山野太一
山野 太一(やまの たいち、1999年3月24日 - )は、山口県吉敷郡小郡町(現:山口市)出身[1]のプロ野球選手(投手)。左投左打。東京ヤクルトスワローズ所属。
東京ヤクルトスワローズ #26 | |
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2023年4月7日 ヤクルト戸田球場 | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 山口県吉敷郡小郡町(現:山口市)[1] |
生年月日 | 1999年3月24日(25歳) |
身長 体重 |
173 cm 81 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 左投左打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2020年 ドラフト2位 |
初出場 | 2021年4月1日 |
年俸 | 1400万円(2025年)[2] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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経歴
編集プロ入り前
編集小学1年生の時に地元の野球チーム、小郡少年野球団に入り野球を始めた[3]。高川学園中学校では高川学園リトルシニアに所属していたが[4]、同級生に比べても体が小さく、投手志望だったがセンターを守っていた[5]。高川学園高等学校に進学してからは1年生の時には160cmしかなかった身長が3年生になると170cmまで伸び、野球の実力も伸びていった[5]。エースとして3年夏の山口県大会で優勝し、創部初の甲子園出場を決めた[6]。しかし初戦の履正社高等学校戦で敗れた。対戦投手の寺島成輝との実力の差を痛感し、寺島がドラフト1位でヤクルトにプロ入りしたのを見て、いつか投げ勝ちたいとプロ入りを意識するようになった[7]。
東北福祉大学に入学すると、1年春から先発起用されて仙台六大学リーグにて6戦4勝0敗と活躍し[5]、新人賞を受賞[8]。1年秋は左肩を痛め1試合のみの登板だった[5]。2年秋は相手のマークもあり好成績を残せなかったが[5]、3年春には5試合(36回)を投げ5勝、51奪三振、防御率0.00の成績を残しチームを3季連続優勝に導いた。個人としてはリーグMVP、最優秀投手賞、ベストナインの三冠に輝いた[6]。大学の同学年に元山飛優[9]、1学年上に津森宥紀[10]、中学・高校・大学の1学年後輩には椋木蓮がいる[8]。大学では大塚光二が監督を務め指導を受けていた[7]。
2020年10月26日に開催されたプロ野球ドラフト会議においてヤクルトから2位指名を受け、11月24日に契約金7000万円、年俸1100万円で仮契約を結んだ[11]。背番号は21。また元山もヤクルトから4位指名を受け入団した[11]。
ヤクルト時代
編集2021年は4月1日の対横浜DeNAベイスターズ戦でプロ初先発を果たすが、守備の乱れなどが絡み1回1/3を7失点で降板した[12]。7回にチームが追い付き、黒星はつかなかった[13]。その後は上半身のコンディション不良により一軍登板なしでシーズンを終えた[14]。
2022年は一軍での登板機会はなく、シーズン終了後の10月18日に育成再契約を前提とした戦力外通告を受けた[15]。11月16日に育成選手として再契約した。背番号は013[16]。
2023年は、7月13日までにイースタン・リーグで10試合に登板し、2勝2敗、防御率1.52と結果を残し、7月14日に支配下登録された[17]。背番号は26。8月1日の巨人戦で852日ぶり2度目の一軍登板として先発し7回を被安打4・無失点の好投でプロ初勝利を挙げた[18]。
選手としての特徴・人物
編集相手打者がタイミングの取りにくいゆったりとした投球フォームから[5]、最速150km/hの直球とスライダー等、多彩な変化球を投げる[19]。大学時代は公式戦70回連続無失点を記録し、リーグ通算22勝0敗と圧巻の成績を残した[20]。
愛称は「山ちゃん」[21]。
詳細情報
編集年度別投手成績
編集年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
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2021 | ヤクルト | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 12 | 1.1 | 5 | 0 | 2 | 0 | 1 | 3 | 0 | 0 | 7 | 7 | 47.25 | 5.25 |
2023 | 5 | 5 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 0 | 0 | .250 | 112 | 26.0 | 25 | 2 | 11 | 2 | 1 | 15 | 0 | 1 | 13 | 12 | 4.15 | 1.38 | |
2024 | 14 | 10 | 0 | 0 | 0 | 3 | 4 | 0 | 0 | .429 | 217 | 50.1 | 59 | 8 | 12 | 3 | 2 | 32 | 0 | 0 | 38 | 34 | 6.08 | 1.41 | |
通算:3年 | 20 | 16 | 0 | 0 | 0 | 4 | 7 | 0 | 0 | .364 | 341 | 77.2 | 89 | 10 | 25 | 5 | 4 | 50 | 0 | 1 | 58 | 53 | 6.14 | 1.47 |
- 2024年度シーズン終了時
年度別守備成績
編集年 度 |
球 団 |
