和田浦駅
千葉県南房総市和田町仁我浦にある東日本旅客鉄道の駅
和田浦駅(わだうらえき)は、千葉県南房総市和田町仁我浦(にがうら)にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)内房線の駅である。関東の駅百選に選定されている。
和田浦駅 | |
---|---|
駅舎(2007年4月) | |
わだうら Wadaura | |
◄南三原 (4.6 km) (4.6 km) 江見► | |
所在地 | 千葉県南房総市和田町仁我浦178 |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
所属路線 | ■内房線 |
キロ程 |
106.8 km(蘇我起点) 千葉から君津経由で110.6 km |
電報略号 | ワラ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
94人/日(降車客含まず) -2015年- |
開業年月日 | 1922年(大正11年)12月20日[1] |
備考 | 無人駅(乗車駅証明書発行機 有) |
概要
編集蘇我駅 - 当駅間の営業キロは、内房線周り(木更津、館山経由)で106.8 km、外房線周り(茂原、安房鴨川経由)で102.1 kmであり、内房・外房線の外周のほぼ中間に当たる。よって、蘇我駅以遠(外房線本千葉駅、及び京葉線千葉みなと駅方面)と当駅 - 安房鴨川間内房線各駅は後者の外房線経由の方が近いことになる。
歴史
編集- 1922年(大正11年)12月20日:鉄道省の駅として開設[1]。
- 1962年(昭和37年)10月1日:貨物取扱廃止[2]。
- 1971年(昭和46年)6月26日:荷物扱い廃止[2]。
- 1979年(昭和54年):駅舎内改札からホームの駅票と海を写し込んだ写真が国鉄監修交通公社の時刻表3月号の表紙を飾る。
- 1985年(昭和60年)3月1日:無人駅化[3]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅となる[1]。
- 1995年(平成7年)
- 2000年(平成12年):関東の駅百選に選定される[5]。選定理由は「捕鯨基地を有する町にあって、鯨をイメージしたふるさとの顔となる駅」[5]。
- 2009年(平成21年)3月14日:ICカード「Suica」の利用が可能となる[6]。東京近郊区間に組み込まれる[6]。
- 2017年(平成29年)4月1日:南房総市による乗車券委託販売(簡易委託)の受託を解除[7][8]。この日より再び終日無人駅となる[7][8]。
駅構造
編集相対式ホーム2面2線を有する地上駅。互いのホームは跨線橋で連絡している。駅舎は山側にあり、くじらの形をした新駅舎が1995年にできた[4]。また、下りホームには待合室がある。
木更津統括センター(館山駅)管理の無人駅で、乗車駅証明書発行機が設置されている。Suicaチャージ機、自動券売機は設置されていない。トイレは、男女別の水洗式。
2010年(平成22年)2月10日より外房線PRC型自動放送(路線上は内房線であるが外房線CTCの管轄)が導入された。
のりば
編集番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■内房線 | 上り | 館山・木更津・千葉方面 |
2 | 下り | 安房鴨川・茂原・千葉方面 |
(出典:JR東日本:駅構内図)
-
改札口(2022年2月)
-
待合所(2022年2月)
-
駅ホーム(2020年9月) ※右にあるのはシロナガスクジラ骨格レプリカ
利用状況
編集2015年(平成27年)度の1日平均乗車人員は94人である。
JR東日本および千葉県統計年鑑によると、近年の1日平均乗車人員の推移は以下の通り。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
---|---|---|
1990年(平成 | 2年)242 | [* 1] |
1991年(平成 | 3年)186 | [* 2] |
1992年(平成 | 4年)195 | [* 3] |
1993年(平成 | 5年)253 | [* 4] |
1994年(平成 | 6年)256 | [* 5] |
1995年(平成 | 7年)238 | [* 6] |
1996年(平成 | 8年)220 | [* 7] |
1997年(平成 | 9年)196 | [* 8] |
1998年(平成10年) | 181 | [* 9] |
1999年(平成11年) | 179 | [* 10] |
2000年(平成12年) | [JR 1]180 | [* 11] |
2001年(平成13年) | [JR 2]171 | [* 12] |
2002年(平成14年) | [JR 3]165 | [* 13] |
2003年(平成15年) | [JR 4]154 | [* 14] |
2004年(平成16年) | [JR 5]152 | [* 15] |
2005年(平成17年) | [JR 6]141 | [* 16] |
2006年(平成18年) | [JR 7]130 | [* 17] |
2007年(平成19年) | [JR 8]131 | [* 18] |
2008年(平成20年) | [JR 9]125 | [* 19] |
2009年(平成21年) | [JR 10]118 | [* 20] |
2010年(平成22年) | [JR 11]106 | [* 21] |
2011年(平成23年) | [JR 12]96 | [* 22] |
2012年(平成24年) | [JR 13]90 | [* 23] |
2013年(平成25年) | [JR 14]96 | [* 24] |
2014年(平成26年) | [JR 15]91 | [* 25] |
2015年(平成27年) | [JR 16]94 | [* 26] |
駅周辺
編集駅前にはロータリーはあるが、バス停は設置されていない。また、道の駅和田浦WA・O!が近隣に位置し、館山方面1番線ホームより間近に見ることが出来る。但し、道の駅WA・O!には、駅前の道を館山方面へ南下し、内房線南一号踏切を渡った後、国道128号を北上するため、駅より徒歩で約7分かかる。駅周辺は市街地となっており、中小商店、宿泊施設などが点在する。
- 国道128号
- 和田浦海水浴場(快水浴場百選)
- 烏場山(花嫁街道ハイキングコース)
- 和田漁港(捕鯨基地ともなっている)
- 南房総市役所和田支所(旧・和田町役場)
- 館山警察署和田駐在所
- 和田郵便局
- 南房総市立和田小学校
- 道の駅和田浦WA・O!(入口にはシロナガスクジラの骨格レプリカがある[9])
- わだうらドライブイン
- 抱湖園
- 花の広場公園(花夢花夢)
- 和田浦お花畑
- 毎日新聞和田専売所
- 日東交通「和田浦駅入口」停留所
-
駅前広場(2012年2月)
-
道の駅和田浦WA・O!
