森浦大輔
森浦 大輔(もりうら だいすけ、1998年6月15日[2] - )は、和歌山県新宮市出身[3][4]のプロ野球選手(投手)。左投左打。広島東洋カープ所属。
広島東洋カープ #13 | |
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2021年6月11日 京セラドーム大阪 | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 和歌山県新宮市 |
生年月日 | 1998年6月15日(26歳) |
身長 体重 |
175 cm 71 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 左投左打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2020年 ドラフト2位 |
初出場 | 2021年3月27日 |
年俸 | 3500万円(2024年)[1] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
この表について
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経歴
編集プロ入り前
編集新宮市立丹鶴小学校1年次に新宮パワーウエーブに入団して野球を始め、新宮市立緑丘中学校では軟式野球部に所属した[5]。
天理高校に進学し、2年時に第87回選抜高等学校野球大会、第97回全国高等学校野球選手権大会に出場する[5]。高校卒業後は天理大学に進学する[5]。1年春には3勝負け無しで防御率0.92の好成績を記録し、全日本大学野球選手権では2回戦の対大阪商業大学戦に登板し16奪三振と好投した[6]。大学時代の通算成績は21勝10敗[5]、MVPと敢闘賞を各2回、最優秀投手、特別賞、ベストナイン各1回。大学の1年先輩に、後にプロでもチームメイトとなる石原貴規がいた[7]。
2020年のドラフト会議で広島東洋カープからドラフト2位指名を受けた[8]。12月3日に契約金6000万円、年俸1100万円(金額は推定)という条件で入団した[4]。背番号は13[9]。担当スカウトは鞘師智也[10]。
広島時代
編集2021年は、3月27日の中日ドラゴンズ戦でプロ初登板を果たし、二死を取った後に3四死球で満塁としたものの、大島洋平をセカンドゴロに打ち取り無失点で登板を終え、プロ初ホールドを記録した[11]。5月28日の千葉ロッテマリーンズ戦では5回二死二塁から登板し、1回1/3を無失点に抑えてプロ初勝利を記録した[12]。最終的には54試合に登板し、3勝3敗17ホールド(17ホールドは球団新人最多記録[13])、防御率3.17を記録した。オフに、1100万円増となる推定年俸2200万円で契約を更改した[13]。
2022年は、開幕は二軍スタートになるも、4月22日に一軍へ昇格。4月28日の東京ヤクルトスワローズ戦から6月10日の埼玉西武ライオンズ戦まで14試合連続無失点を記録した。6月は11試合に登板し9ホールド、防御率1.74を記録。さらに、9月13日の阪神タイガース戦から最終戦となった10月2日の中日ドラゴンズ戦までリーグタイとなる10試合連続登板を記録した[14]。最終的には2年連続でチーム最多登板となる51試合に登板し、3勝6敗24ホールド、防御率3.30を記録した[15]。2年連続で50試合登板を果たし、チーム最多最多ホールドとなった[15]。12月1日、1800万円増となる推定年俸4000万円で契約を更改した[15]。
2023年は開幕二軍スタート[16]。5月20日に一軍昇格し[17]、13試合に登板するも、未ホールドのまま9月4日に登録抹消[18]。その後一軍昇格はなかった。11月15日、500万円減となる推定年俸3500万円で契約を更改した[19]。
2024年1月28日に一般女性と結婚したことを2月1日に球団を通して発表した[20]。6月1日、交流戦・対福岡ソフトバンクホークス2回戦(みずほPayPayドーム)7回裏に2番手として登板した際、9番柳町達、1番佐藤直樹、2番今宮健太を三者連続三球三振に打ち取り、前年6月6日同球場においてリバン・モイネロ(ソフトバンク)が達成して以来NPB史上19人目(21度目)の記録を達成した[21]。6月14日の対東北楽天ゴールデンイーグルス戦(楽天モバイルパーク宮城)延長10回表に5番手登板、満塁のピンチを無失点で切り抜け2年ぶりに勝利投手となった[22]。
