千代 (福岡市)
千代(ちよ)は、福岡市博多区の地名。現行の行政地名は千代一丁目から六丁目まで[3][4]。面積は917,520平方メートル (91.75 ha)[5]。2023年3月末現在の人口は10,864人[1]。郵便番号は812-0044[2]。
千代一丁目から六丁目まで | |
---|---|
千代の地図 | |
北緯33度36分14.6秒 東経130度24分50.5秒 / 北緯33.604056度 東経130.414028度 | |
国 | 日本 |
都道府県 | 福岡県 |
市町村 | 福岡市 |
区 | 博多区 |
面積 | |
• 合計 | 91.75 ha |
人口 (2023年(令和5年)3月末現在) | |
• 合計 | 10,864[1]人 |
等時帯 | UTC+9 (JST) |
郵便番号 |
812-0044[2] |
市外局番 | 092 (福岡MA) |
ナンバープレート | 福岡 |
地理
編集博多区北端部、御笠川河口付近の東岸に位置する。北に区境を挟んで東区東浜・馬出、東に東公園・吉塚、南に堅粕、南西から西にかけて御笠川を挟んで御供所町・呉服町・石城町などと接する。
河川
編集千代の西に接して、御笠川(二級河川)が横断し、北部で河口部を形成して、博多湾に注いでいる[6]。
都市計画等
編集都市計画に関しては、「福岡市都市計画マスタープラン」[7]において定められた方針については次のとおりである。千代と都市の拠点との関係では、2012年(平成24年)12月21日に策定された『第9次福岡市基本計画』[8][注釈 1]の「都市空間構想図」において、「都心部」[注釈 2]の北東側外縁部に位置する。交通ネットワークに関しては、都市の骨格となる国道3号、国道202号及び福岡県道607号福岡篠栗線の沿道や幹線道路である福岡県道21号福岡直方線及び福岡県道550号浜新建堅粕線沿道は、商業、業務、サービス施設や中高層住宅などが連続した「都市軸」や「沿道軸」に位置付けられている。環境資源に関しては、那珂川の河川沿いが散策・憩いの場となるとともに、緑と広がりのある景観が連続したゆとりと潤いのある水辺空間として「河川緑地軸」に位置付けられている。土地利用については、千代三丁目、五丁目及び六丁目のうち国道3号の沿線が、大規模な住宅団地など中層住宅や高層住宅で形成される「中高層住宅ゾーン」に位置付けられ、住環境の保全・形成や大規模団地の老朽化に対する対応などがまちづくりの視点とされている。上記以外が、戸建住宅などの低層住宅が大部分を占めるが、一部中層住宅などが立地する「低中層住宅ゾーン」と位置付けられており、良好な住環境の保全・形成、緑化の推進、低層住宅と中層住宅の調和などがまちづくりの視点とされている。今後の課題については、千代一丁目の西側、二丁目の大部分、三丁目の南東側及び四丁目の大部分が太平洋戦争の後に進められた戦災復興都市計画による土地区画整理事業の施工地区から外れ、古くから市街地が形成されている地区であり、建築後30年以上の木造住宅が多く、特に二丁目の北西側が幅員4メートル未満の狭隘道路が多いため、災害時の安全性などが懸念されている。用途地域については次のとおりである[10]。千代一丁目のうち福岡県道550号の北西側全て、福岡県道550号の東側全て、福岡県道607号及び千代593号線の道路境界線から概ね50メートルの範囲が商業地域に、これらを除く範囲が第二種住居地域に、千代二丁目及び三丁目の全てが商業地域に、千代四丁目のうち福岡市道千代粕屋線及び福岡県道21号の道路境界線から概ね50メートルの範囲が商業地域に、これを除く範囲が第一種住居地域に、千代五丁目のうち国道3号の沿線が準工業地域に、これを除く範囲が第一種住居地域に、千代六丁目のうち国道3号の沿線が準工業地域に、これを除く北西側臨海部の範囲が工業地域に指定されている。さらに千代六丁目のうち福岡高速道路の北西側が臨港地区に指定されている。高度利用地区については、千代一丁目、二丁目及び東公園の各一部の約1.3ヘクタールの地区において指定されており、土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新とを図るため、建築物の容積率の最高限度及び最低限度、建築物の建蔽率の最高限度、建築物の建築面積の最低限度並びに壁面の位置の制限が定められている[11]。また、高度利用地区の指定に合わせて、福岡市が施行者となって市街地再開発事業である「千代地区第一種市街地再開発事業(パピヨン24)」[注釈 3]が実施された。地区計画については次のとおりである[13]。
