安法
平安時代中期の僧、歌人。源適の六男。家集『安法法師集』。勅撰集『拾遺和歌集』以下に12首入集
安法(あんぽう、生没年不詳)は、平安時代中期の僧・歌人。俗名は源趁(みなもとのしたごう)。嵯峨源氏で左大臣・源融の曾孫にあたる。内蔵頭・源適の六男。母は大中臣安則の娘。中古三十六歌仙の一人。
経歴
編集父の適(はじめ)の頃から家運が衰え、出家して曾祖父の融が造営した六条河原院に住んだ。962年(応和2年)「庚申河原院歌合」を催している。源順・清原元輔・平兼盛・恵慶など多くの歌人と交流した。980年代天王寺別当を務めたという。
『拾遺和歌集』(3首)以下の勅撰和歌集に12首が入集[1]。家集に『安法法師集』がある。娘(安法法師女)も勅撰歌人として『新古今和歌集』に2首が採録[1]。
- くれはつる 年をしみかね うちふさば 夢見むほどに 春はきぬべし(『安法法師集』)
脚注
編集外部リンク
編集- 河原院歌合(日文研データベース)