小沢明
人物
編集建築家が大学の教育現場で建築デザインを教えることは、最早めずらしいことではない。その意味で小沢は、みずからプロフェッサー・アーキテクトであることを任じ、実作の世界と教育の世界の二元的な立場から、「建築家による建築家教育」の重要性を説く。学長時代には、これからの芸術デザイン教育のありかたとして、表現の教育ではなく「表現者の教育」が重要であるとして、作家・デザイナーとして活躍する同大現役教員48名による「私の語るアートとデザイン」の著書を発行した。
建築家としての小沢の作品は、新建築、住宅特集に掲載されるほか、近年の代表作として城下町鶴岡(山形県)につくられた「鶴岡アートフォーラム」がある。槇文彦アトリエ事務所の初期のメンバーであり、同大教授であった建築家の元倉眞琴は、槙事務所での弟弟子にあたる。
来歴
編集受賞歴
編集- 日仏新建築設計競技・PAN13 「バンリューを創る」優秀賞 1986年
- 建設省・新都市ハウジングシステム提案募集 優秀賞 1987年
- 第1回横浜国際アーバンデザイン設計競技 最優秀賞 1988年
- 第23回日本建築学会東北建築賞 2003年 (山形県金山町立明安小学校にて)
- 公立学校優良施設|文部科学大臣奨励賞 2003年 (山形県金山町立明安小学校にて)
- 第10回公共建築賞|公共建築地域特別賞 2006年 (山形県金山町立明安小学校にて)
- 公共の色彩賞 2007年(山形県金山町立明安小学校にて)
- 第26回日本建築学会東北建築賞 2006年 (鶴岡アートフォーラムにて)
- 第47回BCS賞(建築業協会賞)2006年(鶴岡アートフォーラムにて)
- 第12回公共建築賞|優秀賞 2010年(鶴岡アートフォーラムにて)
- 第12回日本建築家協会25年賞 2013年(セントメリーズ・ロッジにて)
作品
編集- 西町インターナショナルスクール・鹿角キャンプ 1990年
- K−コンパウンド 1990年
- パティオ新蒲田(集合住宅)1990年
- アーバニティ参宮橋(集合住宅)1991年
- 国際聖マリア学院スキーロッジ/アネックス 1985/1991年
- 世田谷区立砧保育園 1995年
- 幕張ベイタウン・パティオス10番(集合住宅)1996年
- 幕張ベイタウン・マリンフォート/シティズフォート(集合住宅)2003/2005年
- コーンズ社東京本社/大阪支社 1988/2001年
- 山形県金山町立明安小学校 2002年
- 鶴岡アートフォーラム(芸術文化施設)2005年
- 名古屋大学国際交流会館・留学生宿舎 2009年
他
著書
編集- 「ポシェから余白へ」 −都市居住とアーバニズムの諸相を追って−(鹿島出版会 2011年)
- 「私の語るアートとデザイン」監修(東北芸術工科大学、2005年)
- 「デザインの知」共著(角川学芸出版、2006年)
- 「都市の住まいの二都物語」(王国社、2007年)