選手としての特徴
編集ストレートの最速はアマチュア時代は148km/h[23]。変化球はスライダー、カーブ、チェンジアップを投じる[23]。中でもチェンジアップは“魔球”とも称されるほどの大きな武器となっている[24][25]。
詳細情報
編集年度別投手成績
編集年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
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2021 | 広島 | 54 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 3 | 0 | 17 | .500 | 206 | 48.1 | 39 | 3 | 21 | 1 | 4 | 41 | 3 | 0 | 18 | 17 | 3.17 | 1.24 |
2022 | 51 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 6 | 0 | 24 | .333 | 201 | 46.1 | 47 | 4 | 16 | 3 | 3 | 48 | 1 | 1 | 17 | 17 | 3.30 | 1.36 | |
2023 | 13 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 57 | 11.2 | 11 | 1 | 12 | 0 | 0 | 8 | 2 | 0 | 8 | 8 | 6.17 | 1.97 | |
2024 | 53 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 17 | 1.000 | 203 | 46.2 | 40 | 1 | 27 | 6 | 1 | 43 | 0 | 0 | 13 | 13 | 2.51 | 1.59 | |
通算:4年 | 171 | 0 | 0 | 0 | 0 | 8 | 9 | 0 | 58 | .471 | 667 | 153.0 | 137 | 9 | 76 | 8 | 7 | 140 | 6 | 1 | 56 | 55 | 3.24 | 1.84 |
- 2024年度シーズン終了時
- 各年度の太字はリーグ最多
年度別守備成績
編集年 度 |
球 団 |
投手 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2021 | 広島 | 54 | 1 | 11 | 0 | 0 | 1.000 |
2022 | 51 | 0 | 5 | 0 | 0 | 1.000 | |
2023 | 13 | 0 | 9 | 0 | 0 | 1.000 | |
2024 | 53 | 3 | 6 | 0 | 0 | 1.000 | |
通算 | 171 | 4 | 31 | 0 | 0 | 1.000 |
- 2024年度シーズン終了時
記録
編集- 初記録
- 初登板・初ホールド:2021年3月27日、対中日ドラゴンズ2回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)、7回表に2番手で救援登板、1回無失点
- 初奪三振:2021年3月28日、対中日ドラゴンズ3回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)、7回表に根尾昂から空振り三振
- 初勝利:2021年5月28日、対千葉ロッテマリーンズ1回戦(ZOZOマリンスタジアム)、5回裏に2番手で救援登板、1回1/3を無失点
- その他の記録
- 三者連続三球三振:2024年6月1日、対福岡ソフトバンクホークス2回戦(みずほPayPayドーム福岡)、7回裏に柳町達、佐藤直樹、今宮健太から ※史上19人目[21]
背番号
編集- 13(2021年 - )
脚注
編集- ^ 「広島 - 契約更改 - プロ野球」『日刊スポーツ』。2023年11月15日閲覧。
- ^ 「森浦大輔」『週刊ベースボールONLINE』。2021年2月15日閲覧。
- ^ 「目標は1軍の舞台 広島入団の森浦投手が抱負」『紀伊民報』2021年1月5日。2021年2月15日閲覧。
- ^ a b 「広島2位森浦フル回転宣言、59年ぶり記録更新意欲」『日刊スポーツ』2020年11月17日。2021年2月15日閲覧。
