小梅線
小梅線(こうめ[1]せん、正体字: 小梅線)は、台湾嘉義県大林鎮の大林駅から、嘉義県梅山郷(旧称、小梅庄[1])の小梅駅を結んでいた軽便鉄道である。台湾糖業公司大林総廠が運営していたが、1961年に旅客営業が廃止され、廃線となった。
小梅線 | |
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基本情報 | |
国 | 台湾 |
所在地 | 嘉義県 |
種類 | 軽便鉄道 |
路線網 | 台湾糖業鉄道 |
起点 | 小梅駅 |
終点 | 大林駅 |
駅数 | 13 (起終点、廃止駅含む) |
開業 | 1913年12月29日 |
廃止 | 1961年 |
所有者 | 台湾糖業公司 |
運営者 | 台湾糖業公司 |
路線諸元 | |
路線距離 | 15.5 km |
軌間 | 762mm (狭軌) |
線路数 | 単線 |
電化方式 | 非電化 |
概要
編集当線は、日本統治時代に新高製糖株式會社が建設した営業線の1つである。大林駅-大林糖廠-小梅間を結んでいた。新高製糖は後に大日本製糖株式会社と合併し、第二次世界大戦後、台湾糖業公司に接収された。その後1961年に旅客営業が廃止され、廃線となった。
沿革
編集- 1913年(大正2年)12月29日 新高製糖大莆林-梅仔坑間の運輸営業を開始する。
- 1915年(大正4年)8月12日 中林駅を廃止。潭墘駅、大湖駅、工場駅を設置。
- 1920年(大正9年)8月12日 工場駅を會社前駅に改称。
- 1920年(大正9年)10月1日 梅仔坑駅を小梅駅に、大埔美駅を大埔駅に、大莆林駅を新高大林駅にそれぞれ改称。
- 1934年(昭和9年)新高大林駅を大林駅に改称。
- 1935年(昭和10年)4月25日 新高製糖は大日本製糖株式会社と合併する。會社前駅を大林工場前駅に改称。
- 戦後、大日本製糖は台湾糖業公司に接収され、日本人の資産も接収された。
- 1952年9月1日 北勢駅を溝背駅に、大湖駅を湖北里駅に、大林工場前駅を大糖駅にそれぞれ改称。
- 1953年9月5日 三角駅、橋子頭駅が時刻表に初出。(開業時期不明)
- 1954年6月1日 全線が不定期営業路線となる。
- 1954年 橋子頭駅を上潭墘駅に改称。
- 1961年 旅客営業が停止される。
保存状況
編集駅一覧
編集駅名 | 駅間 キロ |
累計 キロ |
接続路線・備考 | 所在地 | ||
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日本語 | 繁体字中国語 | 英語 | ||||
小梅駅 | 小梅車站 | Xiaomei | 0.0 | 0.0 | 旧称梅仔坑 | 嘉義県 |
過山駅 | 過山車站 | Guoshan | 2.5 | 2.5 | ||
大埔駅 | 大埔車站 | Dapu | 2.0 | 4.5 | 旧称大埔美 | |
三角駅 | 三角車站 | Sanjiao | 2.5 | 7.0 | ||
溝背駅 | 溝背車站 | Goubei | 1.1 | 8.1 | 旧称北勢 | |
上潭墘駅 | 上潭墘車站 | Shangtanqian | 1.7 | 9.8 | 旧称橋子頭 | |
潭墘駅 | 潭墘車站 | Tanqian | 1.0 | 10.8 | ||
中林駅 | 中林車站 | Zhonglin | 0.7 | 11.5 | 開通後約2年で廃止 | |
湖北里旗駅 | 湖北里旗車站 | Hubeiliqi | 0.5 | 12.0 | ■糖鉄南北平行予備線 | |
湖北里駅 | 湖北里車站 | Hubeili | 0.6 | 12.6 | ■糖鉄南北平行予備線、虎新線 旧称大湖 | |
機務旗駅 | 機務旗車站 | Jiwuqi | 0.7 | 13.3 | ■糖鉄南北平行予備線、虎新線、新港線 | |
大糖駅 | 大糖車站 | Datang | 0.3 | 13.6 | ■糖鉄虎新線、新港線 旧称工場、會社前、大林工場前 | |
大林駅 | 大林車站 | Dalin | 1.9 | 15.5 | ■局線縦貫線 ■糖鉄虎新線、新港線 旧称大莆林、新高大林、大林工場前 |
関連項目
編集脚注
編集- ^ a b 「州、廳ノ位置、管轄區域及郡市ノ名稱、位置、管轄區域」大正九年八月十日、臺灣總督府令第四十七號
- ^ 大林糖廠小梅線車站介紹
参考資料
編集- 今尾恵介・原武史(監修) (2009). 日本鉄道旅行地図帳 歴史編成. 朝鮮・台湾. 新潮社. ISBN 978-4-10-790032-6