北泉通
京都市左京区の東西の通り
概要
編集京都市街地北部の住宅地に位置する全区間歩道が整備された往復2車線の道路で、北山通と北大路通の間に位置している。区間は、東は白川通から西は下鴨中通まで。京都府立大学、京都府立植物園、賀茂川を挟んだ西の延長線上には今宮通がある。
途中の川端通から下鴨東通までは高野川で中断していたが、2021年3月19日「高野川北泉橋」の供用が開始され、ついに全線開通となった[2]。(架橋の躯体工事自体は2019年6月に終了していたが、前後の道路整備が未完了で供用は未定となっていた。なお、同区間は少し北に位置する「馬橋」経由で迂回していた)。
京都市営バスおよび京都バスの2021年3月20日ダイヤ改正に伴い、高野川北泉橋を経由するバス路線が開設された[3][4]。
歴史
編集- 1927年(昭和2年) - 都市計画決定される。
- 2012年(平成24年) - 高野川とその取付区間(214メートル)について、都市計画決定に基づく架橋および拡幅事業が京都府から認可を受ける。
- 2020年(令和2年)10月30日 - 高野川北泉橋の歩道部分のみ通行可能となる[5]。
- 2021年(令和3年)3月19日 - 高野川北泉橋の供用開始。全線が開通する[2]。
差し止め裁判
編集未供用区間である、高野川とその取付区間における架橋および拡幅事業について、計画時の図面と現在の事業との齟齬などを理由として公金支出差し止め(事業の差し止め)裁判が地元住民等により提訴されていたが、2020年2月に京都地裁が請求を棄却している[6]。
沿道の主な施設
編集- 左京区総合庁舎(京都市左京区役所などが入居している。)
- 京都工芸繊維大学
- 京都府立大学
- 京都府立京都学・歴彩館
- 京都府立植物園(歴彩館の開館に合わせ北泉通の突当りに北泉門を新設)
- 京都市障害者スポーツセンター
- 松ヶ崎浄水場
脚注
編集- ^ 京都市内の通りの名称は「通」となっていて「り」を送らない。例外として道路標識では「通り」として送る表記を採用しているが、印刷資料で送るものは極めて珍しい。(→「京都市内の通り#表記の差異」参照)[*]
- ^ a b “【広報資料】都市計画道路3・6・179北泉通の供用開始について”. 京都市 (2021年3月5日). 2021年6月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年6月18日閲覧。
- ^ “【令和3年3月実施】市バス新ダイヤ及び地下鉄のコトキン・ライナー(終電延長)の休止”. 京都市交通局 (2021年1月23日). 2021年3月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年3月7日閲覧。
- ^ “2021年3月20日(土・祝) ダイヤ変更実施のお知らせ”. 京都バス (2021年3月10日). 2021年3月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年3月16日閲覧。
- ^ “「北泉橋」歩道のみ通行可能に 京都・左京の高野川、住民訴訟で審理中”. 京都新聞 (2020年10月30日). 2021年10月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月11日閲覧。
- ^ “85年前の道路計画で土地収用、当時の図面で対象外の場所も 住民側の差し止め請求を棄却”. 京都新聞 (2020年2月18日). 2021年2月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月15日閲覧。
関連項目
編集京都市内の東西の通り | ||
---|---|---|
西は 下鴨中通 まで |
北隣の通り:北山通 | 東は 白川通 まで |
北泉通 | ||
南隣の通り:曼殊院道 |