少年社中(しょうねんしゃちゅう)は東京を中心に活動している劇団。主宰は作・演出を担当する毛利亘宏

概要

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愛知県名古屋市東邦高等学校の演劇部出身のメンバーだった毛利亘宏井俣太良をはじめ、当時名古屋で演劇好きな高校生を集めて劇団少年社中を立ち上げていた佐藤春平ら10人から15人が集団上京し、「早稲田大学演劇研究会(通称:劇研)」の門を叩き、既存だった劇団「東京オレンジ」に所属する。なお、名古屋では第三舞台の『天使は瞳を閉じて』などを公演していた。1997年、東京オレンジを脱退し、自分たちの劇団「少年社中」を新たに結成。旗揚げ公演は、1998年2月の『サムライ・コア』。 幾度かのメンバーの入退団を経ながら、現在までに年1、2本のペースで本公演を上演している。また、同郷である劇団ホチキスと交流があり、2007年と2010年には東京・名古屋での合同公演を行っている[1]

作風

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主人公である少年や若者が架空世界を舞台に、様々な人物と出逢い困難を乗り越えて行く、ファンタジー色の強い作風が特徴。

メンバー

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俳優陣として下記のメンバーが所属している(2025年2月現在)[2]

過去に所属していたメンバー

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公演リスト

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公演リスト一覧(1998年 - )
上演年 作品名 日程 上演場所 備考・出典
1998年 旗揚試演会 侍核-サムライ・コア- 1月29日 - 2月2日 大隈講堂裏劇研アトリエ [3]
第1回公演 EL ALQUIMISTA-アルケミスト- 7月15日 - 22日
第2回公演 LIFE IS HARD ディレクターズカット 10月7日 - 14日
1999年 第3回公演 GHOST JACK-ゴーストジャック- 1月30日 - 2月7日
第4回公演 アトランティス 7月17日 - 25日
第5回公演 エレファント 12月18日 - 24日 [4]
2000年 第6回公演 slow 4月8日 - 17日 [5]
第7回公演 光之帝国-The empire of shine- 9月21日 - 10月1日 大隈講堂裏特設テント(劇研アトリエX) [6]
2001年 第8回公演 Phantasmagoria 1月25日 - 2月4日 大隈講堂裏劇研アトリエ [7]
4月27日 パルテノン多摩小ホール
第9回公演 ハイレゾ 1月9日 - 11月18日 大隈講堂裏劇研アトリエ
2002年 DEAD TECH WORLD DROP 3月12日 - 17日
第10回公演 YELLOW 7月10日 - 14日 ザ・ポケット
第11回公演 エレファント 12月12日 - 25日 大隈講堂裏劇研アトリエ
2003年 第12回公演 シナファイ-china fight- 5月23日 - 6月1日 ザ・ポケット
Dead Tech World#2 film star 11月15日 - 23日 新宿シアターモリエール
2004年 第13回公演 ハイレゾ-high resolution- 5月26日 - 30日 青山円形劇場
第14回公演 アサシンズ-the valley of assassins- 11月6日 - 14日 ザ・ポケット
2005年 少年社中リバイバル公演 アトランティス 4月13日 - 17日 ウエストエンドスタジオ
第15回公演 リドル- Liddell -ALICE'S ADVENTURES IN WONDERLAND 10月6日 - 9日 青山円形劇場
2006年 第16回公演 光の帝国 3月24日 - 28日 [8]
第17回公演 アルカディア 8月15日 - 20日 シアタートラム
2007年 第18回公演 チャンドラ・ワークス-Chandra Works 2月7日 - 12日 ザ・ポケット
少年社中リバイバルvol.2 slow 5月30日 - 6月3日
劇団毛利と米山 (シャチキス)第一回公演 銭に向け叫ぶ 8月23日 - 26日 シアタートラム [1]
9月1日・2日 愛知県芸術劇場小ホール
