小沢駅
小沢駅(こざわえき)は、北海道岩内郡共和町小沢にある北海道旅客鉄道(JR北海道)函館本線の駅である[2]。共和町唯一の駅だが、中心部までは約6km離れている。駅番号はS22。電報略号はサワ。事務管理コードは▲130108[4]。
小沢駅 | |
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駅舎(2017年8月) | |
こざわ Kozawa | |
◄S23 倶知安 (10.3 km) (9.8 km) 銀山 S21► | |
所在地 | 北海道岩内郡共和町小沢 |
駅番号 | ○S22 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
所属路線 | ■函館本線 |
キロ程 | 203.6 km(函館起点) |
電報略号 | サワ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面2線[1] |
乗降人員 -統計年度- |
34人/日 -2014年- |
開業年月日 | 1904年(明治37年)7月18日[2] |
備考 | 無人駅[1] |
小沢駅 | |
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こざわ Kozawa | |
(2.5 km) 国富► | |
所在地 | 北海道岩内郡共和町小沢 |
所属事業者 | 日本国有鉄道(国鉄) |
所属路線 | 岩内線 |
キロ程 | 0.0 km(小沢起点) |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線(岩内線ホーム・旧1番線) |
開業年月日 | 1912年(大正元年)11月1日[3] |
廃止年月日 | 1985年(昭和60年)7月1日[3] |
備考 | 1912年(大正元年)11月1日に岩内軽便線として開業 |
小沢駅 | |
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こざわえき Kozawaeki | |
小沢► | |
所在地 | 北海道岩内郡小沢村 |
所属事業者 | 岩内馬車鉄道 |
所属路線 | 岩内馬車鉄道線 |
キロ程 | 0.0 km(小沢駅起点) |
駅構造 | 地上駅 |
開業年月日 | 1905年(明治38年)7月 |
廃止年月日 | 1912年(明治45年)5月11日 |
備考 | 廃止後の1912年(大正元年)11月1日に岩内軽便線が開業 |
かつては急行「ニセコ」・「らいでん」などが停車し、岩内線も接続していた。また、岩内線が開業する前には岩内馬車鉄道も接続していた。
歴史
編集- 1904年(明治37年)
- 1905年(明治38年)3月14日:当駅 - 岩内港駅間に岩内馬車鉄道開通。
- 1907年(明治40年)7月1日:北海道鉄道の国有化に伴い、国有鉄道に移管[2]。
- 1909年(明治42年)10月12日:国有鉄道線路名称制定に伴い、函館本線の駅となる。
- 1912年(大正元年)11月1日:岩内馬車鉄道の代替として、岩内軽便線 当駅 - 岩内駅間開通(全通)[5]。
- 1922年(大正11年)9月2日:岩内軽便線が岩内線に改称。
- 1949年(昭和24年)6月1日:日本国有鉄道法施行に伴い、日本国有鉄道(国鉄)に継承。
- 1970年(昭和45年):映画「男はつらいよ 望郷篇」でロケに使用される。
- 1982年(昭和57年)3月1日:貨物扱い廃止[2][6]。業務委託駅となる[7]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物扱い廃止[2]。岩内線の貨物営業が廃止。
- 1985年(昭和60年)7月1日:岩内線全線廃止に伴い共和町で唯一の駅となる[3]。
- 1986年(昭和61年)11月1日:駅員無配置駅となり[8]、簡易委託化される。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、北海道旅客鉄道(JR北海道)の駅となる[2]。
- 1992年(平成4年)4月1日:簡易委託廃止、完全無人化。
- 2007年(平成19年)10月1日:駅ナンバリングを実施[9]。
駅名の由来
編集旧村名(現在の共和町の東半分)より。もともとアイヌ語で「サㇰルペㇱペ(sak-ru-pes-pe」(夏の・道・下る・もの〔=夏の沢沿いの峠道〕)と称していたものを、「夏小沢」と意訳したものが伝わったとされる[10]。
駅構造
編集島式ホーム1面2線を持つ地上駅である[1]。かつては多くの側線を持っていたため、ホームと駅舎の間には線路をはがした跡地が広がり、跨線橋は長い[1]。のりばは2番のりばと3番のりばのみ。駅舎の前が旧1番のりばで岩内線ホームだった。
倶知安駅管理の無人駅[1]。駅舎は簡素なものに建て替えられているが、跨線橋は昔ながらの重厚な造りのものが使用されている。
のりば
編集番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
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2 | ■函館本線 | 下り | 小樽・札幌方面 |
3 | 上り | 倶知安・長万部方面 |
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駅全体(2006年10月)
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ホーム(2017年8月)
