四尾連湖
四尾連湖(しびれこ)は、山梨県西八代郡市川三郷町にある自然湖である[1][2]。
四尾連湖 | |
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四尾連湖 四尾連湖の空中写真(1975年) 国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成 | |
所在地 |
日本 山梨県西八代郡市川三郷町 |
位置 | 北緯35度31分47.3秒 東経138度31分2.1秒 / 北緯35.529806度 東経138.517250度座標: 北緯35度31分47.3秒 東経138度31分2.1秒 / 北緯35.529806度 東経138.517250度 |
面積 | 0.9 km2 |
周囲長 | 1.2 km |
最大水深 | 13 m |
平均水深 | 9.5 m |
水面の標高 | 880 m |
成因 | 地すべりによる堰止湖 |
淡水・汽水 | 淡水 |
湖沼型 | 貧栄養湖 |
透明度 | 4.0 m |
プロジェクト 地形 |
甲府盆地の南方、東西に連なる御坂山地の最西部、蛾ケ岳(ひるがたけ)山頂付近にある山上湖で、別名、志比礼湖(しびれのうみ)、神秘麗湖とも書かれる。
概要
編集四尾連湖県立自然公園内にあり、湖面標高880m、周囲1.2km、最大水深13mの円形の湖である。成因は、大規模な崩壊地形のくぼ地に水がたまった陥没湖[3]とされている。かつては、地形的特徴からカルデラ湖と類推されていた[4]。 江戸時代には富士講における富士八海のひとつとして、山中湖、河口湖、西湖、精進湖、本栖湖(以上の五湖は近代に「富士五湖」と呼称される)および、泉水湖、明見湖(いずれも富士吉田市)とともに数えられていた。
四尾連の湖名は地元に伝わる湖の神が「尾崎龍王」という龍神であり、4つの尾を連ねた竜が住んでいるという言い伝えであることが由来であり、湖にほど近い小字名も四尾連である。雨乞い信仰の湖としても知られ、牛馬骨を投げ込んだ祈雨祈願が行われていたという。流入する河川も、流出する河川もない内陸湖で、湖畔にはキャンプ場が設けられている。なお、湖畔はキャンプ場を管理している「水明荘」または「龍雲荘」の私有地であり、指定された有料駐車場以外の駐車は禁止である。
湖畔までの車道はあるが駅からの路線バスなどの公共交通機関が非常に少ないため、訪れる人は少なくあまり俗化されていない状況であったが、2018年に放送されたテレビアニメ『ゆるキャン△』第1期の第6話・第7話にて四尾連湖がキャンプ場として登場すると聖地巡礼地となり、「水明荘」によると「冬場はゼロの日もあったが、(放送後は)多くの人に来ていただいている」ということである[5]。なお、作中に「水明荘」をモチーフとしたキャンプ施設が登場している[6]。
アクセス
編集電車・バス
編集- JR身延線市川大門駅および市川本町駅より車で約30分。
- 市川本町駅より市川三郷町コミュニティバス山保線にて四尾連公民館前下車、徒歩20分
- コミュニティバスは1日2往復、月曜日・水曜日・金曜日のみ運行。集落の住民の便を主眼としたダイヤのため(駅の始発便が復路の最終便となる)、当バスのみで往復することは困難であり、日帰りの場合は往復何れかはタクシーなどを利用することとなる。
自動車
編集中部横断自動車道増穂インターチェンジより40分。
周辺
編集ギャラリー
編集-
湖周辺の地形図
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湖畔のキャンプ場
脚注
編集- ^ “山梨県の自然公園” [Natural Parks of Yamanashi Prefecture]. 山梨県. 2020年11月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年4月26日閲覧。
- ^ 四尾連湖県立自然公園地図
- ^ 小山真人、「ドローンで迫る伊豆半島の衝突」、岩波書店、2018年発行、107ページ。
- ^ 『日本の自然環境』 企画・編集 環境庁自然保護局企画調整課 自然環境調査室 編集協力 (財)日本野生生物研究センター 第26項 湖沼概要と改変状況 1982年03月 刊行では、成因をカルデラ湖とする。他に陥没湖あるいは構造湖との説もあった。
- ^ “「桃とブドウと信玄だけじゃない」「ゆるキャン△」効果で山梨に聖地巡礼続々”. 産経新聞. (2018年4月9日). オリジナルの2020年11月4日時点におけるアーカイブ。 2020年11月4日閲覧。
- ^ テレビアニメ版では「木明荘」という架空の施設名に変更されている。 “アニメ「ゆるキャン△」特設ページ. 公益社団法人やまなし観光推進機構 アニメ「ゆるキャン△」第六話で登場したモデル地”. 富士の国やまなし観光協会. 2021年11月2日閲覧。