宇城広域連合
熊本県の広域連合
宇城広域連合(うきこういきれんごう、英:Uki wide area union confederation)は、熊本県の中央に位置する広域連合である。1998年2月1日に全国で8番目、熊本県内では最初の特別地方公共団体として発足した。
主に介護保険認定事業やふるさと市町村圏基金事業等を行っていたが、2007年4月より宇城広域消防衛生施設組合、宇土・富合清掃センター組合、宇城広域清掃施設組合、宇城広域火葬場組合及び下益城火葬場組合の5つの一部事務組合を統合し、常備消防、ごみ処理及び火葬の業務を行うこととなった。
構成自治体
編集変遷
編集- 1998年2月1日 - 宇土市・宇土郡三角町・宇土郡不知火町・下益城郡松橋町・下益城郡小川町・下益城郡豊野町・下益城郡富合町・下益城郡城南町・下益城郡中央町・下益城郡砥用町の1市9町で発足。
- 2004年11月1日 - 中央町と砥用町が合併して美里町となる。
- 2005年1月15日 - 三角町・不知火町・松橋町・小川町・豊野町が合併して宇城市となる。
- 2008年10月6日 - 富合町が熊本市と合併。新熊本市が加入。
- 2010年3月23日 - 城南町が熊本市と合併。
- 2014年3月31日 - 熊本市が脱退。
現在
編集- 宇土市
- 宇城市
- 下益城郡美里町
隣接している自治体
編集行政
編集- 広域連合長:守田 憲史(宇城市長)
- 副広域連合長:元松 茂樹(宇土市長)
- 副広域連合長:上田 泰弘(美里町長)
常備消防事務
編集宇城広域連合消防本部 | |
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情報 | |
設置日 |
2007年4月1日(現組織) 1974年4月(宇城広域消防衛生施設組合) |
管轄区域 | 宇土市、宇城市、下益城郡美里町 |
管轄面積 | 406.90平方キロメートル |
職員定数 | 155名 |
消防署数 | 2(北署は消防本部と兼用) |
分署数 | 5 |
所在地 | 〒869-0417 |
法人番号 | 2000020439959 |
リンク | 宇城広域連合消防本部 |
以下の情報は2020年4月1日現在[2]。
組織図
編集- 消防本部
- 総務課
- 予防課
- 警防課
- 通信指令課
- 第1指揮課
- 第2指揮課
- 消防署(両消防署とも共通)
- 消防1課
- 消防2課
- 分署
消防署
編集消防署 | 住所 | 分署 |
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北消防署 (消防本部と兼用) ※組合時代は「宇城消防署」 |
宇土市境目町427[注釈 1] | |
南消防署 ※組合時代は「中分署」 |
宇城市松橋町豊崎1547-1[6] |
消防自動車等の特徴・配備台数
編集少なくとも1985年以前から、指揮車を除いた全車両に3桁の無線番号[注釈 2]があり、希望番号制度を利用し救急車以外の緊急車両のナンバーを無線番号で取得していた2006年から2019年度にかけての導入車[注釈 3]を除き、車体に大書きされている。百の位[注釈 4]で各署所・部署、十の位もしくは一の位で車両種類を示す番号が定められている(後述)。
- 消防ポンプ車(一の位が2):8台(内非常用《一の位が9》1台)[注釈 5]
- 水槽付消防ポンプ車(一の位が4):1台[注釈 6]
- 化学車(一の位が3):1台[注釈 7]
- はしご車(一の位が7):1台[注釈 8]
- 救助工作車(一の位が8):2台[注釈 9]
- 潜水車(一の位が9):1台[注釈 10]
- 資機材搬送車(十の位が1):2台[注釈 11]
- 水陸両用車(全地形対応車Ⅱ型、十の位が2):1台(総務省消防庁無償貸与[注釈 12])
- 水陸両用車用搬送車(十の位が1):1台(総務省消防庁無償貸与[注釈 12])
- 指揮車:1台
- 指令車(一の位が1):3台
- 連絡車(一の位が1):5台[注釈 13]
- 査察車(百の位が7):2台
- 高規格救急車(一の位が5・6):10台(内非常用1台)[注釈 14]
- その他(百の位が7):2台
脚注
編集注釈
編集- ^ 組合時代の1976年より、宇土市新松原町159-1[3]に庁舎があった。2016年の大地震で一時的に車庫が使用不能になる等の被害を受け、応急修理の上供用していたが、2022年8月2日に現住所の新庁舎に移転[1]した。
- ^ 例えば、南消防署第二救急隊の車両の場合は「うきしょう306」。
