和田 あき(わだ あき、1997年11月14日 - )は日本将棋連盟所属の女流棋士。女流棋士番号は50。藤倉勇樹五段門下。北海道札幌市出身。立命館大学中退。

 和田あき 女流二段
名前 和田あき
生年月日 (1997-11-14) 1997年11月14日(27歳)
プロ入り年月日 2014年8月9日(16歳)
女流棋士番号 50
出身地 北海道札幌市
所属 日本将棋連盟(関東)
師匠 藤倉勇樹五段
段位 女流二段
女流棋士DB 和田あき
2023年6月5日現在
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棋歴

女流プロになるまで

  • 札幌で生まれ、生後4か月で埼玉県和光市に移り住む[1]。和光市立第三小学校、和光市立大和中学校卒業[2]
  • 5歳の頃に、父と兄が指しているのに興味を持って将棋を覚える[3]中井広恵の主宰する中井塾[4]大野八一雄の教室[5]などで力をつける。
  • 2008年8月、小学5年で第1回小学生駒姫名人戦に出場し、竹俣紅に敗れ3位[6]
  • 2009年8月、小学6年で第2回小学生駒姫名人戦で優勝[7]
  • 2009年12月、研修会F1クラスで入会[8]
  • 2010年8月、中学1年で全国中学生選抜将棋選手権大会で長谷川優貴に敗れ3位[9]
  • 2010年9月、第38回1dayトーナメントのGSPカップEastで優勝[10]
  • 2011年8月、中学2年で全国中学生選抜将棋選手権大会で2連覇する山根ことみに敗れ3位[11]
  • 2012年8月、中学3年で全国中学生選抜将棋選手権大会で山根ことみに敗れる[12]
  • 2013年8月1日、高校1年で全国高校将棋選手権大会女子の部で優勝[13]
  • 2013年8月17日、第7期マイナビ女子オープンチャレンジマッチを勝ち上がり、一斉予選1回戦で竹俣紅に敗れる[14]
  • 2013年11月、第45期女流アマ名人戦で3位[15]
  • 2014年1月、全国高校将棋新人大会女子の部で準優勝[16]
  • 2014年3月9日、関東研修会C2クラスで3連勝してC1に昇級し、女流棋士3級の資格を取得[5]。その後、資格申請を行い、4月1日付で関東所属の女流3級になった[17]

女流プロ入り後

  • 2014年8月9日、第8期マイナビ女子オープン一斉予選決勝で西山朋佳奨励会初段に勝って本戦入りを決め、昇級規定「マイナビ女子オープン本戦入り-昇級規定の女流1級に該当した場合」を満たして女流2級に昇級し、正式な女流棋士となって女流棋士番号50を付与された[18]
  • 2014年10月5日、第8回白瀧あゆみ杯争奪戦決勝戦で室谷由紀に勝ち、優勝。
  • 2014年11月6日、第8期マイナビ女子オープン本戦2回戦で斎田晴子に勝利し、昇段規定「マイナビ女子オープンベスト4」を満たし、女流初段に飛付昇段[19]。その後、挑戦者決定戦まで勝ち進むが[20]、2015年3月9日上田初美に敗れ、タイトル初挑戦は逃す[21]

棋風

居飛車党で矢倉を得意とする[3]

人物

11月生まれであることから「あき」と名付けられた。和田アキ子と名前が似ていることについて、両親は知り合いに指摘されるまで気が付かなかったという。「一度聞けば忘れない覚えてもらいやすい名前なので、私は気に入っています」と語っている[22]

國學院高等学校在学中に関東所属でプロ入りしたが[8][23]、2016年4月に立命館大学法学部に進学し[24]、関西所属となった。2017年3月末に立命館大学を退学し[25]、6月1日付で関東所属に復帰した[25]

2018年度からNHK杯の棋譜読み上げを務めている[26]。2018年8月から11月までは司会の藤田綾が産休のため、同じく棋譜読み上げの飯野愛と共に交替で司会も担当していた。

『将棋年鑑 2018』掲載の棋士名鑑アンケートで、「世の中で一番怖いものはなんですか?」という質問に「」と答えている[27]

妹の和田はなも女流棋士であり、姉妹で女流棋士となるのは4例目である[28]

昇段履歴

  • 2009年12月00日 - 関東研修会F1入会
  • 2014年03月09日 - 関東研修会C1に昇級(女流3級資格)
  • 2014年04月01日 - 女流3級
  • 2014年08月09日 - 女流2級(マイナビ女子オープン本戦入り - 女流1級に該当)
  • 2014年11月06日 - 女流初段(飛び付き昇段マイナビ女子オープンベスト4入り)
  • 2023年06月05日 - 女流二段(勝数規定 /女流初段昇段後70勝[29][30]

