宮原禎次
日本の作曲家
宮原 禎次(みやはら ていじ、1899年3月8日 - 1976年1月21日)は、日本の作曲家。岡山県出身。
岡山師範学校、東京音楽学校師範科卒業し、岡山師範学校に勤務。山田耕筰、エルウィン・クリストフ、アドルフ・シュルツに師事する。
1934年国立音楽学校作曲科教授、1937年より神戸女学院教授、1954年から1976年まで武庫川女子大学音楽学部教授を歴任。
実弟・宮原康郎と共に、「国民歌謡」(1936年 - 1941年)の作曲にも寄与した。
作品
編集歌劇・舞台音楽
編集- 歌劇「リシュヤシュリンカ」(1931年)
- バレエ音楽「金魚」(1934年)
- 放送歌劇「幻の乱舞」(1935年)
- 歌劇「牡丹燈籠」(1936年)
- バレエ音楽「萬葉抄」(1938年)
- バレエ音楽「雪女」(1938年)
- バレエ音楽「総力」(1941年)
- 放送歌劇「かぐや姫」(1944年)
- 歌劇「音戸の瀬戸」
- 歌劇「まぼろし五橋」(二期会上演)
- 歌劇「五重塔」
管弦楽曲
編集- 歌劇「玉藻前」序曲(1933年)
- 交響詩「源氏物語」(アルト独唱付、1935年)
- 歌劇「玉藻前」前奏曲(合唱付、1937年)
- 交響曲第1番(1937年作曲)
- ピアノと管弦楽のための交響曲第2番「日本俚謡の主題による交響的ピアノ協奏曲」(JOAKの委嘱により、1938年「国民詩曲」のひとつとして作曲)
- 出征の友に捧ぐる交響曲(1939年初演。楽譜不明。交響曲第4番に転用されたとの説がある)
- 磐城盆踊の主題による盆踊幻想曲(1940年)
- 会津盆踊の主題による盆踊幻想曲(1940年)
- 交響詩「大大阪」(合唱付、1940年)
- 学生行進曲(1941年)
- 交響曲第3番「日本古謡による交響曲」(1941年・作曲)
- 交響曲第4番「12月8日」:1942年、大東亜戦争開戦1周年記念として作曲。2003年2月2日、戦後としては初めて本名徹次指揮・オーケストラ・ニッポニカにより復活演奏され、CD化された。[1]
- チェロ協奏曲(1943年)
- 神苑(1943年)
- 雪の変奏曲(1943年)
- 大阪夏祭りの主題によるピアノと管弦楽のための幻想曲(1945年)
- 序曲「戦い」(1945年)
- 序曲「労働」(1946年)
- ヴァイオリン協奏曲(1946年)
- 心の子守唄(1946年、ヴァイオリンと1管編成)
- 村祭変奏曲(1946年)
- 交響曲第5番「広島」(1951年・作曲)
- 交響曲第6番「亡きわが子に贈る交響詩」(娘と息子に先立たれた悲傷を声楽付で表現した曲。1974年作曲)
管弦楽編曲
編集- 千鳥の曲(1931年)
- 茄子とかぼちゃ(1931年)
- 春雨(1931年)
- 春の曲(1933年)
- 老松(1935年)
- 御国の誉れ(1935年)
- 春の曲(1935年)
- 越後獅子(1936年)
- 雛鶴三番叟(1937年)
- 羽衣(1937年)
- 鶴の声(1938年)
- 新浦島(1938年)
- 八千代獅子(1944年)
- 荒城の月幻想曲(1946年)
- 日本組曲3楽章(1946年)
ピアノ曲
編集- ピアノ・ソナタ第1番(1916年)
- ピアノ・ソナタ第2番(1918年)
- 「雀々」の変奏曲(1922年)
- 想い出集「桃太郎楽帳」(1935年)
- 譚詩曲(1937年)
合唱曲
編集- 秋の夜(1926年)
- 燕(1926年)
- ねむれよ我児(1928年)
- 月夜(1928年)
- 月三題(1937年、尾上柴舟詞)
- 詩歌組曲「桜アルバム」(1938年、西條八十詞)
- 童謡組曲「太陽と土」(1938年、與田準一詞)
- 組曲「秋風」(1939年、大木惇夫詞)
- 交声曲「美々津の御船出」(1940年)
- 和歌五題(1941年、西行の和歌)
- 葺間の女人(1942年、堀口大學詞)
- 農国新春(1943年、川田順詞)
- カンタータ「平和の父、アンリ・デュナン」(1953年、江間章子詞)
独唱曲
編集- かやの実
- てふてふ
- こんこん小山
- わらひます
- お月夜
- 鳩
校歌
編集- 川越市立高階中学校校歌
- 埼玉県立大宮高等学校校歌
- 伊万里市立伊万里中学校校歌(混声三部合唱)
- 秋田県立秋田工業高等学校校歌
- 緑ヶ丘女子中学校・高等学校校歌
- 岡山市立旭東小学校校歌[作詞は石井楚江]継承中
- 岡山市立出石小学校校歌[作詞は影山潔] (平成14年3月閉校)
- 岡山師範学校附属小学校(旧制)校歌[作詞は久保田宵二]⇒新制岡山大学教育学部附属小学校でも歌詞を替えて継承。
- 大磯町立大磯小学校校歌
脚注
編集出典
編集- ^ “交響曲第4番 | 東京音楽大学付属図書館ニッポニカ・アーカイヴ”. 東京音楽大学付属図書館ニッポニカ・アーカイヴ | 日本のオーケストラ作品演奏のために (2015年12月24日). 2023年2月15日閲覧。