寺田十三夫
寺田 十三夫(てらだ とみお、1948年9月13日 - )は、日本の音楽家・シンガーソングライター・ギタリスト。
寺田 十三夫 | |
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2015年、ライブハウス「学芸大学メイプルハウス」にて | |
生誕 |
1948年9月13日(76歳) 日本、東京都 |
職業 | 音楽家 |
公式サイト | TOMIO TERADA Official Web Site |
略歴
編集伝記の記載を年譜形式のみとすることは推奨されていません。 |
1960年代後半
大学時代にアマチュアバンド「ザ・ビー・メン」のリードギタリストとして活動。当時の様子が、雑誌『ヤングミュージック』の1968年9月号にも掲載された。
1971年
MGMレコードの日本人アーチスト(シンガーソングライター)第1号としてシングル「一人になると」でメジャーデビュー。ロサンゼルスMGMスタジオにてレコーディング。[1]
1972年〜1974年
アルバム「信天翁(アホウドリ)」「雨上がりの街」「寺田十三夫と信天翁」をポリドール・レコード(MGMレコード)から順次リリース。アルバムには柳田ヒロ、田中清、武部秀明、市原宏祐、ブラウン・ライス、後藤次利らが参加。
1974年
タワー・オブ・パワー来日公演のオープニング・アクトを担当。[1]
1976年〜1977年
柳ジョージ・近田春夫・泉谷しげるのバンドメンバーらと「アルバトロス」を結成、ワーナー・パイオニアレコードよりアルバム「アルバトロス」をリリース。 同1977年、ゲスト・ヴォーカルに柳ジョージを迎え、アルバム「ダイレクトカット・アルバトロス」をリリース。同1977年、アルバトロスwith柳ジョージとして『TAKE ONE』をリリース。[2]
1982年
徳間音工(現・徳間ジャパンコミュニケーションズ)に日本初のロック・レーベルとして存在したBOURBON RECORDSから、その後THE ALFEE、安全地帯、杏里らの楽曲に英語の歌詞を提供する作詞家として活躍することになるリンダ・ヘンリックとのユニット「(OASIS)」を結成し、アルバム「(OASIS)」をリリース。
1978年〜1990年
作曲家、編曲家、スタジオ・ミュージシャン(ギタリスト)として早見優や渋谷哲平らへの楽曲提供を行う。
1990年〜2006年
北九州スペースワールドのメインショー及び季節イベント・ショーやパレードの音楽制作に従事する。
2001年
アルバム「信天翁(アホウドリ)」「雨上がりの街」「寺田十三夫と信天翁」をウルトラヴァイブよりCD化再リリース。 タワーレコード制作によるシリーズ「喫茶ロック」ユニバーサル編に「旅に出よう」 が収録される。
2005年
アルバム『ONE STEP FESTIVAL・CD』に1974年に郡山市で行われたロックコンサート『郡山ワンステップフェスティバル』 での演奏が収録される。
ディスコグラフィー
編集ソロ
編集シングル
編集アルバム
編集- 信天翁(アホウドリ)(1972年、ポリドール・MGMレコード、MM-2502)
- 雨上がりの街(1973年、ポリドール・MGMレコード)
- 寺田十三夫と信天翁(1974年、ポリドール・MGMレコード)
- バル☆ボラ(1997、TAKE OFF レーベル)
- Flight Of The Soul(2005年、ULTRA-VYBEレーベル、SOSE-5021)
- Dahlia(2013年11月20日、Viva Label、AITT-131106)
- Songs Again(2013年11月20日、Viva Label、AITT-131120)
アルバトロス名義
編集シングル
編集- コロンの香り/地図のない空へ(1976年10月25日、ワーナー・パイオニアレコード・エレクトラ、L-46E)
アルバム
編集- アルバトロス(1976年10月25日、ワーナー・パイオニアレコード・エレクトラ、L-10053E)
- ダイレクトカット・アルバトロス(1977年、ワーナー・パイオニアレコード・エレクトラ、L-13001P)
陸前高田観光物産協会
編集- やなせたかしCD(2011年)- 「陸前高田の松の木」編曲を担当
実績
編集イベント関係(音楽制作)
編集1985年 国際科学技術博覧会(UCCコーヒー館)
1989年 横浜博覧会(横浜そごう館 & 開港記念村)
1993年 大田国際博覧会(日本政府館)
1990年〜2006年 北九州スペースワールド(メインショー・季節イベント等)
2006年〜2009年 長崎ハウステンボス 花火イリュージョン"Around The World" 音楽制作 (作曲)
CM (音楽・映像制作)
編集2007年 カタログ通販「シャディ」アズ・ユー・ライク TV-CM 音楽制作
2009年 ニューボレロ フェスティバル TV-CM 映像制作および音楽制作
