全州神社
全州神社(ぜんしゅうじんじゃ)は、朝鮮全羅北道全州府華山面(現・大韓民国全羅北道完州郡)にあった神社である。祭神は天照大神・明治天皇・国魂大神。旧社格は国幣小社であった。
全州神社 | |
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所在地 | 朝鮮全羅北道全州府華山面 |
主祭神 |
天照大神 明治天皇 国魂大神 |
社格等 | 国幣小社 |
創建 | 1916年(大正5年) |
例祭 | 10月14日 |
歴史
編集1910年(明治43年)、府内の多佳山山頂に鳥居を建設し皇大神宮の遙拝所とした[1]。
1914年(大正3年)、在住日本人の間で全州神社を創立することで衆議が決定したため、道内で寄付を集め、同年11月24日に本殿以下の建物が竣工した[1]。1916年(大正5年)2月21日、諸設備の完成を待って神社創立を出願し、神社寺院規則(大正4年朝鮮総督府令第82号)に基づいて、同年9月27日、天照大神を祭神とする全州神社の創立が許可された[1][2]。
1935年(昭和10年)11月28日、明治天皇と国魂大神を増祀し[1]、1936年(昭和11年)8月11日に道供進社(道より神饌幣帛料を供進すべき神社)に指定され[3]、紀元2600年記念事業として移転改築を行うべく、1938年(昭和13年)7月には奉賛会を組織したが、時局のために工事は思うように進まず、完成には至らなかった[1]。
1944年(昭和19年)5月1日、国幣小社に列格された[4]が、日本の第二次世界大戦敗戦に伴い、1945年(昭和20年)11月17日に廃止された[5]。