- ^ 希望ナンバー取得は基本的に団体予算には依らず、入札制度で応札した導入業者のサービスによるものである。2004年度更新配備のはしご車(107)および2005年度更新配備のポンプ車(旧西分署旧402)は「・119」の希望ナンバーだった為、従来車同様コールサインが大書きされており、後述する2006年11月更新配備のポンプ車・美里分署旧202の「・202」を皮切りに無線番号で希望ナンバーを取得するようになったため、従来車より大幅に無線番号の表記が小さくなった。希望番号取得が取りやめになった最大の原因は、2010年頃、財政難である熊本市の熊本市消防局で、同様に導入業者のサービスで「・119」を取得した消防車両(旧中央救助1)のことが地元紙の読者投稿欄および熊本市議会で槍玉に挙げられ痛烈な批判を浴びたこととされている。この為、少なくとも熊本市の財政問題が再び表面化した2021年以降、再び批判が再燃することを避けてか熊本県内では阿蘇広域消防本部および上球磨消防組合を除き、希望番号を取得した常備消防の新車は確認されていない[独自研究?]。
- ^ 本部および総務課管理(指揮車以外)・貸与車両は7。署所においては開所順に指定されており、北消防署(旧:宇城消防署)が1、美里分署(旧:東分署)が2、南消防署(旧:中分署)が3、三角分署(旧:西分署)が4、豊野分署が6、網田分署が8、小川分署が9である。尚、2014年3月まで存在した城南分署は5であった。
- ^ CD-Ⅰ型。北消防署(102)、南消防署(302)、小川分署(902)配置の車両を除き、ハイルーフキャブかつ救助対応型、泡消火装置(CAFSもしくはポンププロポーショナー)装備となっている。ちなみにハイルーフ第1号車は、2006年11月に旧東分署(現:美里分署)に更新配備された、熊本県下初のモリタ・CD-Ⅰ αでもある旧202号車であったが、2024年8月末に同メーカーの後継モデル(モリタ・レッドアーマーα)が更新配備され、北消防署本署の非常用(109)に転用された。
- ^ 北消防署配置(104)。放水銃装備。
- ^ 南消防署配置(303)。
- ^ 北消防署配置(107)。2005年2月更新導入、30m級先端屈折式の日野・MHII Max。
- ^ 北消防署(108)及び南消防署(308)配置。いずれもⅡ型で、南消防署には水難救助を考慮し帝国繊維・HXが導入されている(2020年3月更新配備)。
- ^ 南消防署配置(309)。2014年度導入の現在の車両は比較的小型の水難救助車で、救助工作車およびボートを積載するトラックとのチーム運用であるが、かつては潜水用具を積んだ通常のライトバン(無線番号なし、緊急車両)を運用していた。
- ^ 北消防署の車両(110)はダブルキャブの小型トラックで小型船外機およびボート装備。南消防署配置の車両(310)はクレーン付で、大抵の消防車両が新車導入であるところ、中古のクレーン付中型トラックを朱色に塗装しサイレンを取り付けた中古車であることが特徴である。
- ^ a b 2020年3月配備[10]。全地形対応車Ⅰ型が720・搬送車が710。当初は南消防署配備だったが、2022年に北消防署が移転した際、北消防署に配置転換となる。
- ^ 2023年3月現在の車両は全て、無線番号こそあるが緊急車両ではなく一般車両扱いである。
- ^ 2023年3月現在、非常用も含めた全車がトヨタ・TRH226Sハイメディック。
出典
編集- ^ a b “令和4年8月2日(火)から新庁舎で業務を開始”. 宇城広域連合消防本部 (2022年7月26日). 2022年8月4日閲覧。
- ^ “令和元年版 消防年報”. 宇城広域連合消防本部 (2020年8月7日). 2020年10月10日閲覧。
- ^ “宇城広域連合北消防署”. 宇城広域連合消防本部. 2018年8月7日閲覧。
- ^ “北消防署 美里分署”. 宇城広域連合消防本部. 2018年8月7日閲覧。
- ^ “北消防署 網田分署”. 宇城広域連合消防本部. 2018年8月7日閲覧。
- ^ “宇城広域連合南消防署”. 宇城広域連合消防本部. 2018年8月6日閲覧。
- ^ “南消防署 三角分署”. 宇城広域連合消防本部. 2018年8月7日閲覧。
- ^ “南消防署 豊野分署”. 宇城広域連合消防本部. 2018年8月7日閲覧。
- ^ “南消防署 小川分署”. 宇城広域連合消防本部. 2018年8月7日閲覧。
- ^ “広報 2020年7月号(PDF)”. 宇城広域連合消防本部 (2020年7月9日). 2020年10月10日閲覧。