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跨線橋(2017年8月)
利用状況
編集乗車人員の推移は以下の通り。年間の値のみ判明している年度は日数割で算出した参考値を括弧書きで示す。出典が「乗降人員」となっているものについては1/2とした値を括弧書きで乗車人員の欄に示し、備考欄で元の値を示す。
また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。
年度 | 乗車人員(人) | 出典 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|---|
年間 | 1日平均 | JR調査 | |||
1978年(昭和53年) | 88.0 | [11] | |||
2017年(平成29年) | 33.4 | [12] | |||
2018年(平成30年) | 33.0 | [13] |
駅周辺
編集トンネル餅
編集当駅の名物として「トンネル餅」と称するすあまが販売されていた。
銀山駅との間にある稲穂トンネルが開通した頃から作られ始め、以前は当駅で売られていたが、後に駅前の国道5号に面した末次商会製菓部にて販売されていた。10個入り400円(2022年2月現在、8個入り450円)で、駅弁同様に経木でできた折りに詰められていた。2022年6月末に販売を終了した[15]。
また、通常の駅弁の販売が行われていた時期もある[16]。
隣の駅
編集かつて存在した路線
編集- 岩内馬車鉄道
- 岩内馬車鉄道線
- 小沢駅駅 - 小沢駅
- 日本国有鉄道(国鉄)
- 岩内線
- 小沢駅 - 国富駅
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c d e 『週刊 JR全駅・全車両基地』 11号 函館駅・大沼公園駅・倶知安駅ほか72駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年10月21日、25頁。
- ^ a b c d e f g h 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、812頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ a b c 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、845頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、215頁。doi:10.11501/1873236 。2022年12月10日閲覧。
- ^ 『官報』 1912年10月30日 鉄道院告示第33号(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ “日本国有鉄道公示第124号”. 官報 (17047). (1983年11月30日)
- ^ “1日から営業近代化を実施 札鉄局”. 交通新聞 (交通協力会): p. 1. (1982年3月3日)
- ^ “「通報」●函館本線蘭越駅ほか29駅の駅員無配置について(旅客局)”. 鉄道公報 (日本国有鉄道総裁室文書課): p. 4. (1984年3月31日)
- ^ 『駅番号表示(駅ナンバリング)を実施します』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2007年9月12日。オリジナルの2007年9月30日時点におけるアーカイブ 。2014年9月6日閲覧。
- ^ 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、31頁。ASIN B000J9RBUY。
- ^ 藤田, 稔 編『国鉄全駅大事典』藤田書店、1980年4月30日、810頁。doi:10.11501/12065814 。
- ^ “函館線 長万部・小樽間の状況について” (PDF). 函館線(函館・小樽間)について(北海道新幹線並行在来線対策協議会). [第6回ブロック会議(令和元年7月~8月)]. 北海道. p. 4 (2019年7月22日). 2021年5月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月4日閲覧。
- ^ “函館線 長万部・小樽間の状況について” (PDF). 函館線(函館・小樽間)について(北海道新幹線並行在来線対策協議会). [第7回ブロック会議(令和2年8月)]. 北海道. p. 4 (2020年8月26日). 2021年4月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月4日閲覧。
- ^ “小沢 のりば地図”. 北海道中央バス. 2019年6月5日閲覧。
- ^ “トンネル餅製造・販売終了/JR函館線・小沢駅名物”. 読売新聞オンライン (読売新聞東京本社). (2022年8月5日). オリジナルの2022年8月8日時点におけるアーカイブ。 2022年2月5日閲覧。
- ^ 『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館、1983年7月発行)32ページの記述によると1983年4月現在「すし」の販売が行われていた。
関連項目
編集外部リンク
編集- 小沢|駅の情報検索(時刻表・バリアフリー)|鉄道・きっぷ|JR北海道- Hokkaido Railway Company