フードファイター
フードファイター(Food Fighter)とは、早食い・大食いを競技として捉え[1][2]、大会に出場する人物を指す和製英語[3][4]。海外では「Competitive eater」と呼ばれ、スポーツ選手として扱う傾向がある[5][6]。
概要
編集テレビ番組としてテレビ東京で放送されたバラエティ番組の大食い企画「全国大食い選手権」では、『日曜ビッグスペシャル(1989年 - 1991年)』時代、『TVチャンピオン(1992年 - 2002年)』時代の後半まで、一般視聴者が参加して大食いを競い合う番組だった。(→『元祖!大食い王決定戦』を参照)
2001年の『フードバトルクラブ』(TBS)が放送されると、選手個人の人気が出始め一大ブーム(流行)となり、タレント化した選手が「フードファイター」を名乗るようになる。2001年には、小林尊、ジャイアント白田らが、早食い・大食い競技をスポーツとして確立するために「Food Fighter Association(FFA)」という任意団体を設立するが、その矢先、2002年に愛知県の中学生の死亡事故が起き、大食い番組自体がかなりのバッシングを受ける事態となり、テレビ局が早食い・大食い番組を自粛して大食いブームは一時沈静化し、かなり壊滅的な状況となった。
一時は壊滅的な状況に追い込まれた大食い業界であったが、2005年4月11日、安全対策を施したうえでテレビ東京『元祖!大食い王決定戦』が放送され、これに追随する形で再び各局が大食い番組を制作するようになった。なお、テレビ東京では一貫して出場選手をフードファイターとは呼称しない。その後も、時期によって波はあるものの需要はなくなっておらず、新型コロナウイルスの流行により、一時的に再び大食い番組の開催を自粛していたが、2023年現在ではほぼ以前のような大食い番組の制作がなされている。
フードファイターを含む大食い客に対して、バイキング形式をとる飲食店を中心にしばしば出入り禁止の処分が下される[7][8][9]。しかし、中にはあえてフードファイター向けのチャレンジメニューを用意して、呼び込もうという動きも見られる[10][11]。
フードファイター一覧
編集海外
編集日本
編集出版物
編集出演作品
編集- 大食い入門(単行本、全国大食い探究会著・ソニーマガジンズ、1994年10月発売)
- TVチャンピオン 大食い選手権(単行本、テレビ東京番組制作スタッフ著・双葉社、2002年3月発売)
- 闘う胃袋 食らえ!大食いアスリート列伝(単行本、ジェイソン・ファゴニー著・酒井泰介訳・ランダムハウス講談社、2006年10月発売)
- 元祖!大食い王決定戦
- 元祖!大食い王決定戦 其の一 〜新時代の幕開け〜(DVD、東宝、2010年3月19日発売)
- 元祖!大食い王決定戦 其の二 〜新爆食女王誕生〜(DVD、東宝、2010年3月19日発売)
- ギネス世界記録(書籍、KADOKAWA、毎年9月10日発売) - 小林尊の記事を2011年以降、掲載(2011-P.19、P.154、2012-P.160、2013-P.11、2014-P.62、2015-P.J-05、2016-P.86)
- ナンシー関による評論 - 早食い・大食い番組やフードファイターのファンであり、テレビ消灯時間の連載(週刊文春2001年10月11日号P.168等)やコメントを求められて(週刊朝日2001年12月21日号P.149等)、何度も評論している。
- 腹ペコ!なでしこグルメ旅 - ブラックマヨネーズが、大食い美女たちとともに美食めぐりをするバラエティ番組
- デカ盛りハンター - フードファイターがチャレンジメニューに挑戦する企画メインのバラエティ番組
創作物
編集- フードファイト - 大食い競技をテーマとしたテレビドラマ
- 喰いしん坊! - 大食い対決をテーマとした漫画、土山しげる作
- 大食い甲子園 - 大食い対決をテーマとした漫画、土山しげる作
- フードファイタータベル - 大食い対決をテーマとした漫画、うすた京介作
- てんむす - 食いしん坊の女の子を主人公にした、大食い競技を描いた漫画、稲山覚也作
- 喰 -kuu- - 大食い対決をテーマとしたライトノベル
- 失恋フードファイター - お笑いコンビよゐこの有野晋哉が受賞作品にコメントを寄せた川柳[12]
- 薬用リステリン 大胆に生きよう!「フードファイター」篇 - 新舛有紀が主演を務めたジョンソンアンドジョンソンのCM[13]
- 満面の笑みで入れたばかりのインプラントを自慢する元フードファイター - 編集者/ライターで2014年7月獲得LIG社内大食い王である[14] 朽木誠一郎をモデルとするフリー写真素材[15]
- 虫フードファイター佐々木孫悟空の世界最強虫喰王決定戦 - 虫専門フードファイターである佐々木健三郎によるギネス記録挑戦のDVD
脚注
編集- ^ imidas2015 集英社
- ^ 現代用語の基礎知識2016 P.1203 自由国民社
- ^ Legendary Competitive Eater Takeru Kobayashi Celebrates Easter by Devouring 25 Peeps in 30 Seconds
- ^ “J-WAVE : ANA WORLD AIR CURRENT”. J-WAVE. (2009年5月30日) 2016年5月10日閲覧。
- ^ “日本のフードファイターが海外のスポーツ界で恐れられている!?”. マイナビ. (2016年3月17日) 2017年1月26日閲覧。
- ^ “全文表示 メジャー・リーグまである 米国「大食い」大会の驚愕事情”. J-CASTニュース. (2010年7月7日) 2016年5月10日閲覧。
- ^ “【マニアック街道】大食い女王も辛いよ、最強伝説もつ「アンジェラ佐藤」がカミングアウトした悲惨な“日常””. 産経WEST. (2014年11月27日) 2016年4月24日閲覧。
- ^ “【大食い女王対談-アンジェラ佐藤 VS ロシアン佐藤”. 東京ナイロンガールズ 2016年4月24日閲覧。
- ^ “人気YouTuberを直撃! 美人すぎるフードファイター木下ゆうかさんの素顔に迫る - 美人のタネ:レッツビューティ~”. レッツエンジョイ東京. (2015年2月) 2016年4月24日閲覧。
- ^ “規格外のボリュームに震える!総重量2.5kgの「ジャンボ海鮮チャレンジ丼」が凄まじすぎた - みんなのごはん”. ぐるなび. (2016年2月10日) 2016年4月22日閲覧。
- ^ “春日亭大食い王チャレンジ”. 油そば 春日亭 2016年4月26日閲覧。
- ^ “(よゐこのきどり川柳)失恋フードファイター”. 朝日新聞デジタル. (2015年11月30日). オリジナルの2016年4月23日時点におけるアーカイブ。 2016年4月14日閲覧。
- ^ “薬用リステリン® CM紹介”. オリジナルの2016年4月22日時点におけるアーカイブ。 2016年4月15日閲覧。
- ^ “大食い王の座を賭けて、ケンタッキーフライドチキン食べ放題に行ってきた”. 株式会社LIG. (2015年5月4日) 2016年5月18日閲覧。
- ^ “満面の笑みで入れたばかりのインプラントを自慢する元フードファイター”. ぱくたそ. (2015年8月28日) 2016年4月15日閲覧。