- 「千代一丁目地区地区計画」(決定年月日・告示番号:平成8年4月1日、市74号、変更年月日・告示番号:平成12年1月13日、市5号)[注釈 4]
歴史
編集1889年の町村制施行時に那珂郡千代村が成立し、1912年10月1日に町制施行し千代町となる。1928年5月1日に福岡市に編入し、1972年4月1日に政令指定都市となり、博多区の一部となった。
町域の変遷
編集現在の地名は、1974年(昭和49年)における住居表示の実施に伴う地名変更によって定められたものであり、その実施前後の地名は次表のとおりである[3]。
住居表示実施後 | 実施年月日 | 住居表示実施前(各大字・町名ともその一部) |
---|---|---|
千代一丁目から六丁目まで | 1974年(昭和49年) | 常盤町・元町・春日町・清水町・京町・泉町・仲町・大学通・潟洲町・東浜町一丁目・千鳥町・千代町一丁目から三丁目まで・妙見町・栄町・西門橋通・大学通一丁目から三丁目まで・千代橋通・千代・崇福寺新町・真砂町・宝来町・水茶屋町・旭町・千代橋町・緑町・西堅粕・堅粕 |
人口
編集千代一丁目から六丁目までを合わせた人口の推移を福岡市の住民基本台帳(公称町別)[1]に基づき示す(単位:人)。集計時点は各年9月末現在である。
- 2001年 (平成13年):8,686
- 2002年 (平成14年):8,707
- 2003年 (平成15年):8,826
- 2004年 (平成16年):8,925
- 2005年 (平成17年):8,799
- 2006年 (平成18年):8,833
- 2007年 (平成19年):8,757
- 2008年 (平成20年):9,248
- 2009年 (平成21年):9,427
- 2010年 (平成22年):9,230
- 2011年 (平成23年):9,357
- 2012年 (平成24年):9,576
- 2013年 (平成25年):9,659
- 2014年 (平成26年):9,806
- 2015年 (平成27年):9,502
- 2016年 (平成28年):9,699
- 2017年 (平成29年):9,891
- 2018年 (平成30年):9,962
- 2019年 (令和元年):10,348
- 2020年 (令和2年):10,597
- 2021年 (令和3年):10,528
- 2022年 (令和4年):10,788
施設
編集公共・公益施設
編集- 博多警察署千代交番(所属警察署:福岡県警察博多警察署)[注釈 5]
- 博多千代郵便局[注釈 6]
- 千鳥橋病院[注釈 7]
- 部落解放同盟福岡県連合会
- 日本小型船舶検査機構福岡支部(千代六丁目1-57)[注釈 8]
- 千代北公園[注釈 9]
- 千代1号公園[注釈 10]
-
博多警察署千代交番
-
博多千代郵便局
-
千鳥橋病院
-
千代北公園
-
千代1号公園
教育施設
編集商業
編集名所・史跡
編集-
法性寺、三門
-
西門飢人地
交通
編集道路
編集都市高速道路
編集国道
編集県道
編集- 福岡県道21号福岡直方線
- 福岡県道602号後野福岡線
- 福岡県道607号福岡篠栗線(愛称:パピヨン通り、御笠川上の東大橋で明治通りに接続する。写真)
市道
編集- 千代2696号線(写真)
鉄道
編集バス
編集- 千代町
- 福岡県道21号福岡直方線・パピヨン通り
- 千代町(自治会館・福豆屋店・今橋釣具店)
- 国道3号・パピヨン通り
- 千鳥橋
- 国道3号
- 石堂大橋
- 千代五丁目
脚注
編集注釈
編集- ^ 『第9次福岡市基本計画』が2012年(平成24年)12月21日に策定されたときは、目標年次が2022年度末(令和4年度末)とされていたが、令和5年2月20日の市議会の議決を得て、2年延期された[9]
- ^ 「都心部」は具体的には東は御笠川、南は百年橋通り、西は大正通りに囲まれた地域とされている[7]。
- ^ 【都市計画決定】決定年月日:1981年(昭和56年)8月20日、所在地:千代一丁目、二丁目及び東公園の各一部、区域面積:約1.26ヘクタール、【建築物】敷地面積:約6,144平方メートル、延べ床面積:約35,560平方メートル、構造:鉄骨鉄筋コンクリート造、地上11階、地下3階建、塔屋2階付、主な用途:商業施設、業務施設、駐車場(約100台)、【公共施設整備】計画道路千代大手門船:幅員25m、延長約80m、計画道路千代粕屋線:幅員25m、延長約60m、計画道路東公園:幅員25m、延長約135m、区画道路1号線:幅員12m、延長約100m、区画道路2号線:幅員8m、延長約80m、総事業費:約113億円[12]
- ^ 位置:千代一丁目の一部、面積:約1.6ヘクタール
