大道温貴
大道 温貴(おおみち はるき、1999年1月20日[2] - )は、埼玉県川口市出身のプロ野球選手(投手)。右投右打。広島東洋カープ所属。
広島東洋カープ #12 | |
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2021年6月11日 京セラドーム大阪 | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 埼玉県川口市 |
生年月日 | 1999年1月20日(25歳) |
身長 体重 |
180 cm 88 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2020年 ドラフト3位 |
初出場 | 2021年3月31日 |
年俸 | 2400万円(2025年)[1] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
この表について
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経歴
編集プロ入り前
編集小学校2年生の時に父の仕事の関係で暮らしていたシンガポールで野球を始め、6年生の時に帰国[3][4]。川口市立八幡木中学校では軟式野球部に所属し捕手から投手に転向した[3][5]。
春日部共栄高等学校では、2年春よりベンチ入りし秋からエース。3年夏は県ベスト4に終わり、甲子園出場経験はなかった[5]。
進学した八戸学院大学では、1年春よりベンチ入りを果たし、4年秋季リーグの対富士大学戦では18奪三振を記録し、最終的には奪三振率13.0を記録した[6][7]。北東北大学野球連盟での通算成績は22勝7敗、防御率1.75[4]。
2020年10月26日に行われたプロ野球ドラフト会議において、広島東洋カープから3巡目で指名を受け[8][9]、12月3日に契約金5000万円、年俸1000万円(金額は推定)で仮契約した[10][11]。背番号は12[10]。
広島時代
編集2021年のオープン戦で好投を見せ、同期ドラフト1位の栗林良吏、2位の森浦大輔とともに開幕一軍入りを果たす[12]。4月1日の対阪神タイガース戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)で一軍初登板にして初ホールドを挙げ[13]、以降も勝ちパターンの継投の一角を担う[14]。開幕から5試合連続無失点となった4月10日の対読売ジャイアンツ戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)後には、初めてヒーローインタビューを受けた[15]。6月11日のオリックス・バファローズ戦(京セラドーム大阪)でプロ初先発すると、5回をノーヒットに抑えたもののチームは山本由伸に7回をパーフェクトに抑え込まれ敗れた[16]。その後、8月21日のヤクルト戦での登板を最後にシーズンを終えた。7度の先発を含む24試合に登板し4勝4敗、防御率4.75を記録した[17]。オフに、500万円増となる推定年俸1500万円で契約を更改した[17]。
2022年は8月14日の読売ジャイアンツ戦に同年初登板で先発するも、4回を2失点[18]。次の8月21日の横浜DeNAベイスターズ戦では3イニング連続で本塁打を打たれるなど4回3失点で敗戦投手となった[19]。最終的に3試合の先発登板に終わった。11月16日、200万円減となる推定年俸1300万円で契約を更改した[20]。
2023年は開幕は二軍スタートだったが[21]、中継ぎとして48試合に登板し、防御率2.72、3勝1敗10ホールドの成績を残し[21][22]、1700万円増の推定年俸3000万円で契約を更改した[23]。
2024年は開幕一軍スタート。開幕2戦目、3月30日の対横浜DeNAベイスターズ戦に4番手で登板するも、度会隆輝に2点本塁打を打たれるなど、2回を投げて2失点[24][25]。4月6日に登録を抹消された[24]。その後は二軍調整が続き、二軍で15試合連続無失点を記録すると、9月7日に一軍再昇格[26]。9月14日に再び登録を抹消された[27]。
選手としての特徴・人物
編集ストレートの最速は151km/h、スライダーを最大の武器としている[6]。その他変化球はチェンジアップ、カットボール、カーブを投じる[7]。
甘いマスクの持ち主で、大学時代は「快速王子」と呼ばれた[28][29]。
詳細情報
編集年度別投手成績
編集年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2021 | 広島 | 24 | 7 | 0 | 0 | 0 | 4 | 4 | 0 | 3 | .500 | 230 | 53.0 | 50 | 4 | 25 | 0 | 2 | 35 | 1 | 0 | 30 | 28 | 4.75 | 1.42 |
