレ)ISBN 9784121508126
  • 『家庭・学校・社会みんなに知ってほしい 教育について工藤勇一先生に聞いてみた』(監修:工藤勇一)(2024年4月25日、Gakken)ISBN 9784054069626

共著

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  • 『学校の未来はここから始まる 学校を変える、本気の教育論議』(共著:木村泰子、合田哲雄)(2021年3月19日、教育開発研究所)ISBN 978-4-86560-535-8
  • 『最新の脳研究でわかった!自律する子の育て方』(共著:青砥瑞人)(2021年5月1日、SBクリエイティブ〈SB新書〉)ISBN 978-4-8156-0711-1
  • 『学校ってなんだ! 日本の教育はなぜ息苦しいのか』(共著:鴻上尚史)(2021年8月18日、講談社 現代新書)ISBN 978-4-06-523475-4
  • 『子どもたちに民主主義を教えよう 対立から合意を導く力を育む』(共著:苫野一徳)(2022年10月7日、あさま社/英治出版)ISBN 9784910827001
  • 『社会を変える学校、学校を変える社会』(共著:植松努)(2024年3月26日、時事通信社)ISBN 9784788718661

関連書籍

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  • 『「目的思考」で学びが変わる 千代田区立麹町中学校長・工藤勇一の挑戦』(著者:多田慎介)(2019年2月16日、ウェッジ)ISBN 9784863102132
  • 『死にたかった発達障がい児の僕が「自己変革」できた理由 麹町中学校で工藤勇一先生から学んだこと』(著者:西川幹之佑)(2022年2月6日、 時事通信出版局/時事通信社)ISBN 9784788718036

脚注

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  1. ^ 工藤 勇一”. 時事通信出版局. 2019年10月26日閲覧。
  2. ^ a b c 公立校でもここまでできる学校改革 麴町中の工藤校長が目指す「現代の寺子屋」とは”. 朝日新聞GLOBE+ (2018年11月25日). 2019年10月23日閲覧。
  3. ^ a b 千代田区立麹町中学校 校長 工藤 勇一 (くどう ゆういち)氏 | カンブリア宮殿”. テレビ東京 (2019年9月26日). 2019年10月23日閲覧。
  4. ^ 教育熱心な親が「人のせいにする子」を作るワケ”. 東洋経済オンライン (2019年9月11日). 2019年10月23日閲覧。
  5. ^ なぜ宿題は「無駄」なのか?――“当たり前”を見直した公立中学校長の挑戦”. ITmedia ビジネスオンライン (2019年5月8日). 2019年10月23日閲覧。
  6. ^ 公立中学校長が定期考査を「全廃」した理由――成績を“ある時点”で確定させることに意味はない”. ITmedia ビジネスオンライン (2019年5月9日). 2019年10月23日閲覧。
  7. ^ 学級担任を廃止して「学年担任制」に――公立中学校長の改革”. ITmedia ビジネスオンライン (2019年5月10日). 2019年10月23日閲覧。
  8. ^ 宿題・定期テストは廃止! 教育の常識を打ち破った 驚き公立中学の秘密 - テレビ東京 2019年9月26日

外部リンク

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