太田胃散

日本の東京都文京区にある医薬品メーカー

株式会社太田胃散(おおたいさん、英語: Ohta's Isan Co., Ltd.)は、東京都文京区にある医薬品メーカー。「太田胃散」は、同社が製造・販売する胃腸薬である。

株式会社太田胃散
Ohta's Isan Co., Ltd.
本社ビル
本社ビル
種類 株式会社
市場情報 非上場
略称 太田胃散
本店所在地 日本の旗 日本
112-0011
東京都文京区千石2丁目3番2号
設立 1944年3月
業種 医薬品
法人番号 9010001001450
事業内容 医薬品・
医薬部外品・
健康食品製造販売
代表者 太田淳之(代表取締役社長
資本金 9600万円
外部リンク https://ohta-isan.co.jp/
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『賣藥製法全書』に掲載された「太田胃散」の広告(1917年[1]

キャッチコピーは「ありがとう いいくすりです」。

歴史

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  • 1879年明治12年)6月8日、当時の東京市日本橋区で太田信義(初代)が「雪湖堂」として創業。
  • 1880年(明治13年)8月、製薬部門を強化し拡張。
  • 1881年(明治14年)、「雪湖堂の胃散」発売。
  • 1898年(明治31年)11月、胃腸薬「太田胃散」を発売開始。
  • 1903年(明治36年)6月、東京日日新聞(現在の毎日新聞の前身)で新聞広告を、また1918年大正7年)、鉄道沿線での看板広告掲示を開始し、戦後は1951年昭和26年)3月15日、ラジオ広告を開始した。
  • 1944年(昭和19年)3月、太平洋戦争の激化に伴う企業整備令により東京都内の同業者の多くと合併し「東興製薬」となる。企業としての設立年はこの年とされている。
  • 1963年(昭和41年)9月、社名を株式会社太田胃散に改称。
  • 1966年(昭和41年)9月、オータD錠、発売。
  • 1970年(昭和45年)11月、太田胃散・分包、発売。
  • 1982年(昭和57年)9月、太田漢方胃腸薬、発売。
  • 1989年(昭和64年・平成元年)、太田ドリンク胃腸薬、発売。
  • 1996年(平成8年)9月、太田胃散チュアブル、発売。
  • 2002年(平成14年)9月、太田胃散A〈錠剤〉、発売。
  • 2003年(平成15年)、健康食品分野に進出。12月、バイオゴッドゴールドおよび酒得倍増、発売。
  • 2006年(平成18年)11月、ウコンと葛の花パワー・バイオゴッドカプセル、発売。
  • 2007年(平成19年)3月、太田胃散整腸薬、発売。
  • 2008年(平成20年)9月、太田胃散チュアブルをリニューアルした太田胃散チュアブルNEO、太田胃散〈内服液〉を発売。同時に、コンビニ向け商品として太田胃散〈内服液〉Sを発売。
  • 2012年(平成24年)10月、肥満が原因の関節の痛みや腫れを改善する漢方薬防已黄耆湯)「ロコフィットGL」、発売。
  • 2014年(平成26年)12月、自社販売サイト「太田胃散健康食品館 本店」を開設。
  • 2015年(平成27年)
    • 4月、太田胃散公式PR大使「太田胃にゃん」が誕生。
    • 5月、太田胃散整腸薬デ・ルモア錠、発売。
    • 9月、太田胃散NEXT、発売。
  • 2019年令和元年)6月、太田胃散創業140周年。
  • 2024年(令和6年)4月、太田胃散ペイノン錠、発売。

製品群

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  • 太田胃散(後述参照)
  • ロコフィットGL【第2類医薬品】
  • バイオゴッドゴールド
  • バイオゴッドカプセル
  • 桑の葉ダイエット
  • 桑の葉茶
  • ロイヤルタヒチノニピュア

太田胃散(胃腸薬)

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概要

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太田胃散

創業当時から製造販売する芳香性健胃消化薬。現在では散剤だけでなく錠剤や内服液なども発売されておりシリーズ製品となっている。オランダ人の医師・アントニウス・ボードウィンが考えたイギリス処方の仕組みを応用し、肉食中心の欧米人の食文化に適応する胃腸薬として開発されたもので、日本でも高度経済成長時代に食の欧米化が進んだことから日本人の食生活にもマッチするようになった。

桂皮(シナモン)、茴香(フェンネル)、肉豆(ナツメグ)、丁子(クローブ)、陳皮ゲンチアナ苦木末といった生薬をそのまま粉末状にしたものであり、飲みすぎ、胸やけ、胃部不快感、胃弱、胃もたれ、食べすぎ、胃痛、消化不良、消化促進、食欲不振、胃酸過多、胃部・腹部膨満感、はきけ、嘔吐、胸つかえ、げっぷ、胃重を改善する効能・効果が謳われている。