2022 | 3 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | .000 | 53 | 12.0 | 16 | 5 | 3 | 0 | 1 | 8 | 1 | 0 | 9 | 9 | 6.75 | 1.58 | |
2023 | 48 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 1 | 0 | 10 | .750 | 213 | 49.2 | 44 | 2 | 23 | 3 | 3 | 49 | 0 | 0 | 15 | 15 | 2.72 | 1.35 | |
2024 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 22 | 4.1 | 9 | 3 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 5 | 5 | 10.38 | 2.08 | |
通算:4年 | 79 | 10 | 0 | 0 | 0 | 7 | 6 | 0 | 13 | .538 | 518 | 119.0 | 119 | 14 | 51 | 3 | 6 | 94 | 2 | 0 | 59 | 57 | 4.31 | 1.43 |
- 2024年度シーズン終了時
年度別守備成績
編集年 度 |
球 団 |
投手 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2021 | 広島 | 24 | 1 | 7 | 0 | 0 | 1.000 |
2022 | 3 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | |
2023 | 48 | 0 | 7 | 0 | 1 | 1.000 | |
2024 | 4 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | |
通算 | 79 | 4 | 14 | 0 | 1 | 1.000 |
- 2024年度シーズン終了時
記録
編集- 初記録
- 投手記録
- 初登板・初ホールド:2021年3月31日、対阪神タイガース2回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)、8回表に3番手で救援登板、1回無失点
- 初奪三振:同上、8回表に近本光司から見逃し三振
- 初勝利:2021年4月16日、対中日ドラゴンズ4回戦(バンテリンドーム ナゴヤ)、6回裏に5番手で救援登板、2回無失点
- 初先発登板:2021年6月11日、対オリックス・バファローズ1回戦(京セラドーム大阪)、5回被安打0無失点
- 初先発勝利:2021年6月26日、対中日ドラゴンズ10回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)、5回2/3を5失点
- 打撃記録
- 初打席:2021年6月20日、対横浜DeNAベイスターズ11回戦(東京ドーム)、2回表に坂本裕哉から空振り三振
- 初安打・初打点:2021年6月26日、対中日ドラゴンズ10回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)、2回裏に小笠原慎之介から右中間適時二塁打[31]
背番号
編集- 12(2021年 - )
脚注
編集- ^ 「広島 - 契約更改 - プロ野球」『日刊スポーツ』。2024年10月30日閲覧。
- ^ 「【硬式野球部】11月12日(木)大道温貴選手が仮契約を行いました」『八戸学院大学』。2021年2月15日閲覧。
- ^ a b 「広島ドラ3・大道に異例の経歴 シンガポールで野球始める スライダーは“マーライオン級”の落差」『スポーツニッポン』2020年11月13日。2021年2月23日閲覧。
- ^ a b 「シンガポールで野球を始めたドラフト上位候補 みちのくの150キロ右腕が待つ運命の日」『Full-Count』2020年10月25日。2021年2月23日閲覧。
- ^ a b 「八戸学院大・大道 8球団スカウトの前で3回零封4K!150キロ「1試合で2度出たのは初」」『スポーツニッポン』2020年6月15日。2021年2月21日閲覧。
- ^ a b 「【10・26ドラフト注目】八戸学院大・大道 宝刀スライダーで今秋奪三振率、驚異の15・00」『スポーツニッポン』2020年10月25日。2021年2月21日閲覧。
- ^ a b 「広島3位の八戸学院大・大道「勝ち越せる投手になりたい」 今秋リーグタイ記録の18奪三振を記録」『スポーツニッポン』2020年10月26日。2021年2月21日閲覧。
