マプロチリン
抗うつ薬の一つ
(塩酸マプロチリンから転送)
マプロチリン (maprotiline) は、有機化合物の一種。四環系抗うつ薬の一種で、うつ病・うつ状態の治療薬に使用される。融点は 244 ℃。
IUPAC命名法による物質名 | |
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臨床データ | |
胎児危険度分類 |
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法的規制 |
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薬物動態データ | |
生物学的利用能 | 66〜70% |
血漿タンパク結合 | 88% |
代謝 | 肝臓 |
半減期 | 27-58時間 |
排泄 | 胆汁 (30%)、尿 (57%)(グルコヌリドとして)。3〜4%が未代謝 |
識別 | |
CAS番号 | 10262-69-8 10347-81-6(塩酸塩) |
ATCコード | N06AA21 (WHO) |
PubChem | CID: 4011 |
DrugBank | APRD00747 |
KEGG | D02566 |
化学的データ | |
化学式 | C20H23N |
分子量 | 277.403 g/mol |
1964年にスイスのCIBA-GEIGY社により開発された最初の四環系抗うつ薬である。日本国内では1981年にノバルティスよりルジオミールという商品名で塩酸塩として発売された。
禁忌・注意
編集効能・効果
編集うつ病・うつ状態
効能又は効果に関連する使用上の注意
編集抗うつ剤の投与により、24歳以下の患者で、自殺念慮、自殺企図のリスクが増加するとの報告があるため、本剤の投与にあたっては、リスクとベネフィットを考慮すること。
種類
編集- 錠剤:10mg(白色)、25mg(淡黄色)、50mg(暗い橙色)
- 全てフィルムコート錠である。