大国町駅

大阪府大阪市浪速区にある大阪市高速電気軌道の駅

大国町駅(だいこくちょうえき)は、大阪府大阪市浪速区敷津東三丁目にある、大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro) のである。御堂筋線四つ橋線の2路線が乗り入れる。駅番号は御堂筋線がM21、四つ橋線がY16

大国町駅
3号出入口(2008年8月)
だいこくちょう
Daikokucho
地図今宮駅は南西に、今宮戎駅は東にある
所在地 大阪市浪速区敷津東三丁目
北緯34度39分21.86秒 東経135度29分52.09秒 / 北緯34.6560722度 東経135.4978028度 / 34.6560722; 135.4978028座標: 北緯34度39分21.86秒 東経135度29分52.09秒 / 北緯34.6560722度 東経135.4978028度 / 34.6560722; 135.4978028
所属事業者 大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro)
駅構造 地下駅
ホーム 2面4線
乗車人員
-統計年度-
17,688人/日(降車客含まず)
-2023年-
乗降人員
-統計年度-
34,577人/日
-2023年-
開業年月日 1938年昭和13年)4月21日
乗入路線 2 路線
所属路線 御堂筋線
駅番号  M21 
キロ程 11.7 km(江坂起点)
箕面萱野から20.1 km
M20 なんば (1.2 km)
(1.2 km) 動物園前 M22
所属路線 四つ橋線
駅番号  Y16 
キロ程 5.3 km(西梅田起点)
Y15 なんば (1.2 km)
(1.3 km) 花園町 Y17
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歴史

  • 1938年昭和13年)4月21日:1号線(現在の御堂筋線)の難波駅 - 天王寺駅間延伸時に開業。
  • 1942年(昭和17年)5月10日:3号線(現在の四つ橋線)が当駅から花園町駅まで開業。乗換駅かつ同線の起点駅となる。
  • 1965年(昭和40年)10月1日:3号線が西梅田駅まで延伸、途中駅となる。
  • 1987年(昭和62年)12月:御堂筋線ホームの有効長を難波方面に34 m延長し、10両編成対応ホームとなる。
  • 2018年平成30年)4月1日大阪市交通局の民営化により、所属事業者・管轄が大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro) に変更。
  • 2021年令和3年)12月25日:御堂筋線ホームで可動式ホーム柵の使用を開始[1]
  • 2022年(令和4年)2月19日:四つ橋線ホームで可動式ホーム柵の使用を開始[2]

駅構造

 
ホーム(2023年6月)

島式ホーム2面4線を有する地下駅である。御堂筋線と四つ橋線ののりばは、Osaka Metroの乗換駅の中では唯一同一平面上にあり、御堂筋線が四つ橋線を内側に挟み込む配置になっていることから、同一方向同士の列車の乗換えは容易である。当駅付近以外は御堂筋線が四つ橋線の東側に位置しているが、当駅付近の北行き方向(上り)のみ、御堂筋線が四つ橋線の西側に入る。上下線共、御堂筋線の1 - 5号車部分と、四つ橋線の2 - 6号車部分が対面している。1・2番線の住之江公園寄りと3・4番線の梅田寄りに、御堂筋線と四つ橋線を連絡する両渡り線が設置されている。また、梅田寄りには四つ橋線上下線間の片渡り線がある。並走路線において同一ホームでの乗換ができる地下鉄の駅は、当駅の他に表参道駅がある[注 1]

昇降設備は、エレベーターは両ホーム共に、南側階段(御堂筋線1号車1番ドアのさらに南端)の更に南側(四つ橋線1号車1番ドア付近)、地上へは南改札口から6番出入口(大国交差点の北西角)にあり、エスカレーターは3・4番線から北改札と5番出入口にあり、いずれも上りのみとなっている。

1928年当時の建設当初の計画では、大国町 - 玉出間のみの支線的意味合いが強かった四つ橋線は単式ホーム、御堂筋線は島式ホームの計2面3線を有していた[3]。なお、ホーム幅は25尺 (7.5 m) で設計されたため[3]、それほど広くない。

改札口は北改札と南改札の2か所がある。

当駅は、大国町管区駅に所属し、同管区駅長が、当駅のみの単駅管理を行う。

のりば

番線 路線 行先
1   御堂筋線 天王寺なかもず方面[4]
2   四つ橋線 北加賀屋住之江公園方面[4]
3 西梅田方面[4]
4   御堂筋線 梅田中津新大阪箕面萱野方面[4]
  • Osaka Metroでは路線ごとに独立して1番、2番とのりば番号が付番されるのが通例であるが、当駅は前述のとおり両線のホームが同一平面上にあるため例外で、路線を跨いで連番となっている[注 2]

配線図

大阪市高速電気軌道 大国町駅 構内配線略図
↑ 御堂筋線
天王寺なかもず方面

御堂筋線
梅田箕面萱野方面

四つ橋線
西梅田方面
 
四つ橋線
花園町住之江公園方面
凡例
出典:[5][6][7]