コマーシャルでは「ありがとう、いい くすりです」のキャッチコピーが長年使用されている。

製品群

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医薬品
  • 太田胃散【第2類医薬品】
  • 太田胃散〈分包〉【第2類医薬品】
  • 太田胃散A〈錠剤〉【第2類医薬品】
  • 太田漢方胃腸薬II【第2類医薬品】
  • 太田漢方胃腸薬II〈錠剤〉【第2類医薬品】
  • 太田胃散ペイノン錠【第2類医薬品】
  • 太田胃散整腸薬【第3類医薬品】
  • 太田胃散整腸薬 デ・ルモア【第3類医薬品】
  • 太田胃散チュアブルNEO【第3類医薬品】
  • 太田胃散〈内服液〉【第2類医薬品】(製造販売元:日新薬品工業
医薬部外品
  • 太田胃散NEXT(健胃清涼剤)【指定医薬部外品】
  • 太田胃散NEXT錠(健胃清涼剤)【指定医薬部外品】
  • 太田胃散〈内服液〉S【指定医薬部外品】(製造販売元:日新薬品工業)
  • 太田胃散おなかサポート(整腸消化薬/販売名:せいのもと)【指定医薬部外品】(製造販売元:米田薬品工業
食品

その他

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  • 映画『釣りバカ日誌シリーズ』で佐々木課長(谷啓)、舟木課長(益岡徹)のストレスを表すアイテムとして登場。映画の商品提供を行っている。
  • ヴィジュアル系バンドのシドのギタリストであるShinjiは、太田胃散を愛用していて、自身のブログで太田胃散を宣伝し、株式会社太田胃散から感謝状をもらっている。

事業所

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茨城工場・筑波研究所

本社

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営業拠点

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工場

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研究所

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  • 筑波研究所(茨城県牛久市)

不祥事

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景品表示法違反(優良誤認)

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2017年11月7日、の花から抽出したイソフラボンを含む機能性表示食品を摂取さえすれば、あたかもやせるような広告をしていたとして、不当景品類及び不当表示防止法(景品表示法)違反(優良誤認)で消費者庁から再発防止の措置命令を受けた[3]

CM出演者

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現在

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過去

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太田胃散A〈錠剤〉が出た当時は太田胃散と一緒に宣伝していた。さとうと長嶋が一緒に出演していた。また、太田漢方胃腸薬の雑誌広告については鈴木義司がイラストを手掛けていた。

テレビCM曲

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マスコットキャラクター

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太田胃散を若い世代にも知って欲しいため、をモチーフとしたキャラクター太田胃にゃんを2015年に制定した[6]

プロフィール
  • 名前 - 太田胃にゃん(おおたいにゃん)
  • 性別 - 男の子(オス)
  • 誕生日 - 6月8日
  • 故郷 - 東京日本橋
  • 仕事 - 太田胃散公式PR大使
  • 特技 - 柔軟体操
  • 好きな食べ物 - さんま
  • 好きなスポーツ - 剣道
  • 好きな場所 - 縁側
  • 好きな言葉 - ニャン

提供番組

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現在

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テレビ
ラジオ

過去

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テレビ
ラジオ

など。

脚注

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注釈

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  1. ^ 2023年3月3日から9月29日の間はパーソナリティの河北麻友子が産休期間に入ったのに伴い、本田望結(女優)が代演したため『本田望結のミユコレ!』にタイトルを変更して放送。
  2. ^ 2019年3月までは水曜日6時から木曜日5時までの時報スポンサーだった。

出典

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  1. ^ 塩見伊八郞編纂『賣藥製法全書』艸樂新聞社、1917年、巻末25頁。
  2. ^ 株式会社太田胃散 会社概要
  3. ^ 「飲めばやせる」は駄目=機能性表示食品で初命令-消費者庁:時事ドットコム”. 毎日新聞 (2017年11月7日). 2018年2月11日閲覧。
  4. ^ 【太田漢方胃腸薬II】新CMキャラクターに本仮屋ユイカさん起用!爽やかなOL姿で『ストレスによる胃の不調』に悩む日本の女性を応援、PRTIMES(太田胃散)、2011年4月28日 15時26分。
  5. ^ 太田胃散 ロコフィットGL 考える人篇、曲名探偵団、2012年11月12日。
  6. ^ 太田胃にゃんオフィシャルサイト
  7. ^ ohtainyan (2019年6月19日). ““いにしえ乙女酒””. 太田胃にゃん【公式】. Twitter. 2019年9月11日閲覧。

外部リンク

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