大庭さち子
大庭 さち子(おおば さちこ、1904年7月10日 - 1997年3月15日)は、日本の作家、翻訳家。
本名は、片桐 君子。
経歴
編集京都府生まれ。 京都府立第二高等女学校、同志社女子専門学校英文科卒[1]。 京都華頂高等女学校教師のかたわら小説を執筆。
1933年、岬 洋子の筆名による「光、闇を貫いて」でサンデー毎日大衆文藝選外佳作。 1939年、「妻と戦争」でサンデー毎日大衆文芸入選、同作で直木賞候補。 1941年、『妻と戦争』で新潮社文芸賞第二部受賞、「花開くグライダー」で直木賞候補。 1942年、「愛翼一心」で新潮社文芸賞第二部候補。
戦後は少女小説、海外名作の翻訳・再話などを行った。
著書
編集- 『妻と戦争』(岡倉書房) 1940
- 『愛と血の記録』(春陽堂) 1942
- 『激浪をつく』(泰光堂、新鋭皇民文芸叢書) 1942
- 『花開くグライダー』(新小説社、大衆文芸新書) 1942
- 『陸の灯台』(湯川弘文社) 1942
- 『妻の花々』(春陽堂) 1942
- 『新しき風』(春陽堂書店) 1943
- 『みたみわれら』(春陽堂書店) 1943
- 『道輝け里』(葛城書店) 1943
- 『新生の園』(春陽堂書店) 1943
- 『明日の花園』(宋栄堂) 1943.11
- 『生命の曲』(富国出版社) 1947
- 『夜の奇蹟』(明星社) 1948
- 『翼よ空遠く』(偕成社) 1949
- 『故郷の空晴れて』(江川みさお表紙画、偕成社) 1950
- 『[[[ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン|楽聖ベートーベン]]』(偕成社、偉人物語文庫) 1950
- 『落日の曲』(偕成社) 1951
- 『シューベルト 歌曲の王』(偕成社、偉人物語文庫) 1951
- 『久遠の鐘』(偕成社) 1952
- 『久遠の鐘』(江川みさお表紙画、偕成社) 1958
- 『シェークスピア 世界の大文豪』(偕成社、偉人物語文庫) 1953
- 『嵐に立つ虹』(偕成社) 1954
- 『みどりの朝風』(河出書房、ロビン・ブックス) 1955
- 『夜の暦』(虎書房) 1957
- 『李朝悲史』(集英社) 1975
翻訳・再話
編集- 『孤児デビット』(ディケンズ、偕成社、世界名作文庫) 1951
- 『暴風雨 テンペスト』(シェークスピア、偕成社、世界名作文庫) 1953
- 『クオレ物語』(アミーチス、偕成社) 1953 (世界名作文庫)
- 『女の兵舎』(テレスカ・トレース、鱒書房) 1953
- 『母の悲曲 ステラ・ダラス』(ブローチー、偕成社、世界名作文庫) 1954
- 『女の中隊』(ナンシー・モルガン、鱒書房) 1954
- 『椿姫』(小デューマ、偕成社、世界名作文庫) 1955
- 『悲しみの王妃』(ツワイク、偕成社、世界少女名作全集) 1959
- 『オーケストラの少女』(クラーリイ、偕成社、世界少女名作全集) 1960
- 『三人姉妹 / 桜の園』(チェーホフ、偕成社、少女世界文学全集) 1960
- 『大尉の娘 / スペードの女王』(プーシキン、偕成社、少女世界文学全集) 1962
- 『復活』(トルストイ、偕成社、少女世界文学全集) 1968
脚注
編集- ^ 大庭さち子『出身県別 現代人物事典 西日本版』p362 (サン・データ・システム) 1980年
参考
編集- 文藝年鑑
- 直木賞のすべて