主な成績

脚注

  1. ^ 野月 浩貴 on Twitter
  2. ^ 【第5回】和田あきさん・和田はなさん:女流棋士姉妹 - 和光市
  3. ^ a b 「クローズアップ あの人に聞いてみたい 和田あき女流2級」『週刊将棋』、日本将棋連盟、2014年8月20日、18面。 
  4. ^ 中井塾・一般体験会”. LPSA(日本女子プロ将棋協会) (2009年5月9日). 2015年11月4日閲覧。
  5. ^ a b “和田あきちゃん、おめでとう。 - 【将棋】川口 大野教室ブログ” (日本語). 大野八一雄. (2014年3月9日). オリジナルの2018年7月21日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20180721195222/https://blog.goo.ne.jp/chein810/e/be5213db44ea15f2f78c0c208a24732b 2018年7月21日閲覧。 
  6. ^ 第1回小学生駒姫名人戦”. 日本将棋連盟 (2008年8月6日). 2015年11月4日閲覧。
  7. ^ 第2回小学生駒姫名人戦”. 日本将棋連盟 (2009年8月12日). 2015年11月4日閲覧。
  8. ^ a b 和田あきさんが4月から女流棋士3級に”. 日本将棋連盟 (2014年3月25日). 2015年11月4日閲覧。
  9. ^ 第31回全国中学生選抜将棋選手権大会”. 日本将棋連盟 (2010年8月4日). 2015年11月4日閲覧。
  10. ^ GSPカップEast棋譜”. LPSA (2010年9月23日). 2015年11月4日閲覧。
  11. ^ 第32回全国中学生選抜将棋選手権大会”. 日本将棋連盟 (2011年8月4日). 2015年11月4日閲覧。
  12. ^ 第33回全国中学生選抜将棋選手権大会”. 日本将棋連盟 (2012年8月4日). 2015年11月4日閲覧。
  13. ^ 第49回全国高等学校将棋選手権大会”. 日本将棋連盟 (2013年8月1日). 2019年9月9日閲覧。
  14. ^ 第7期マイナビ女子オープン予選”. 日本将棋連盟. 2015年11月4日閲覧。
  15. ^ 第45期女流アマ名人戦”. 日本将棋連盟 (2013年11月4日). 2015年11月4日閲覧。
  16. ^ 第22回全国高等学校文化連盟将棋新人大会”. 日本将棋連盟 (2014年2月1日). 2015年11月4日閲覧。
  17. ^ 和田あきさんが4月から女流棋士3級に”. 日本将棋連盟 (2014年3月25日). 2018年7月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年11月4日閲覧。
  18. ^ 和田あき女流3級が女流2級に昇級”. 日本将棋連盟 (2014年8月11日). 2018年7月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年11月4日閲覧。
  19. ^ 和田あき女流2級が女流初段に昇段”. 日本将棋連盟 (2014年11月7日). 2018年7月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年11月4日閲覧。
  20. ^ 第8期 本戦準決勝 和田女流初段が挑戦者決定戦へ”. 将棋情報局. マイナビ出版 (2015年1月13日). 2018年7月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月21日閲覧。
  21. ^ 上田初美女流三段、マイナビ女子オープンの挑戦者に!」『日本将棋連盟』2015年3月10日。オリジナルの2018年7月21日時点におけるアーカイブ。2018年7月21日閲覧。
  22. ^ 和田あき女流初段、名前の由来と将棋勉強法 - NHKテキスト
  23. ^ 和田あきさん。将棋で全国優勝 | 國學院高等学校”. www.kokugakuin.ed.jp. 2020年9月11日閲覧。
  24. ^ 新入生の声 衣笠キャンパス 「将棋のタイトルに絡んでいたい!」和田 あき さん 法学部”. 立命館大学 (2016年4月18日). 2018年7月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月21日閲覧。
  25. ^ a b 西遊棋実行委員会 @kansaishogi のツィート(担当:和田あき)」『Twitter』2017年5月20日。オリジナルの2018年7月21日時点におけるアーカイブ。2018年7月21日閲覧。
  26. ^ 藤田綾 @aya_fjt のツィート」『Twitter』2018年3月31日。オリジナルの2018年7月26日時点におけるアーカイブ。2018年7月26日閲覧。
  27. ^ 棋士が一番怖いものとは? ~将棋年鑑2018 棋士名鑑アンケートより
  28. ^ 和田はなさんが9月から女流棋士2級に|将棋ニュース|日本将棋連盟”. www.shogi.or.jp. 2020年8月24日閲覧。
  29. ^ 和田あき女流初段が女流二段に昇段|将棋ニュース|日本将棋連盟” (2023年6月6日). 2023年6月6日閲覧。
  30. ^

関連項目

外部リンク