2010年 UCC Coffee 企業TV-CM「ジャマイカ編」2タイプ
使用楽曲2曲、およびメイキング映像制作
その他
TV・放送 (音楽制作)
編集1993年 NTV開局40周年記念ドラマ「西遊記」(主演:宮沢りえ)
1997年 NHKハイビジョン・フルCG作品「世界の七不思議」
2007年 カタログ通販「シャディ」アズ・ユー・ライク販売促進用楽曲制作・TVCM全国オンエア
2007〜2007年 アジア初、ワールド・バリスタ・チャンピオンシップ イメージソング制作(7月31日〜8月3日東京ビッグサイトにおいて開催 / 日本スペシャルティコーヒー協会主催)
2007年 同曲は10月よりTOKYO FM「トレード・ウィンド」月〜金 pm 11:55〜12:00 テーマソングとしてオンエア
2009年 JAF 提供 TOKYO FM / 土曜日 am10:00「ECO BREAK」テーマソングを作曲・編曲
2009年 「ECO BREAK」テーマソングのミュージシャンらとユニット「ZERO 4 U」を結成
2012年 JAF Mate「美食同源」テーマソング・プロデュース
2013年 ディズニー・チャンネル「フィニアスとファーブ」 挿入歌「ペリシング 1125」編曲&ギター・プレイ
映画・ゲーム(音楽制作)
編集1997年 映画「岸和田少年愚連隊(血煙純情篇)」監督:三池崇史[7]
1998年 ゲーム「ロマンレーヌ」(メーカー:キングレコード)
その他多数
イベント・ショー・コンサート(映像制作)
編集2005年 北九州スペースワールド、夏期限定ショー『HAREM』ステージ映像
2005年 UCCコーヒー 創業者上島忠雄/十三回忌追善・映像『上島忠雄伝』
2007年 2007年 アジア初、ワールド・バリスタ・チャンピオンシップ オープニング映像制作
2009年 UCCコーヒー 上島達志 叙勲記念パーティー・レビューショーにおける映像制作
2009年 大阪厚生年金ホール「NEW BOLERO」コンサート、ステージ映像制作、出演:Liena Centeno(キューバ)/ORQUESTA ASTRORICO(タンゴ・日本)、秋元順子(日本)/MONTSERRAT(スペイン)
2013年〜2014年 「東京高円寺阿波おどり」イメージ映像制作
エピソード・その他
編集エピソード
編集- ファースト・アルバム「信天翁」の全曲はわずか1週間で書き上げられたという。
- 日本人アーティストとして初めてロサンゼルスのMGMスタジオでレコーディングをした際、フランク・シナトラなど米国のビッグアーチストを育てたドン・コスタなどアメリカのポップシーンで活躍していたプロデューサー達から絶賛を浴びた。
- 2001年に再発売された自身のCDのライナーノーツでファースト・アルバム「信天翁」に収録の「指きりげんまん」という曲を所属レーベルであるMGM社長のマイク・カーブ氏が大変気に入って、「MGMの専属作家にならないか」と誘ってきたが、断ってしまったことを後悔していると語っている。[8]
- 同じくライナーノーツで「当時、ライバル的存在にチューリップがいたんだ。財津君とは同期で友達だったし、お互いビートルズが好きだったからやりたいことも近かった。そのチューリップの2枚目を聴いた時は勝った!って思ったんだけど、向こうが売れちゃった(笑)」と語っている。[8]
- 最近では、宇崎竜童とダウンタウン・ブギウギ・バンドのベーシスト新井武士らとユニット「UNIQUE+3」を結成し、定期的にライブ活動を行っている。(2010年12月10日時点)[9]
出典
編集- ^ a b “寺田十三夫 - TOWER RECORDS ONLINE”. タワーレコード株式会社. 2018年4月27日閲覧。
- ^ “柳ジョージ プロフィール|ワーナーミュージック・ジャパン” (日本語). ワーナーミュージック・ジャパン | Warner Music Japan 2018年4月26日閲覧。
- ^ “三池崇史/俺達は天使(カタギ)じゃない - TOWER RECORDS ONLINE”. タワーレコード株式会社. 2018年4月27日閲覧。
- ^ ぴあシネマクラブ 外国映画+日本映画 2008年最新統合版 P1464
- ^ ぴあシネマクラブ 外国映画+日本映画 2008年最新統合版 P1342
- ^ ぴあシネマクラブ 外国映画+日本映画 2008年最新統合版 P1512
- ^ “岸和田少年愚連隊 血煙り純情篇 | 映画-Movie Walker”. 株式会社ムービーウォーカー. 2018年4月27日閲覧。
- ^ a b “Albatross: Who Put The Bomp!?”. goodtimegraphics.seesaa.net. 2018年4月26日閲覧。
- ^ “寺田十三夫:海外レコーディング先駆者”. cm-song-movie.blogspot.jp. 2018年4月26日閲覧。