2008年 第19回公演 カゴツルベ 1月9日 - 14日 吉祥寺シアター
第20回公演 アルケミスト 7月16日 - 21日 ザ・ポケット [9]
2009年 少年社中×森の太郎 LIFE IS HARD 2月3日 - 8日 ギャラリールデコ
第21回公演 ロミオとジュリエット 8月19日 - 23日 あうるすぽっと
第22回公演 ファンタスマゴリア 10月28日 - 11月1日 座・高円寺
2010年 Dead Tech World#3 機械城奇譚 2月26日 - 3月7日 劇場MOMO
第23回公演 ネバーランド 6月23日 - 27日 青山円形劇場
シャチキス 第二弾 伝説との距離 9月16日 - 19日 シアタートラム [1]
9月24日・25日 中村文化小劇場
2011年 第24回公演 天守物語 6月3日 - 12日 吉祥寺シアター [10]
2012年 第25回公演 ハムレットォ!! 5月25日 - 31日 あうるすぽっと [11][12]
少年社中プロデュース モマの火星探索記
〜Inspired by High Resolution〜
8月3日 - 12日 吉祥寺シアター [13]
2013年 第26回公演 ラジオスターの悲劇 5月8日 - 15日 [14][15]
第27回公演 ヒーローズ 8月8日 - 18日 劇場MOMO
2014年 第28回公演 贋作・好色一代男 2月4日 - 11日 紀伊國屋ホール [16][17]
2016年にコミカライズ[18]
第29回公演 ネバーランド 7月8日 - 15日 青山円形劇場 [19] [20]
2015年 第30回公演 リチャード三世 3月4日 - 12日 あうるすぽっと [21]
第31回公演 旅人食堂 7月22日 - 8月2日 劇場MOMO [22]
2016年 少年社中×東映
舞台プロジェクト
パラノイア★サーカス 2月26日 - 3月6日 サンシャイン劇場 [23][24]
第32回公演 三人どころじゃない吉三 7月22日 - 31日 紀伊国屋ホール [25]
8月6日 - 7日 近鉄アート館
2017年 第33回公演 アマテラス 2月3日 - 13日 紀伊国屋ホール [26]
少年社中・東映プロデュース モマの火星探索記
〜Inspired by High Resolution〜
8月9日 - 13日 天王洲 銀河劇場 [27]
8月19日 - 20日 サンケイホールブリーゼ
2018年 少年社中×東映 舞台プロジェクト ピカレスク◆セブン 1月6日 - 15日 サンシャイン劇場 少年社中20周年記念
第一弾[28]
1月20日 - 21日 サンケイホールブリーゼ
1月27日 岡崎市民会館あおいホール
第34回公演 MAPS 5月31日 - 6月12日 紀伊國屋ホール 少年社中20周年記念
第二弾[29]
6月22日 - 24日 ABCホール
第35回公演 機械城奇譚 8月30日 - 9月9日 ザ・ポケット 少年社中20周年記念
第三弾[30]
2019年 第36回公演 トゥーランドット
〜廃墟に眠る少年の夢〜
1月10日 - 20日 サンシャイン劇場 少年社中20周年記念
ファイナル[31]
1月24日 - 27日 梅田芸術劇場
シアター・ドラマシティ
1月30日・31日 ももちパレス
福岡県立ももち文化センター大ホール
第37回公演 天守物語 8月2日- 12日 紀伊國屋ホール [32]
8月16日 - 18日 近鉄アート館
2020年 少年社中・東映プロデュース モマの火星探検記 1月7日 - 20日 サンシャイン劇場 [33]
2月1日・2日 岡崎市民会館
あおいホール
2月7日 - 11日 サンケイホールブリーゼ
2月15日・16日 福岡市民会館
2021年 第38回公演 DROP 9月2日 - 12日 紀伊國屋ホール [34]
2022年 第39回公演 クアンタム -TIMESLIP 黄金丸- 8月4日 - 14日 [35][36]
8月18日 - 21日 近鉄アート館
2023年 第40回公演 三人どころじゃない吉三 6月8日 - 18日 紀伊國屋ホール 25周年記念第一弾[37]
第41回公演 光画楼喜譚 9月7日 - 18日 ザ・ポケット 25周年記念第二弾[38]
2024年 第42回公演 テンペスト 1月6日 - 21日 サンシャイン劇場 25周年記念ファイナル[39]
1月25日 -28日 梅田芸術劇場
シアター・ドラマシティ
第43回公演 すいせいむし 11月15日 - 24日 紀伊國屋ホール [40]
11月28日 - 12月1日 近鉄アート館