- ^ 所在地:福岡市博多区千代二丁目23番1号北緯33度36分6.69秒 東経130度24分50.11秒 / 北緯33.6018583度 東経130.4139194度、外部リンク:福岡県警察. “福岡県警察”. 2022年10月17日閲覧。→福岡県警察について→あなたの街の警察署→博多警察署→警察署・交番案内→千代交番
- ^ 所在地:福岡市博多区千代三丁目19番4号北緯33度36分12.9秒 東経130度24分43.6秒 / 北緯33.603583度 東経130.412111度、業務内容:郵便窓口、貯金窓口、ATM、保険窓口[14]
- ^ 所在地:福岡市博多区千代五丁目18番1号北緯33度36分28.9秒 東経130度24分44.2秒 / 北緯33.608028度 東経130.412278度、法人名称:公益社団法人福岡医療団、法人番号:4290005001151、外部リンク:公益社団法人福岡医療団. “千鳥橋病院”. 2022年11月24日閲覧。
- ^ https://jci.go.jp/branch/fukuoka.html 参照
- ^ 所在地:福岡市博多区千代五丁目12番、公園種別:街区公園、面積:1,629m2、開園年度:2003[15]
- ^ 所在地:福岡市博多区千代五丁目9番、公園種別:幼児公園、面積:698m2、開園年度:1985[15]
- ^ 所在地:812-0044福岡市博多区千代二丁目8番14号北緯33度36分2.1秒 東経130度24分54.7秒 / 北緯33.600583度 東経130.415194度、法人名称:法性寺、法人番号:3290005000583[16]、山号・院号・寺号等:
修昌山 ()法性寺、宗派:日蓮宗、外部リンク:日蓮宗. “修昌山 法性寺”. 2023年7月24日閲覧。 - ^ 所在地の地番:812-0044千代二丁目274番1北緯33度36分0.7秒 東経130度24分54.8秒 / 北緯33.600194度 東経130.415222度
出典
編集- ^ a b c 福岡市統計調査課. “登録人口(公称町別)- 住民基本台帳(日本人)男女別人口及び世帯数”. 福岡市. 2023年4月12日閲覧。
- ^ a b 日本郵便株式会社. “郵便局”. 2023年4月12日閲覧。→「郵便番号を調べる」→キーワード検索等
- ^ a b 「角川日本地名大辞典」編集委員会 竹内理三『角川日本地名大辞典』 40 福岡県(初版)、角川書店、1988年3月8日、1066頁。ISBN 4-04-001400-6。
- ^ 福岡市. “福岡市区の設置等に関する条例”. 2023年4月12日閲覧。→別表第1
- ^ 福岡市総務企画局企画調整部統計調査課 (2020年10月1日). “令和2年(2020年)国勢調査”. 福岡市. 2023年7月9日閲覧。→1-11/参考/面積、人口密度、人口及び世帯数-公称町別(令和5年1月31日)
- ^ 福岡市河川計画課. “福岡市の河川概要”. 福岡市. 2022年11月23日閲覧。より「河川図」参照。
- ^ a b 福岡市都市計画課. “福岡市都市計画マスタープラン”. 福岡市. 2023年7月26日閲覧。
- ^ 福岡市総務企画局企画調整部企画課. “福岡市基本構想・第9次福岡市基本計画”. 2023年7月5日閲覧。→『第9次福岡市基本計画』(PDF)の48、56ページ
- ^ 福岡市議会事務局議事課. “令和5年/総務財政委員会”. 2023年4月9日閲覧。→第1回定例会→議案第26号/第9次福岡市基本計画の変更について
- ^ 福岡市. “福岡市WEBまっぷ”. 福岡市. 2023年6月22日閲覧。→「都市計画情報」
- ^ 国土交通省. “都市計画”. 2023年7月26日閲覧。→都市交通調査・都市計画調査→都市計画基礎調査等/都市計画現況調査→令和4年調査結果→令和4年調査結果(令和4年3月31日現在)/(7)高度利用地区→001613573.xls
- ^ 福岡市住宅都市局地域まちづくり推進部地域計画課. “千代地区第一種市街地再開発事業(パピヨン24)”. 2023年7月26日閲覧。
- ^ 福岡市住宅都市局都市計画部都市計画課. “地区計画決定状況一覧”. 2023年7月26日閲覧。→博11/千代一丁目地区 (PDF)
- ^ 日本郵政グループ. “郵便局・ATMをさがす”. 2022年11月23日閲覧。→検索
- ^ a b “公園等検索”. 公益財団法人福岡市緑のまりづくり協会. 2022年11月23日閲覧。
- ^ 国税庁長官官房企画課法人番号管理室. “国税庁法人番号公表サイト”. 2023年7月24日閲覧。→検索