投手 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2021 | ヤクルト | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- |
2023 | 5 | 0 | 6 | 0 | 0 | 1.000 | |
2024 | 14 | 1 | 8 | 1 | 0 | .900 | |
通算 | 20 | 1 | 14 | 1 | 0 | .938 |
- 2024年度シーズン終了時
記録
編集- 初記録
- 投手記録
- 初登板・初先発登板:2021年4月1日、対横浜DeNAベイスターズ3回戦(横浜スタジアム)、1回1/3を7失点で勝敗つかず
- 初奪三振:同上、1回裏に桑原将志から空振り三振
- 初勝利・初先発勝利:2023年8月1日、対読売ジャイアンツ14回戦(東京ドーム)、7回4安打無失点2奪三振[18][22]
- 打撃記録
- 初打席:2021年4月1日、対横浜DeNAベイスターズ3回戦(横浜スタジアム)、2回表に上茶谷大河から投ゴロ
- 初安打:2023年8月1日、対読売ジャイアンツ14回戦(東京ドーム)、3回表に菅野智之から中前安打[23]
- 初打点:2024年7月3日、対横浜DeNAベイスターズ13回戦(横浜スタジアム)、2回表に濵口遥大から投前スクイズ
背番号
編集- 21(2021年 - 2022年)
- 013(2023年 - 2023年7月13日)
- 26(2023年7月14日 - )
登場曲
編集- 「Love Me Do」ザ・ビートルズ(2021年 - )
脚注
編集- ^ a b 「ヤクルト2位・山野太一 父の「志」を胸に神宮のマウンドへ」『日刊ゲンダイDIGITAL』2020年12月3日。2022年5月13日閲覧。
- ^ 「ヤクルト - 契約更改 - プロ野球」『日刊スポーツ』。2024年12月7日閲覧。
- ^ 「山野投手、ヤクルトが2位指名」『山口新聞』2020年10月27日。2022年5月13日閲覧。
- ^ 「元山、山野の東北福祉大コンビ、プロへまず全国V…仙台六大学プロ注目選手」『スポーツ報知』2020年2月5日。2022年5月13日閲覧。
- ^ a b c d e f 「「無失点男」、東北福祉大にあり。ヤクルト寺島成輝と甲子園で名勝負」『web Sportiva』2020年4月11日。2022年5月13日閲覧。
- ^ a b 「東北福祉大・山野太一とは。高川学園高時代には甲子園初出場の原動力に 大学1年時から主戦担う好左腕【ドラフト2020】」『ベースボールチャンネル』2020年9月24日。2021年4月25日閲覧。
- ^ a b 「リーグ22勝無敗の左腕、吉報待つ 26日ドラフト会議」『朝日新聞デジタル』2020年10月25日。2022年5月13日閲覧。
- ^ a b 「東北福祉大・山野、椋木「高川学園リレー」で勝利」『日刊スポーツ』2018年4月15日。2022年5月13日閲覧。
- ^ 「ヤクルトが東北福祉大2選手に指名あいさつ 2位の山野は「1勝でも多く貢献」」『SANSPO.COM(サンスポ)』2020年10月27日。2021年4月25日閲覧。
- ^ 「東北福祉大が創価大下す DeNA・楠本の弟が決勝弾/全日本大学野球」『サンスポ』2019年6月11日。2022年5月13日閲覧。
- ^ a b 「ヤクルト4位元山が背番6継承、福祉大コンビ仮契約」『日刊スポーツ』2020年11月25日。2021年4月25日閲覧。
- ^ 「ヤクルトのドラ2・山野 初陣7失点大炎上「自分のボールをうまく扱うことができなかった」」『東スポWeb』2021年4月1日。2021年4月25日閲覧。
- ^ 「【ヤクルト】負けない男7失点KO ドラフト2位山野太一プロ初登板初先発2回もたず無念」『中日スポーツ・東京中日スポーツ』2021年4月1日。2022年5月14日閲覧。
- ^ 「ヤクルト・山野太一が今キャンプ初ブルペン 2年目左腕が存在アピール」『サンスポ』2022年2月7日。2022年5月14日閲覧。
- ^ 「【ヤクルト】山野太一、近藤弘樹が戦力外 両選手に育成選手契約を打診」『日刊スポーツ』2022年10月18日。2023年1月19日閲覧。
- ^ 「契約更改について」『東京ヤクルトスワローズ』2022年11月16日。2023年1月19日閲覧。
- ^ 「燕20年ドラ2・山野太一が支配下復帰 2軍で防御率1.52「チャンスをいただけた」」『Full-Count』2023年7月14日。2023年7月14日閲覧。
- ^ a b 「【ヤクルト】山野太一が涙のプロ初勝利、巨人菅野に投げ勝った 7月に支配下登録されたばかり」『日刊スポーツ』2023年8月1日。2023年8月1日閲覧。
- ^ 「ヤクルト2位指名・山野投手、母校の小郡小を訪問」『朝日新聞デジタル』2020年10月24日。2021年4月25日閲覧。
- ^ 「東北福祉大・山野 仙台の「負けない男」に期待」『日刊スポーツ』2020年10月24日。2021年4月25日閲覧。
- ^ 「【ヤクルト】ドラ1の木沢尚文がファンに呼びかけ「ナオ君、ナオちゃんと呼んで」」『スポーツ報知』2020年12月1日。2022年3月5日閲覧。
- ^ 「試合速報」『NPB.jp 日本野球機構』2023年8月1日。2023年8月1日閲覧。
- ^ 「【ヤクルト】山野太一がプロ初安打 記念球はベンチに」『スポーツ報知』2023年8月1日。2023年8月1日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 個人年度別成績 山野太一 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)、The Baseball Cube
- 26 山野 太一 選手名鑑 - 東京ヤクルトスワローズオフィシャルサイト
- 選手情報 - 週刊ベースボールONLINE