ネット配信

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  • 少年社中ライブストリーム「劇場に眠る少年の夢」(2020年12月16日 - 23日、Streaming+)[注釈 1]

主なゲスト

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脚注

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注釈

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  1. ^ 『贋作・好色一代男』『パラノイア★サーカス』『ネバーランド』『リチャード三世』『三人どころじゃない吉三』5作品を紀伊國屋ホールで朗読[41]

出典

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  1. ^ a b c シャチキス再び!」『シャチキス(少年社中×ホチキス)-伝説への軌跡-』2010年6月4日。
  2. ^ メンバー」少年社中。2025年2月4日閲覧
  3. ^ 侍核-サムライ・コア-」少年社中。2016年4月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。
  4. ^ 川口有紀「re-view! 少年社中」『演劇ぶっく』15巻(2号)、演劇ぶっく社、2000年3月9日、65頁。雑誌記事索引:000000105121
  5. ^ 演劇ぶっく4月号 (2000), p. 65.
  6. ^ 川口有紀「Review!」『演劇ぶっく』15巻(6号)、演劇ぶっく社、2000年11月9日、56頁。雑誌記事索引:000000105121
  7. ^ 「パルテノン多摩小劇場フェスティバル2001」『演劇ぶっく』2001年8月号、演劇ぶっく社、49頁。雑誌記事索引:000000105121
  8. ^ 少年社中第16回公演『光の帝国』」少年社中。
  9. ^ 「えんぶ情報館」『演劇ぶっく』2008年8月号、演劇ぶっく社、82頁。雑誌記事索引:000000105121
  10. ^ 平成23年度 自主公演」武蔵野文化生涯学習事業団、2022年3月29日。
  11. ^ ハムレットォ!!」少年社中。
  12. ^ 少年社中 第25回公演 ハムレットォ!!」『カンフェティ』90巻(2012年6月号)、ロングランプランニング、2012年、24頁。雑誌記事索引:000010016420
  13. ^ 平成24年度 自主公演」武蔵野文化生涯学習事業団、2022年3月29日。
  14. ^ “止田(トメダ)さん”でおなじみ、俳優・中村龍介の最新舞台、8日から初日」『ORICON NEWS』oricon ME、2013年5月2日。
  15. ^ 少年社中 第26回公演 ラジオスターの悲劇」『カンフェティ』101巻(2013年5月号)、ロングランプランニング、24頁。雑誌記事索引:000010016420
  16. ^ 贋作・好色一代男」『カンフェティ』109巻(2014年1月号)、ロングランプランニング。
  17. ^ 「何をしたら面白いか」に純粋に向き合い、一作一作を全力で作る」『カンフェティ』110巻(2014年2月号)、ロングランプランニング、35頁。雑誌記事索引:000010016420
  18. ^ 少年社中『贋作・好色一代男』がマンガ化、矢崎広&毛利亘宏のインタビューも」ナターシャ、2016年9月27日。
  19. ^ ネバーランド」少年社中。
  20. ^ 少年社中第29回公演 ネバーランド」『青山劇場・青山円形劇場』こどもの城。
  21. ^ 毛利亘宏シェイクスピアが和に!少年社中の『リチャード三世』」『Walkerplus+』(インタビュー)、KADOKAWA、2015年3月10日。
  22. ^ 旅人食堂」少年社中。
  23. ^ 『パラノイア★サーカス』開幕!少年社中と若手俳優がミステリアスな世界に誘う」ナターシャ、2016年2月26日。
  24. ^ 毛利亘宏少年社中×東映 舞台プロジェクト『パラノイア★サーカス』脚本・演出・毛利亘宏が今 、やりたいことのすべて」『SPICE』(インタビュー)(インタビュアー:加東岳史)、イープラス、2016年2月5日。
  25. ^ 少年社中『三人どころじゃない吉三』本編衣装じゃないチラシと特設サイト公開」ナターシャ、2016年5月28日。
  26. ^ 『アマテラス』毛利亘宏らコメント「これこそが少年社中がやるべき作品」」ナターシャ、2017年1月30日。
  27. ^ 矢崎広と生駒里奈が時空を超えて交差する『モマの火星探検記』」ナターシャ、2017年8月9日。
  28. ^ 少年社中史上最多の殺陣アクション『ピカレスク◆セブン』“極悪人”ら刃交える」ナターシャ、2018年1月6日。
  29. ^ 少年社中『MAPS』開幕、3つの嘘で新たな“地図”描く意欲作」ナターシャ、2018年5月31日。
  30. ^ しゃべる機械たちが紡ぎ出すファンタジー、少年社中『機械城奇譚』開幕」ナターシャ、2018年8月30日。
  31. ^ 少年社中『トゥーランドット』大阪公演スタート、毛利亘宏「演劇を“浴びて”」」ナターシャ、2019年1月25日。
  32. ^ 少年社中『天守物語』全出演者のビジュアル公開、特設サイトもオープン」ナターシャ、2019年6月19日。
  33. ^ 矢崎広&生駒里奈出演『モマの火星探検記』が開幕、毛利亘宏「新しく作り上げた」」ナターシャ、2020年1月7日。
  34. ^ “卵”が意味するものは…少年社中『DROP』ゴシック調のキービジュアル解禁」ナターシャ、2021年7月14日。
  35. ^ 少年社中 第39回公演クアンタム - TIMESLIP 黄金丸-」”. www.shachu.com. 2024年2月5日閲覧。
  36. ^ 少年社中『クアンタム』近未来的なキー&全出演者のイメージビジュアル公開」ナターシャ、2022年6月20日。
  37. ^ 少年社中『三人どころじゃない吉三』ピンクの衣裳に身を包んだビジュアル&特設サイト公開」ナターシャ、2023年4月21日。
  38. ^ 少年社中の新作『光画楼喜譚』開幕、毛利亘宏「自分たちの信じる密な演劇を作れた」」ナターシャ、2023年9月8日。
  39. ^ 少年社中25周年ファイナル『テンペスト』開幕、毛利亘宏が決意「命尽きるまで演劇に尽くしていきたい」」ナターシャ、2024年1月7日。
  40. ^ 少年社中『すいせいむし』本をモチーフにしたビジュアル公開、特設サイトもオープン」ナターシャ、2024年10月2日。
  41. ^ 少年社中による配信企画「劇場に眠る少年の夢」が開始」幻冬舎コミックス、2020年12月6日。2021年6月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。

関連項目

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外部リンク

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