岡井省二
岡井 省二(おかい しょうじ、1925年11月26日 - 2001年9月23日)は、日本の俳人。号に、槐、槐庵、槐散人など[1]。
三重県度会郡生まれ。大阪大学医学部卒業。内科医のかたわら句作をはじめ、加藤楸邨および森澄雄に師事。1968年、「寒雷」に入会、1970年、「杉」創刊に参加。翌年、第1回杉賞を受賞。1984年、宇佐美魚目、大峯あきららと俳誌「晨」を創刊し、二人とともに代表同人。1991年、「槐」を創刊、主宰。
代表句に、宇治市・三室戸寺参道の句碑に刻まれた「あぢさゐの色をあつめて虚空とす」(句集『鯨と犀』所収)などがある。門下に、児玉輝代、菅原鬨也、小山森生、山西雅子、加藤かな文、吉野裕之などがいる。
著書
編集- 『明野』永田書房〈句集〉、1976年。
- 『鹿野』角川書店〈句集〉、1980年。
- 『山色』永田書房〈句集〉、1983年。
- 『俳句の風景』 永田書房、1984年
- 『有時』角川書店〈句集〉、1987年。
- 『五劫集』角川書店〈句集〉、1988年。
- 『俳句・精神の風景』 牧羊社、1988年
- 自選句集『大和』 角川書店、1989年
- 『明野』『鹿野』『山色』から201句を収める。
参考文献
編集- 『岡井省二の世界-霊性と智慧』北宋社、2001年。ISBN 4-8946-3043-5。(岡井省二の作品や人物についての書籍)
脚注
編集- ^ 「著者略歴」『鯛の鯛』 角川書店、1999年。
外部リンク
編集- 岡井省二小論 俳諧曼荼羅 - ウェイバックマシン(2019年3月30日アーカイブ分)
- 岡井省二句集『大日』が手に入った
- 鮃と鯔に出会うためのささやかな補助線
- 雁のいくたび硯渡るかな 岡井省二(冨田拓也による一句鑑賞。「スピカ」掲載)
- 岡井省二句集『鯨と犀』 - 閑中俳句日記(別館)