- ^ 「八戸学院大・大道温貴投手が広島3位指名 青森」『朝日新聞』2020年10月27日。2021年2月15日閲覧。
- ^ 「広島3位・大道温貴は驚異の奪三振率。 対戦相手「低めの直球が消える感じ」」『web Sportiva』2020年11月15日。2021年6月12日閲覧。
- ^ a b 「「開幕1軍目指す」大道(八学大)、広島と仮契約」『デーリー東北』2020年11月12日。2021年2月15日閲覧。
- ^ 「広島ドラ3・大道に異例の経歴 シンガポールで野球始める スライダーは“マーライオン級”の落差」『スポーツニッポン』2020年11月13日。2021年6月12日閲覧。
- ^ 「「開幕一軍」の登録公示 広島は期待のルーキー4名が一軍抜擢」『BASEBALL KING』2021年3月25日。2021年4月17日閲覧。
- ^ 「広島のドラ3・大道が無失点デビュー「同期が頑張っているので気が抜けない」」『東スポWeb』2021年4月1日。2021年4月17日閲覧。
- ^ 「広島D3・大道がプロ初勝利「とにかく自分の球をと思って投げた」」『SASNPO.COM』2021年4月16日。2021年4月17日閲覧。
- ^ 「広島ドラ3・大道が5戦連続無失点 初お立ち台は「何しゃべっているのか分からない感じに…」」『東スポWeb』2021年4月10日。2021年4月17日閲覧。
- ^ 「広島・ドラ3大道、プロ初先発で5回“ノーノー” オリックス・山本と互角の投げ合い」『デイリースポーツ online』2021年6月12日。2021年6月22日閲覧。
- ^ a b 「広島・大道は1500万円で更改「常にキャリアハイを目指していかないと」」『サンケイスポーツ』2021年11月18日。2022年1月3日閲覧。
- ^ 「【広島】今季初先発で4回2失点の大道温貴、被弾を反省も…3者連続を含む5Kに手応え」『スポーツ報知』2022年8月14日。2023年1月8日閲覧。
- ^ 「【広島】投打奮わず4連敗…大道温貴3イニング連続被弾 打線も援護できず今季11度目完封負け」『日刊スポーツ』2022年8月21日。2023年1月8日閲覧。
- ^ 「大道は200万円減の1300万円でサイン」『中国新聞デジタル』2022年11月16日。2024年1月8日閲覧。
- ^ a b 「広島・大道温貴 つかんだ今のポジションから、もっと/飛躍のシーズン」『週刊ベースボールONLINE』2023年10月12日。2024年1月8日閲覧。
- ^ a b 「広島・大道温貴が入籍を発表「これからも2人で力を合わせて支えあいながら頑張って行く」」『デイリースポーツ』2023年12月19日。2024年1月8日閲覧。
- ^ 「【広島】大道温貴1700万増の3000万円「1軍に残れるなら、どこでも」来季も役割いとわず」『日刊スポーツ』2023年12月1日。2024年1月8日閲覧。
- ^ a b 「広島カープ 今季 初勝利つかむ アドゥワ誠の熱投 開幕3連戦振り返り “初の開幕投手” 九里亜蓮 いきなり猛打賞の小園海斗」『TBS NEWS DIG』2024年4月1日。2024年6月16日閲覧。
- ^ 「【広島】大道温貴を抹消 新助っ人ハッチは今季初先発へ」『日テレNEWS』2024年4月6日。2024年6月16日閲覧。
- ^ 「広島・大道が4月以来の1軍昇格 代わって新人の佐藤が登録抹消」『デイリースポーツ』2024年9月7日。2024年10月10日閲覧。
- ^ 「広島森翔平、オリックス山岡泰輔ら登録 オリックス宇田川優希、広島大道温貴ら抹消/14日公示」『日刊スポーツ』2024年9月14日。2024年10月10日閲覧。
- ^ a b 「「快速王子」広島3位大道「全うしたい」投手陣救う」『日刊スポーツ』2020年11月6日。2021年10月16日閲覧。
- ^ 「【文春野球学校】偏愛選手名鑑2021 広島東洋カープ」『文春野球学校』2021年3月20日。2021年10月16日閲覧。
- ^ 「大道が結婚報告「彼女には多くのことを支えてもらい本当に感謝」」『中国新聞デジタル』2023年12月19日。2024年1月8日閲覧。
- ^ 「大道がプロ初安打初打点、逆転に成功」『中国新聞デジタル』2021年6月25日。2021年6月25日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 個人年度別成績 大道温貴 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)、The Baseball Cube
- 12 大道 温貴 - 広島東洋カープ公式サイト
- 選手情報 - 週刊ベースボールONLINE
- 大道温貴 (@harukiomichi_____official) - Instagram