-
烏場山(花嫁街道見晴台)
隣の駅
編集脚注
編集記事本文
編集- ^ a b c 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 31号 内房線・外房線・久留里線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年2月21日、14-15頁。
- ^ a b 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、620頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ “「通報」中央本線梁川駅ほか6駅の駅員無配置について(旅客局)”. 鉄道公報 (日本国有鉄道総裁室文書課): p. 2. (1985年2月27日)
- ^ a b c “鯨イメージの外観 JR千葉支社 和田浦駅の合築駅舎竣工”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1995年12月21日)
- ^ a b (監修)「鉄道の日」関東実行委員会『駅の旅物語 関東の駅百選』(初版)人文社、2000年10月14日、174-175,229頁。ISBN 4795912807。
- ^ a b 『Suicaをご利用いただけるエリアが広がります。』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2008年12月22日。オリジナルの2019年5月3日時点におけるアーカイブ 。2019年7月30日閲覧。
- ^ a b “広報みなみぼうそうお知らせ版平成29年3月号 > 和田浦駅の乗車券販売業務を終了します” (PDF). 南房総市. p. 1 (2017年2月23日). 2020年7月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月15日閲覧。
- ^ a b “和田浦駅が無人へ JR東日本 市との委託契約終了で4月から”. 房日新聞. (2017年3月1日). オリジナルの2019年3月1日時点におけるアーカイブ。 2020年10月26日閲覧。
- ^ “館山駅「くじら弁当」(1,000円)~南房総の食文化を守る駅弁!【ライター望月の駅弁膝栗毛】”. ニッポン放送 NEWS ONLINE. ニッポン放送 (2020年4月13日). 2021年3月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年3月12日閲覧。
利用状況
編集- ^ 千葉県統計年鑑 - 千葉県
- ^ 南房総市統計書「データで見る南房総」 - 南房総市
- JR東日本の2000年度以降の乗車人員
- ^ 各駅の乗車人員(2000年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2001年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2002年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2003年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2004年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2005年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2006年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2007年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2008年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2009年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2010年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2011年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2012年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2013年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2014年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2015年度) - JR東日本
- 千葉県統計年鑑
- ^ 千葉県統計年鑑(平成3年)
- ^ 千葉県統計年鑑(平成4年)
- ^ 千葉県統計年鑑(平成5年)
- ^ 千葉県統計年鑑(平成6年)
- ^ 千葉県統計年鑑(平成7年)
- ^ 千葉県統計年鑑(平成8年)
- ^ 千葉県統計年鑑(平成9年)
- ^ 千葉県統計年鑑(平成10年)
- ^ 千葉県統計年鑑(平成11年)
- ^ 千葉県統計年鑑(平成12年)
- ^ 千葉県統計年鑑(平成13年)
- ^ 千葉県統計年鑑(平成14年)
- ^ 千葉県統計年鑑(平成15年)
- ^ 千葉県統計年鑑(平成16年)
- ^ 千葉県統計年鑑(平成17年)
- ^ 千葉県統計年鑑(平成18年)
- ^ 千葉県統計年鑑(平成19年)
- ^ 千葉県統計年鑑(平成20年)
- ^ 千葉県統計年鑑(平成21年)
- ^ 千葉県統計年鑑(平成22年)
- ^ 千葉県統計年鑑(平成23年)
- ^ 千葉県統計年鑑(平成24年)
- ^ 千葉県統計年鑑(平成25年)
- ^ 千葉県統計年鑑(平成26年)
- ^ 千葉県統計年鑑(平成27年)
- ^ 千葉県統計年鑑(平成28年)
関連項目
編集外部リンク
編集- 駅の情報(和田浦駅):JR東日本