自動放送について

Osaka Metroでは、通常は梅野真由美(女声)が下り線を、有田洋之(男声)が上り線の自動放送を担当している。

しかし大国町駅ではホームが狭く、また両線が同時に入線する場合があるため、四つ橋線の下り線(2番線)を有田(男声)が、上り線(3番線)を梅野(女声)が担当している。そのため、当駅の四つ橋線に限り他駅とは逆方向の担当者による放送を聞くことができる。

接近メロディーは、1989年当時は御堂筋線は上り用、四つ橋線は下り用であった。2002年には御堂筋線が更新されて1番のりばが下り用に変更、2012年には四つ橋線が更新されて2番のりばが上り用に変更された。

利用状況

2023年11月7日の1日乗降人員34,577人(乗車人員:17,688人、降車人員:16,889人)である。御堂筋線の中でも多くの本数が運行される新大阪駅 - 天王寺駅間の駅では動物園前駅の次に少ない。四つ橋線が乗り入れる駅では6番目に多い。

各年度の特定日利用状況は下表の通り。なお1969・1995年度の記録については、それぞれ1970・1996年に行われた調査である(会計年度上、表中に記載の年度となる)。

年度別特定日利用状況[統計 1][統計 2][統計 3]
年度 調査日 乗車人員 降車人員 乗降人員 出典
メトロ
1966年(昭和41年) 11月08日 18,536 18,295 36,831 [大阪府 1]
1967年(昭和42年) 11月14日 17,330 17,677 35,007 [大阪府 2]
1968年(昭和43年) 11月12日 17,123 16,957 34,080 [大阪府 3]
1969年(昭和44年) 01月27日 16,124 12,661 28,785 [大阪府 4]
1970年(昭和45年) 11月06日 17,151 16,912 34,063 [大阪府 5]
1972年(昭和47年) 11月14日 16,009 14,368 30,377 [大阪府 6]
1975年(昭和50年) 11月07日 15,242 15,248 30,490 [大阪府 7]
1977年(昭和52年) 11月18日 14,974 14,840 29,814 [大阪府 8]
1981年(昭和56年) 11月10日 15,300 15,258 30,558 [大阪府 9]
1985年(昭和60年) 11月12日 14,494 14,984 29,478 [大阪府 10]
1987年(昭和62年) 11月10日 16,664 16,821 33,485 [大阪府 11]
1990年(平成02年) 11月06日 15,407 15,470 30,877 [大阪府 12]
1995年(平成07年) 02月15日 14,585 13,780 28,365 [大阪府 13]
1998年(平成10年) 11月10日 12,805 12,870 25,675 [大阪府 14]
2007年(平成19年) 11月13日 11,687 11,276 22,963 [大阪府 15]
2008年(平成20年) 11月11日 11,720 11,565 23,285 [大阪府 16]
2009年(平成21年) 11月10日 11,550 11,204 22,754 [大阪府 17]
2010年(平成22年) 11月09日 11,537 11,072 22,609 [大阪府 18]
2011年(平成23年) 11月08日 11,643 11,278 22,921 [大阪府 19]
2012年(平成24年) 11月13日 12,153 11,782 23,935 [大阪府 20]
2013年(平成25年) 11月19日 13,593 13,232 26,825 [大阪府 21] [メトロ 1]
2014年(平成26年) 11月11日 13,657 13,070 26,727 [大阪府 22] [メトロ 2]
2015年(平成27年) 11月17日 16,434 15,764 32,198 [大阪府 23] [メトロ 3]
2016年(平成28年) 11月08日 15,843 15,135 30,978 [大阪府 24] [メトロ 4]
2017年(平成29年) 11月14日 16,546 15,558 32,104 [大阪府 25] [メトロ 5]
2018年(平成30年) 11月13日 16,071 15,253 31,324 [大阪府 26] [メトロ 6]
2019年(令和元年) 11月12日 16,743 15,912 32,655 [大阪府 27] [メトロ 7]
2020年(令和02年) 11月10日 12,899 12,195 25,094 [大阪府 28] [メトロ 8]
2021年(令和03年) 11月16日 13,429 12,697 26,126 [大阪府 29] [メトロ 9]
2022年(令和04年) 11月15日 15,439 14,687 30,126 [大阪府 30] [メトロ 10]
2023年(令和05年) 11月07日 17,688 16,889 34,577 [メトロ 11]

路線別の内訳(1998年度まで)

1998年調査までの路線別データによると、他の御堂筋線・地下鉄他路線連絡駅の多くと同様、御堂筋線側に利用が偏っており四つ橋線側の利用は一貫して少ないことが分かる。