- ^ a b c d 「【広島新入団会見】ドラ2・森浦 高校時代に痛打浴びた岡本に雪辱宣言「プロでリベンジしたい」」『スポーツニッポン』2020年12月15日。2021年2月15日閲覧。
- ^ 「天理大のスーパー1年生・森浦 18歳左腕が圧巻16K」『スポーツニッポン』2017年6月8日。2021年2月21日閲覧。
- ^ 「広島2位森浦、石原貴規と黄金バッテリー再結成だ」『日刊スポーツ』2020年10月26日。2024年6月28日閲覧。
- ^ 「【広島】ドラフト2位の森浦大輔に指名あいさつ 天理高時代に対戦した巨人・岡本への雪辱誓う」『スポーツ報知』2020年11月4日。2022年1月3日閲覧。
- ^ 「広島 ドラフト新人の背番号発表 ドラ1・栗林は「20」、ドラ2・森浦は「13」」『スポーツニッポン』2020年11月30日。2022年1月3日閲覧。
- ^ 「【森浦大輔獲得の側にあった真実】驚異の16奪三振。担当スカウトの記憶に刻まれた衝撃の投球<2021編集部セレクション>」『アスリートマガジンWEB』2022年1月2日。2024年6月12日閲覧。
- ^ 「広島ドラ2森浦 顔面蒼白でも満塁危機乗り越え、プロ初登板初ホールド 「緊張して覚えていない」」『スポーツニッポン』2021年3月28日。2021年3月28日閲覧。
- ^ 「広島2位森浦がプロ初勝利、同期栗林&大道に「負けないよう」」『日刊スポーツ』日刊スポーツ新聞社、2021年5月28日。2021年6月12日閲覧。
- ^ a b 「広島森浦大輔が倍増2200万円でサイン 来季は「体強く50試合目標に」」『日刊スポーツ』2021年11月26日。2022年1月3日閲覧。
- ^ 「【広島】森浦大輔リーグタイ記録の10試合連続登板 1/3回2失点で降板 最多は14試合連続。」『日刊スポーツ』日刊スポーツ新聞社、2022年10月2日。2023年1月4日閲覧。
- ^ a b c 「【広島】森浦大輔1800万円増4000万円「来年も50試合、行ければ60試合投げたい」」『日刊スポーツ』2022年12月1日。2024年1月8日閲覧。
- ^ 「【広島】ドラ5河野佳と現役ドラフトで移籍の戸根千明が開幕1軍 森浦大輔は開幕2軍スタート」『日刊スポーツ』2023年3月28日。2024年1月8日閲覧。
- ^ 「オリックス山本由伸「特例2023」により抹消 巨人鈴木康平ら登録/20日公示 - プロ野球公示」『日刊スポーツ』2023年5月20日。2024年1月8日閲覧。
- ^ 「【広島】森浦大輔が登録抹消 昨季24ホールドも今季は未ホールド」『日テレNEWS』2023年9月4日。2024年1月8日閲覧。
- ^ 「広島・末包は2500万円で更改」『サンケイスポーツ』2023年11月15日。2024年1月8日閲覧。
- ^ 「広島 森浦がキャンプイン初日に異例の入籍発表「守る家族ができ、より一層頑張ります」お相手は27歳の一般女性」『デイリースポーツ』2024年2月1日。2024年2月1日閲覧。
- ^ a b 「広島・森浦がレア記録!3者連続3球三振=イマキュレートイニングを達成!NPB史上19人目!「ストライク先行で投げられたので良かった」」『デイリースポーツ』神戸新聞社、2024年6月1日。2024年6月1日閲覧。
- ^ 「広島 左腕・森浦が好救援で2年ぶりの白星 「何とかゼロに抑えられた」 15日の誕生日を前祝い」『Sponichi Annex』2024年6月14日。2024年8月6日閲覧。
- ^ a b 「天理大ドラフト候補・森浦 8回1失点12K快投「テンポ良く投げられた」、連覇の望みつなぐ」『スポーツニッポン』2020年10月18日。2021年2月21日閲覧。
- ^ 「【野球】広島・森浦のチェンジアップが“魔球”であるワケ NPB史上19人目3者連続3球三振達成」『デイリースポーツ』2024年6月12日。2024年6月12日閲覧。
- ^ 「防御率6.17→"魔球"で変貌…広島25歳が「宝石のよう」 遂げた異次元の覚醒「10.59」」『Full-Count』2024年6月3日。2024年6月12日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 個人年度別成績 森浦大輔 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)、The Baseball Cube
- 13 森浦 大輔 - 広島東洋カープ公式サイト
- 選手情報 - 週刊ベースボールONLINE