最新データである1998年の記録でも、四つ橋線の数字は線内では飛び抜けて少ない。

路線別利用状況[統計 1]
年度 調査日 路線 乗車人員 降車人員 乗降人員 出典
1966年(昭和41年) 11月08日 御堂筋線 15,020 14,467 29,487 [大阪府 1]
四つ橋線 3,516 3,828 7,344
1967年(昭和42年) 11月14日 御堂筋線 13,852 14,203 28,055 [大阪府 2]
四つ橋線 3,478 3,474 6,952
1968年(昭和43年) 11月12日 御堂筋線 13,821 13,509 27,330 [大阪府 3]
四つ橋線 3,302 3,448 6,750
1970年(昭和45年) 11月06日 御堂筋線 13,693 13,299 26,992 [大阪府 5]
四つ橋線 3,458 3,613 7,071
1972年(昭和47年) 11月14日 御堂筋線 13,165 11,681 24,846 [大阪府 6]
四つ橋線 2,844 2,687 5,531
1975年(昭和50年) 11月07日 御堂筋線 12,143 12,207 24,350 [大阪府 7]
四つ橋線 3,099 3,041 6,140
1977年(昭和52年) 11月18日 御堂筋線 12,017 11,797 23,814 [大阪府 8]
四つ橋線 2,957 3,043 6,000
1981年(昭和56年) 11月10日 御堂筋線 12,711 12,437 25,148 [大阪府 9]
四つ橋線 2,589 2,821 5,410
1985年(昭和60年) 11月12日 御堂筋線 11,584 11,865 23,449 [大阪府 10]
四つ橋線 2,910 3,119 6,029
1987年(昭和62年) 11月10日 御堂筋線 13,448 13,393 26,841 [大阪府 11]
四つ橋線 3,216 3,428 6,644
1990年(平成02年) 11月06日 御堂筋線 12,393 12,203 24,596 [大阪府 12]
四つ橋線 3,014 3,267 6,281
1995年(平成07年) 02月15日 御堂筋線 11,648 10,609 22,257 [大阪府 13]
四つ橋線 2,937 3,171 6,108
1998年(平成10年) 11月10日 御堂筋線 10,353 10,230 20,583 [大阪府 14]
四つ橋線 2,452 2,640 5,092

駅周辺

社寺

公共施設

学校

その他

周辺の駅

バス路線

6号出口付近のホテルソビアルなんば大国町前バス停から、アウル交通の高速バスが運行されている。

付記

  • 当駅3番ホームの南側には、大阪市営地下鉄でかつて(1980年代頃まで)使われていた「ひげ文字」と通称される独特の字体で表記された、ラインカラーのない駅名標が残されていて、乗車中に車内から見ることができた(のちに撤去)。なお、2番・3番ホームの南側に繋がる階段はステンレス製の柵で閉鎖され、昇り降りすることはできない。
  • 当駅において御堂筋線と四つ橋線の連絡待ちを行う場合がある。発車時刻がほぼ同時で、片方が30秒 - 1分程度遅れている場合はもう片方は発車待ちを行い、連絡する。2013年3月23日のダイヤ改正以降は、四つ橋線の列車は当駅で御堂筋線の列車と相互接続を行うのが原則となった。但し、平日の朝ラッシュ時など乗り換え客でホームの混雑が激しくなる時間帯は相互接続を行わないことも多い。

隣の駅

大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro)
  御堂筋線
なんば駅 (M20) - 大国町駅 (M21) - 動物園前駅 (M22)
  四つ橋線
なんば駅 (Y15) - 大国町駅 (Y16) - 花園町駅 (Y17)

脚注

記事本文

注釈

  1. ^ 同駅の東京メトロ銀座線東京メトロ半蔵門線がその対象となる。
  2. ^ 当駅以外での例外事例としてはコスモスクエア駅があるが、これは別の理由による。

出典

  1. ^ 御堂筋線大国町駅の可動式ホーム柵の運用開始について』(プレスリリース)Osaka Metro、2021年12月20日。オリジナルの2021年12月20日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20211220221253/https://subway.osakametro.co.jp/news/news/safety/20211220_daikokucho_homesaku_unyoukaishi.php2021年12月20日閲覧 
  2. ^ 四つ橋線大国町駅の可動式ホーム柵の運用開始について』(プレスリリース)Osaka Metro、2022年2月14日。オリジナルの2022年2月14日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20220214113716/https://subway.osakametro.co.jp/news/news/safety/20220214_daikokuchou_homesaku_open.php2022年2月14日閲覧 
  3. ^ a b 大阪市高速鐡道設計要覧 - 大阪市電気局高速鉄道課 著,昭和3年5月
  4. ^ a b c d Osaka Metro|大国町”. 大阪市高速電気軌道. 2024年3月23日閲覧。
  5. ^ 川島令三、『全国鉄道事情大研究 - 大阪都心部・奈良篇』ISBN 978-4-7942-0498-1、76p、草思社、1993
  6. ^ 「特集 短絡線ミステリー6」、『鉄道ファン』、通巻第502号 2003年2月号、16p、交友社、2003
  7. ^ 井上孝司 『配線略図で広がる鉄の世界 - 路線を読み解く&作る本』 ISBN 978-4-7980-2200-0秀和システム、176p.、2009

利用状況

  1. ^ a b 大阪府統計年鑑 - 大阪府
  2. ^ 大阪市統計書 - 大阪市
  3. ^ 路線別駅別乗降人員 - 大阪市高速電気軌道
大阪市高速電気軌道
大阪府統計年鑑

関連項目

外部リンク